筏(かせ)黒鯛 四季織々・・

ホームグランドである千葉県 富浦筏(かせ)釣りをメインに日々の戯言を綴る忘備録ですわ。

予習~復習また練習。飽くなき求道、されど楽し。

2011年10月14日 | 日記
昨日は仕事も多忙で帰宅したのが遅くなったが、それでも先釣行から続いている好天。明日も凪であろう富浦行きの気持ちは萎える事無く既に準備を済ませてある道具類を車に詰め込み就寝。流石に仕事の疲れもあったのか朝は目覚ましで起床。
朝風呂に浸かりながら前回の釣行では潮行きの悪さに対して自分の釣りの組み立ての甘さや、すり合わせる事が出来無かった事を思い起こし、海を見てからではないと始まらない「今日の釣り」を模索している。そして「今日」の釣りは既にこの時点で始まっている。

予報も上々、週末の金曜日。
煩わしいと思われる様な仕事の案件は既に昨日ほぼ全てと言っていい位に片付けた。
一路富浦を目指す。
道中、雲海を思わせる幻想的な靄の掛かる館山道を走り予定通りにインターを降りいつもの漁港へ。



山中の靄がどこかに忘れ去られた様な、眩いばかりの朝陽に期する今日の釣り。
程なくして友人も到着。
漁協方々も揃い定刻に舫いをとる。
今日は我々二人だけの富浦。舵をとる山下さんの話によるとここ数日含め昨日もあまりパッとしないとの事。
漁港を出て凪の海を見やると潮色がすこぶる良く感じる。
気に入りの1番筏に渡してもらう際に山下さんに「今日はさぁ、潮色もぉ良いねぇ。でけぇの釣れるかもよぉ~。ほぃんじゃぁ~がんばってぉ~」の、いつものニコニコ顔に送られて準備を始める。
静穏 凪の海だが、相応潮が早い事は、スカリのスタンバイを終えすぐに解る。
今日は干潮が9時半頃~満潮が14時過ぎの大潮後の中潮。
満月欠けなので嫌がおうにも潮流れが強いのは承知の上、前回の反省を踏まえあれこれ手を繰り出す事無く基本に忠実に習い、潮止まり境を中心の攻めを組み立て朝の一服を入れながら団子を打ち込む。早々にボラが早くも中層でたむろしている。
程なくして今日の釣りをスタート。
案の定、今日は朝から底でもボラアタリが頻発。しかしながら潮色も良いので先釣行よりかは期待が持てる。小五月蝿いエサ獲りアタリを送りながらも今一つ「気」が入らないのは、潮が余りにも速くヨコシマにも広角ズル引きで拾い釣りも脳裏をよぎるが、一先ず足元の「場」作りを念頭に組み立てていく。
それでも時間を追うごとに潮も徐々にではあるがゆったりとなってきた。
いよいよ、私の思い感じる「富浦タイム」の幕開けだ。
先のコマセが効いているのか、小五月蝿いエサ獲りアタリを見送り。そのまま潮に流し込むと比較的素直なアタリで8時半には本日一枚目の43cm。
同じ攻めで暫くやるも上潮は大房向かいへ、底潮はゆったりと左~右への二枚潮。
友人に糸ふけ捌きを喚起し、流し込んで彼にも44cmの型物。周りに他の人が居たら恥ずかしいくらいの雄叫びを上げつつ俄然やる気になったようだ。
以降、友人は仔へダイのアタリに一喜一憂しながら、お互いアイゴやら陰気なゴンズイに際悩ませられながらも、棚でやるか否か考えながらの手返しの中で、釣り慣れているとは言え今日のテーマは,あくまでも「底トントン~ハワセ~大ハワセ」の釣りを遂行。
何事も練習が必要だと思う。
潮も緩くなり「さなぎ(割り)」で、残り潮で底を舐める様に間合いを詰めていくと、穂先が
「・っく・くっ・・」送り「キュっ・・モヤ・・!」「乗った!」で、掛けてから
「グお~ン・・!ガッ・・がっ・・」と首を振りながら筏下へ突っ込み抵抗するも、愛竿”アスリートレーサー大チヌ”の穂持ち~バットが気持ち良い曲がりを見せ、難なくいなして上げたのは銀鱗眩い渡りの黒 50。ふてぶてしい面構えの割にはとても綺麗なシルバーグレイの銀鱗を横たえ針の掛かり所をチェックし送り込み~合わせまでの一連を確認する。
時間は10時半を少し回った所。
潮は見た目、上潮だけがゆったりと流れているが中層~底は殆ど動いていない様だ。
あくまでも底トントン~ハワセの攻めを続けつつ、11時には47cm。
魚っ気を益々感じる中、一枚バラシて程なく40cm。以降、37、海津。
おおよそ20~30分に一枚の間合いで釣っていく。
潮読みと攻めに対して素直に海と、そして魚が応えてくれる豊潤の富浦に感謝。
水面吹く南よりの微風も心地よい。
そこそこ魚も掛けているので底を気にしながらも、ハワセ~送り込んで・・立ち上がっての大合わせに応えてくれたのは、またもやの50の黒。
今日は海津~チンタ君は数は少なくアタリ~掛ければそこそこの型に大いに満足。

ゆったり~まったりを繰り返しながらの潮流れの中、聞き合せで一枚追加。
友人はアイゴ連釣で苦笑。
「今日の釣り」の復習も兼ねて餌ローテを交えつつ竿収めまで30分を切った頃に再び魚っ気が出てきて掛けるも姿見えてのバラシ。
先の居食い~聞き合わせの一枚で、ただでさえ潮時からいっても食いが浅いのは明白。
次回の宿題に残しておこうと思い道具を片付け友人共々今日一日楽しませてくれた海と魚に感謝しつつ、いつもの様に筏を綺麗に洗い流し帰港。
型モノ揃いで漁協の山下さんの顔もほころぶ。
今日も一日楽しませてくれた富浦の海と魚に感謝!



50×2、47、43、45、40、37、海津(チンタ数枚は放流)計8枚。