筏(かせ)黒鯛 四季織々・・

ホームグランドである千葉県 富浦筏(かせ)釣りをメインに日々の戯言を綴る忘備録ですわ。

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Beautiful day

2013年02月21日 | 日記
前回釣行から早いもので3週間が過ぎてしまった。
この間ことごとく自身の予定と海況が合わず悶々。
先週から黒潮分流が房総半島をかすめる様に入りだし、南房総周辺の水温も一気に16℃となり、いよいよ春潮の気配に
同調する様に、富浦界隈でも釣果が日に日に賑やかになってきた。

昨年晩秋から一気に駆け足でやってきた冬将軍も居座り続け、例年にないくらい早い時期からの真冬日も記憶に新しいのだが、2月も下旬に差し掛かろうものなら幾らかでも春を思わせる陽気の一つや二つくらいあっても良さそうなものだが
今年は春蘭を謳歌するのもまだ先のようだ。

翻っての今日、天気は晴れなれど未明の気温は氷点下、日中でも最高気温7℃の真冬日予報に身震いしながらも富浦へやってきた。







港へ着くと寒さもいとわない強者達が5名。それぞれの想いを乗せ舫いを執り沖へ向かうが、予報に反して真北からの風が強く時折波頭にも白いモノがチラつく。ウネリのピッチもきつく微速前進、自身心中穏やかではないが何とかいつもの
1番筏へと乗る。





筏に乗ったはいいものの、時間を追うごとにアップダウンがきつくなる。
肝を冷やしながら気を紛らわすようにスタンバイ。
今日は旧知の常連の方とご一緒で、一人よりかは心強い。
今日は干潮が7時半~満潮が13時の前中潮。水温は聞きはぐってしまったが水色は笹濁りで程良い感じだ。



波間に漂うホンダワラに確実に海の中は春を想像させる。

やや強めに吹いている北風とウネリで遠目に見えるカセ舟も煽られている。昼前には風もなくなり凪の予報ではあるのだが、いつまでもつのか不安だらけの中、実釣開始が7時半過ぎ。

当然の様に打ち返す仕掛けには反応は無い。しかし、潮色潮流もまずまずで淡い期待がよぎる。
だからこそ団子もいつも以上に間を空けてのペース。盛期であればコマセ団子は「餌」と認識し食いが立つ手助けになるのだが、厳寒から春潮の端境にある海、それなりにシビアな中、釣り人の打つ団子は魚にとっては「異物」であると思える以上、ゆったりとしたペースでの打ち返しで徐々に慣れさせて確実に導いていく事を念頭に一日の釣りを組み立てる。

釣り初めから小一時間が過ぎた頃、僅かながらの直観的な気配を感じた矢先に掛け合わせると何と40㎝近い黒ソイ。
気配が出てきた事を同筏方とも確認し打ち返す事しばし。
なにやらヤリトリをしている気配に気づき後ろを見れば、「う~ん・・重い重い~」と竿を曲げている。
ボラではないのはヤリトリを見てすぐに解った。そして・・・・タモに掬われた魚を見て60を確信した。
件の御方は大型に満面の笑みなれど意外や意外、淡々とした喜び様に事の大きさを改めてお伝えし心からの祝福。

反面、内心「参ったなぁ~」というのが本音なれど、自身の釣りに変わりはない。
後を追う様に直後、微かなもたれる様なアタリをモノにしての48㎝に一先ずは肩の荷が下りる。
が、30分程してから氏にも一枚。58㎝の大型にご本人も「いやぁ~・・どうしちゃったのかねぇ」と好相。
俄然筏の上は二人で色めき立つ。ここから10時半までの間、互いに一進一退のシーソーゲームで私は53㎝の年無し
二枚を含む5枚。型はいずれも40㎝オーバーのパワフルな黒達。氏も同様でこの時点で4枚をモノにしている。

昼を回る頃になると潮も追っつけとなり、コマセを手直ししながら攻めも手を変えての攻防。筏下に潜んでいるであろう
黒に対し執拗なまでに、その焦れったいばかりの暗中模索を大いに楽しみつつ追釣。
この頃になると風も完全に止みべた凪となった。
午後になり潮流れが無くなり、もったりとした重い潮になり底での横の釣りではなく「縦」の釣りを展開。
居食いのソレを思わせるラインの振れアタリ、訊き合わせ~竿先に出るアタリではなく竿先の僅かなモタレでの掛け合わせ等々、頭もカラダも神経も完全に集中。しばし一人、黒達との濃密な語り合いの時間が過ぎていく悦楽に身を任せ上がりの時間を迎えた。





今日は年無し2枚を含む9枚。ズシリと重いスカリを手に船頭である山下さんも目を細めている。

帰港後、件の魚を山下さん立ち合いのもと検量。60ジャストのトロフィーサイズにようやくご本人も満面のえびす顔。居合わせた釣り人方々も祝福のエール。

富浦での思い出がまた一つ刻まれた。






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Congratulation! ~ あの鐘を鳴らすのはあなた

2013年02月21日 | 日記


           60、58を手にY氏。

今日、富浦で同筏させて頂いた旧知の御方が60を獲った。
釣り上げたご本人はポーカーフェイス(失礼!)なのか、意外や淡々とにこやかなれど帰港後検量の際、
他釣人方々の方が、ざわめき色めき立つ。
私の知る限り富浦では5人目のタイトルホルダー。

