地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

サクラ前線予想図

2008-03-06 10:22:10 | Weblog
今年も、気象庁からソメイヨシノの開花予想が発表されました。

今朝の日経によると「東日本は平年並み、西日本は平年並みか遅くなる見通しで、暖冬で異例の早咲きとなった昨春と比べると、各地で1~2週間程度遅くなるという。」

サクラは、夏頃に翌春咲く花のもととなる花芽(かが)が形成され、休眠に入るそうです。開花が早いので、夏にはもう休眠(冬眠ではない)にはいり、冬の低温に一定期間さらされると休眠から覚めるそうです。温かいころにぬくぬくと眠り、身の引き締まるような寒い冬に眠りから覚めるそうです。解りますね。これを「休眠打破」というそうです。
花芽は「休眠打破」のあと温度の上昇とともに生長し開花し、その後の気温が高いほど、開花が早まります。

気象庁による「さくらの開花予想」の発表は、昭和26年(1951)に関東地方を対象に行われたのが始まりだそうです。
毎年3月の第1水曜日(昨日3/5)に第1回の「さくらの開花予想」を発表します。その後、毎水曜日に適宜修正しながら、4月下旬の第8回まで予想日の発表を行います。
さて、気象庁が示す「開花」とは、花が5~6輪、開いた状況をいいます。
開花から満開(80%以上が咲いた状態)までの日数は、沖縄・奄美地方で約16日、九州から東海・関東地方では約7日、北陸・東北地方では約5日、北海道地方では約4日と、北上するほど短くなる傾向にあると説明しています。
また、サクラの開花を平均値(1971年~2000年の30年間の累年平均値)と比べて、2日以内のズレであれば「平年並」、3日以上のズレがある場合「早い」・「遅い」、7日以上のズレがある場合「かなり早い」・「かなり遅い」と発表しています。
最近は、地球温暖化のため「早い」の表現が、毎年繰り返されているそうです。