筏(かせ)黒鯛 四季織々・・

ホームグランドである千葉県 富浦筏(かせ)釣りをメインに日々の戯言を綴る忘備録ですわ。

ゲー(5)ジュー RIDER 

2017年02月08日 | 日記



一先ず今日で50になった。

若い頃のような青くさい妙な昂ぶりもなくただ淡々と今日を迎えた。
正直申し上げれば、過日からの社業激務で自身の頭の片隅にも微塵もなかったのだが、誕生日2日前の6日がたまたまお休みという事もあり日中こそ日頃の仕事とは違う社外の所要を済ませ陽も暮れた夕刻に家路に着いてみれば玄関先で家内愛息が今か今かと待ち侘びていたかの様な愛息のフライング気味の一言二言に、慌てて家内が愛息の口をふさぐ仕草に合点がいった。

「そうか・・・俺も誕生日近いんだったな」

久しぶりに我が子と風呂遊びに興じた後も、日頃不在がちな私をして愛息はここぞとばかりに容赦ないアソビのリクエストに応えつつ、それを美味そうな匂いと共にキッチンから遠巻きに様子を伺っている家内をして、現場は休みだというのに朝からいつも通り所用の数々に憎まれ口ひとつ言わず、それこそいつも通りの笑顔で送り出されての帰宅に、何だか今日は少しばかり妙にくすぐったい気分だ。

ワイングラスを片手に愛息とじゃれ合っているとリビングの灯りが暗くなりお誂え向きのバースデイソングと共にケーキキャンドルを囲んだ後は、リビングを所狭しと音楽に合わせて踊り狂う愛息のパフォーマンスに抱腹絶倒。
その時の動画をここでアップしたいのは山々なれど割愛させて頂く。





恥ずかしそうに手渡された愛息からのプレゼントは紙でこしらえた「財布」
家内からは鞣しの風合いも良いトートバッグのプレゼントに少しばかり早い誕生日祝いも昨今の状況を踏まえれば仕方もない事。
それにしても週一日あるかないかの自身の休みも、今夜ばかりは下手な連休よりも価値のある夜だった。

ここ最近、自身の意図しない所でとても嫌な思いをした。
憤りや不信、ここには記さないがとても嫌な思いをした数週間だった。

家内も日頃の疲れもあったのだろう。
ひとしきりはしゃぎ終えた早いバースディディナーの後片付けをし一息つくべくソファに身を委ねると、ふと一枚の紙キレが目に留まる。



遡る事数年前の事。
ここに新居を構えた頃の話だ。
同じ頃合いの幼子を持つ母親同士の付き合いの中でも当然の様にオンナは女で色々とある。
人付き合いこそ長年連れ添った家内であるからして遜色ないとは思っていたのだが当時は当時で彼女なりにあった様で、そんな時に私がその時の家内を元気づけようとしたのか定かではないが手渡したこんなちっぽけな紙片を今でもこうして大切にしていてくれたんだと思うと、家内が今夜何かの隙にここに貼りつけてくれた「理由」とか「意味」を、少しばかり呑み過ぎたぼんやりとした思考の鈍い頭で考えてもいた


50が51になろうともやる事は然程変わり映えはしないだろう。
その先をじっくりと見据えてその時を、過去を振り返りながら笑って過ごせるようにと「今」があるんだ。


往時の流行歌になぞらえてみる。
E(イー)が、G(ゲー)になっただけさ。
俺はこれからも走(駆)り続けるよ。