浅春なれど富浦は、まさに今がアツい。

私の釣行記はまた後程。
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夜空のムコウ

2013年02月17日 | 日記




あれから早いもので一年が経った。

それぞれが、ぞれぞれの想いを持ち寄り偲ぶ。

三寒四温。あともう少しで今年も春が訪れる。
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コンセントレーション~張らず這わせず緩めず送らず

2013年02月01日 | 日記
2月になった。
年明けから二度ほど富浦へ行ったのだが、この季節ならではの季節風に翻弄、海況も悪くホンの数時間のみの竿出しでまともな
釣りが出来なかった。
一般的には黒鯛釣りそのものがオフシーズンと言う事もあり、富浦とて同様。この時期は釣人も足が遠い。
自身、色好い釣果を望むべくもないが、それでも厳寒のこの海へと誘われる様に、無性に掻き立てられる本能に対し真摯に向き合えるだけの環境を整えなければならないと感じている。魚達に失礼のないように・・・。
例え満身創痍の体であったとしても、海と魚との語り合いに終わりはないのだ。

この数日天気図の動向を注視しながらようやく一日を通して竿出しの出来る日並に照準を合わせる事が出来た今日。





予定通りの時刻に港に着くと、平日しかも月初めの予想通り閑散とする中で、昨年来何度かお会いしている方がいらっしゃった。
互いに厳しい釣りになる事は承知の上だからこそ出船前の四方や話に気持ちの暖をとる。
予定時刻に出船。同行氏は2番筏へと渡った。









今日は満潮が7時半~干潮が13時の後中潮。
一昨日には3名がカセで生簀周りに入ったが、何も触らずの一日。過日主だった釣果も聞かれない昨今の富浦。
悪い事に今日の海は水温が更にさがって12℃。これにはを執る山下さん高山さんも苦笑い。
水色は悪くはないが、うっすらと暗い潮色が笹濁りと受け止めれば前向きになれる。
風も無く一見べた凪の海だが、予報通りウネリが相応ありゆったりとしたリズムだが、アップダウンに肝を冷やしつつコマセのスタンバイに取り掛かり釣りを開始する。潮は上潮が重く港向いへ、底潮はまったりと停滞の二枚潮。
当然の様に何も無い時間が過ぎていく。厳寒の海、魚もただでさえ少ない。打ち返す仕掛けに対して寄せの団子も打ち過ぎは反って魚に
プレッシャーを与えてしまうので、間合いを長くとり時間を掛けてじっくりと場作りに専念する。またその逆も然りなので状況を観察しながら好機が訪れたならば、コマセを打つリズムを変えて一気呵成に攻める事が出来る様心掛けて。

10時を回る頃になると、予報に反して北風が時折強く吹き上がりウネリと合わせて嫌な感じが頭をもたげるが、それも正午を過ぎる頃には落ち着いてきた。
朝から打ち返す仕掛けに、ただただ時間だけが過ぎていくが、決してこの時間は無駄では無いと信じ込めるか否かがこの季節の鍵。
自分自身を飽きさせない為の試行錯誤を繰り返す。魚は何も触らないが、だからと言ってただ惰性で仕掛けを打ち込むのはご法度。
下がりつつある士気をどうにか盛り上げる為に、コマセワークの手数を徐々に上げていく。朝からのインターバルの長い打ち返しが功を奏するか仇となるか一か八かの掛けである。
潮流れはほとんど無いのが、反って都合が良い。
打ち返す毎にピンポン玉大の団子を常に入れながら、僅かだが動いている潮上から極少量のコーンとオキアミを打つ事も忘れない。
静寂からの「一瞬」を制する為に。



「・・ジワリ・・」。穂先がモタれる。
「・・!・・来たっ・・これを掛ける事が出来れば・・デカいぞ・・」過去の経験から固唾を飲んで次の動向を待つ事数十秒、この瞬間を待ちわびていたのだ。頭が小さな宇宙になる。息を殺して、張らず這わさず緩めず訊かず・・・。
「っぐっ・・ぐ・・」「!」「っギュっ!」竿が天を突いたのと同時に、立ち上がっての追い合わせを入れると愛竿がしっかりと魚信を捕えて「ギシっギュっ・・」糸鳴りと共に歓喜の声をあげている。
愛用のリールのドラグの利きも手伝って時折ラインを出しつつ海中に翻るは型モノのいぶし銀。
中層からの攻防も然り。重々しい首振りをいなし底へ横へと縦横無尽なパワフルなトルクを楽しみながら横たえた魚は、自身今季の
ファーストフィッシュ56㎝。
手綱を緩めず番(つがい)でいる筈と確信。コマセを入れつつ一服、リセットし釣り始めると先よりも更に弱々しいモタレアタリ。
ボケジャコを啄んでいるのが手に取るように解る濃密な時間。たまらなく魚との語り合いが愛おしいのだが、そろそろ終わりにしよう。
一瞬の頃合いを見て掛け合わせ、これも実にパワフルな42㎝に喜色。



午後13時過ぎからの二枚。
まだ数匹底に居るのは解っている。アタリが出るのは不思議な事にボケジャコのみ。オキアミでは更にアタリと言うよりもジャレている様な、食い込みには至らないじれったい時間が過ぎる。数匹のボケジャコも使い果たしオキアミでの攻防も空しく上がりの時間を迎えてしまったが、兎にも角にも一日を通してじっくりと魚達との対話が出来た事が何よりもの収穫。
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