地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

画像による鳥瞰図

2008-03-31 09:39:35 | Weblog
画像による鳥瞰図
コンピュータ・マップの中で、標高データと土地利用データから、
昨日、「折り線による鳥瞰図」(土地利用情報付)を見ましたが、
今日は、②の「画像による鳥瞰図」(土地利用情報付)(上の図)を取り上げてみました。
ラスタ・データ(画像データ)です。

メッシュ上の標高データは、左上から光をあてた場合にできる陰影を、視点から見た陰影として捉え、その傾斜程度を白から黒の濃度の画像で表現します。
その上に、土地利用データを色分けした画像を重ねて作ります。

折れ線の場合と違って、標高は明確に現れませんが、高い山に邪魔されて隠れる部分が少なく、かつ、面として描かれるため、より土地利用が見やすいです。
これに、道路や鉄道、行政界それに文字など必要に応じた情報をベクタ・データで重ねることもできます。

このような、コンピュータ・マップは、このほかに、標高データのみから作られる「陰影鳥瞰図」や「陰影段彩鳥瞰図」などもあり、登山者達に喜ばれる地図です。
そして、これらの地図は、データとして遠隔地に瞬時に伝達できます。