筏(かせ)黒鯛 四季織々・・

ホームグランドである千葉県 富浦筏(かせ)釣りをメインに日々の戯言を綴る忘備録ですわ。

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心・技・体~失態

2015年01月14日 | 日記
昨年晩秋以来の富浦。






昨年秋口から釣りに気が向かぬ程の体にあって、この釣りの釣り方、醍醐味は遠い記憶。
巡る季節の移ろいを愛でる余裕もなく師走になだれ込み、年またぎにして釣り向きの意気も、9日は生憎の海況で港で海を見てのUターン。

今週の釣行予定は木曜日ないし金曜日を予定していたが、週間予報では四国沖に低気圧が発生し東進で雨模様。急ぎ社業シフトをやりくりしての今日。
本年の釣り初めなれど気負いはない分、かえって初心に戻れる良い機会とも捉えている。キラキラと目覚めたての朝の陽光が、釣れても釣れなくても今日一日を楽しむ気概を後押ししてくれているようだ。

予定時刻となり舫いを取り出船。
港周りで既に底まで丸見えの澄潮に一抹の不安がよぎる。



凛とした空気が頬を撫でる。
予報通りの凪。厳寒とはいえ久しぶりの海に、遠くに見える筏に目元も緩む。
果たして魚たちは応えてくれるだろうか。いや、終日凪ならばそれでいい。あれやこれや手を変え品を変え、かじかむ手で遠い魚信を待ちわびて一日を終えるのも釣りだ。
釣り終えて虚(むな)しくなければいい。全てを出し切っての空(むな)しさ、すなわち空っぽになるくらい洋上で夢中になりたい。
いつもの1番筏へと渡る。







それにしても今時期にしては珍しい位に本当に良い凪だ。
気に入りのシガーを取りだし心置きなく嗜む。

釣り座を取りスタンバイ。
先週末に吹き荒れた西~西南西の風に折角の連休をフイにされた方も多かっただろう。
昨日から海況は落ち着き安定している。
この時期は特に前々日からの海況や風向きに注視している。今時期は週の内、大概が北西~北風が吹き荒れ時化3日、その名残りで1~2日をやり過ごし、凪の日はほんの僅か1日~2日程度。
勢い北西が止んだからといって海に出られたとしても水温の乱高下で魚も海も相応タフコンディション。少なくとも海況が落ち着き、中一日は置きたい。昨今、自身の取り巻く環境も以前の様に好きな時に竿を出せる訳でもない。だからこそ一回一回が大切な時間であるからこそ、海の環境を知る意味に於いても凪たからと言って、何でもかんでも竿を出せばいいってモノでもない。
自身、拙い腕ゆえに魚達に相手にしてもらえそうもないのは承知の上だからこそ、出来うる限り日並を見定めている。

しかしながら今日の海は今までに経験がない程の澄潮。海底の砂地模様までがはっきりと見て取れる。
哀しいかな、誰が捨てたのか海底の缶コーヒーの銘柄までが分かるくらいだ。
港での嫌な予感がそのまま現実となってしまった。
それでも一通りコマセ団子を打ち返す。じっくりと事を構えるしかなさそうだ。
上潮はゆったりと大房岬へ、底潮は沖へと流れる2枚潮。




先週の強い北西風で筏をくくるロープが緩んだらしく御二人が修繕、親船から水温15℃を知らせるサインに苦笑い。
折角の水温もこの澄潮ではと苦笑いで返す。

何しろ海底まではっきりと見える訳で、時折クサフグが中層で10匹くらいと小サバの小さな群れがコマセの航跡にやる気なさげにたむろするだけに終始。刻々と目まぐるしく変わる潮を読み、打ち返した団子跡がほぼ同じ場所にあるのを白く点々と丸見えの海底の様子で知る。





時間だけが過ぎていくのをダラダラと過ごす訳には行かない。
広角~完全フカセの広角~フリーフォール~0フカセの横の釣り~棚、そして厳寒期に時として威力を発揮する”いじらない”釣り、
すなわちジッと待つ釣り他多種多様。
状況を逐一把握しながら攻め続けたが一向に何も変える事が出来ず、夕方からの社業もあるので諦めて13時に迎えの船を頼み道具を仕舞った。

年も明け心機一転、今日の凪を心待ちにしていた。そしてその通りの絶好の凪に安堵し、浮き足立っていたのかも知れない。


帰宅し急ぎ道具と自身の今日の釣りを熱いシャワーで洗い流し、身支度を整え今夕数本入っているブライダルの打ち合わせの為に現場に向かう。一段落ついた処でこの釣りを介して知り合った、今では公私に渡り良い付き合いをさせて頂いている友人に今日の顛末を伝えるべく受話器を手にしばしよもや話。
3年の間柄だ。彼も私の人となりを理解していると思う。
電話の切り際に彼がおもむろに口にした言葉。
「あれやったの?年始恒例のアレですよアレ。あれが無いとね」と笑いながら言ったのを耳にして我にかえった。
釣りはスポーツではないが、いわゆるスポーツ選手がそうであるように、名がある無しに拘わらず常にコンディションを整えておく術を持ち合わせていなければならない。
私は特定する宗教や信仰は別段持ち合わせてはいないが、釣りに於いても、その人なりのそれなりの釣り方や、釣りに向かう姿勢といったものがあると思う。
たかが釣り如きで何をバカな事を・・・と失笑も禁じ得ないが、毎年の初めには必ず行(おこなって)いた事を、確かに私はやっていなかった。
思い起こせば、どうりで釣りのリズムがチグハグな訳だ。
礼に始まり礼に終わる。
日々あらゆる場面に於いても「感謝」の気持ちを持ってして生きている。出会い、邂逅、そして別離。
所作とは言え、釣りに於いても実践してきたつもりだった。
「アレ」とは、愛艇でのクルーズにしても釣りにしても、海に携わる全ての人の安全を願い毎年新年には御神酒を欠かす事はなかった。
釣り以前の話である。
自分の中に課してきた大切な約束事をフイにした事の意味は、私にしか解らない憤り。
「心」「技」「体」の”心”の部分を疎(おろそ)かにした。

潮が澄んでいたから釣れなかったのではない。
釣り人にとっては好都合な話だが、仮に程良い濁りが入り魚の活性もまずまずだったとしても、多分”心”ここにあらずでは、
釣れるものも釣れないだろう。

セイレーン(海女神)と魚神(サカナかみ)も、呆れて苦笑いしているに違いない。

来週、仕切り直しだ。









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富浦詣

2015年01月09日 | 日記
昨晩遅く仕事を終えて帰宅する際には、木々のざわめきが残っていた。
風呂を浴び早々に床に就いた。
未明、目覚ましで起こされ、ぬくぬくとしたベッドから起きるのに一瞬の躊躇もあったが、かねてよりの今日、このまま2度寝という訳にもいくまい。



起き抜けの寝室で耳を澄ますと時折風が強く吹き渡る音が聞こえる。
身繕いを済ませバルコニーに出てみると階下に見える街路樹も同様。
半ば諦め気味に飲み干したエスプレッソが、いつもより苦々しく感じるのは気のせいだろうか。

行って海を見てダメならそれも仕方ないと奮い立ち一路富浦へ。
まだ夜も明けぬ暗闇の道中。車の気温計は氷点下3℃を表示している。
館山道の風フラシは所在無げに風をはらんでは萎(しぼ)むのを見やりながらインターを降り港へと向かう。

ワンドの潮騒が聴こえる。
まだ薄暗い堤防から沖を見やれば微かに見える筏が波間に揉んでいる様に見える。





誰も居ない港に一人。
一度は諦めて帰ろうとハンドルを切ったが、折角来たのだし、せめて港を預かるお二人には新年のご挨拶をと思い直し港に戻ると、久しぶりだからかお二人の房総訛りで「あ~んだうぉう・・・帰んのけぇ?せ~っかく来たんだかんうぉぅ~、やってけってぇってさぁ・・俺ん等ぁ~波落ち着くんまでぇ待っててやっからさぁ~ガハハ・・」と煽られ、しばし風が止むのを期して港で待機。






しかし漁師上がりの山下さんの天気読みは、残念ながら小一時間程度では激変するはずもなく、お二人には漁協の仕事もある。これ以上こちらに御付き合い頂く訳にはいかない。文字通り後ろ髪を引かれる思いで帰路に着いた。

リビングから見渡すベイフロントの海。
やや強めに吹いている北西風と合わせてキラキラと陽光に水面がざわめいている様は、まるで銀鱗の鱗の様だ。

まぁ、仕方がないさ。


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Set one's sight on ~ 照準

2015年01月07日 | 日記

今日は七草。

新年初釣りは、敬愛する親父の月命日をまたいでの9日と決めていた。
自身、大切な想い出と共にある故人2人の月命日には殺生はしないと決めている。

東北北陸では大雪も相変わらずの気圧配置。関東でも昨夕から雨に見舞われ目の前の海も時化模様だが、この前線が予報より早く抜けてくれさえすれば、
明日一日置いての金曜日は概ね凪だろう。



2シーズンに渡り着古したアンダー上下を新調ついでに、今年は少し目先を変えた釣り方も実践してみようと思う。
厳寒だからこそ出来る釣りがあるはずだ。
特に潮が速い場合を除いて、富浦特有の二枚潮もなんのその、通年その殆どを鉛(ガン玉)を打たない「0(ゼロ)」の完全フカセの攻めが多い自分だが、だからこそ色々な試みを魚に導いてもらおうと思う。

既に”釣り”は、始まっている。
願わくば凪であってほしい。

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道なき「未知」

2015年01月02日 | 日記




新年も明けた。
黙っていても季節は巡る。何もしないでも「時」は過ぎる。

気がつけば、昨年はホンの数える程しか竿を出さなかったし出せなかった。
当然の様にブログの更新も湿りがちではあったが、本来の”やるべき事”に文字通り邁進していた事とご容赦願いたい。

愛息もこの春から幼稚園。
幼な子でも、少しずつ手がかからなくなってくるだろう。
そして私は48の年男。

公私に渡り今年一年を悔いなく過ごせるよう内に秘めたるはアツい想い。
誰かが書いた道を行くのではない。
自らが描いた道を行き未だ見ぬ未知へと想いを馳せる。
そしてそれが、いつか誰かの道標(みちしるべ)となるとするならば、それはそれで大変光栄な事。
2年前の台風で一度は喪失した富浦釣り場だが、ようやく筏も増設が完了した。
今年こそは当ブログ冠の釣り大会も開催する予定だ。

リビングから望むベイフロントの海は今日も穏やかだ。陽光眩いばかりに燦々と朝日が降り注ぐリビングは良い空気が流れている。



二年ぶりにちぬ倶楽部も買いました^^;先ずはちょいとこのあたりから・・。

どうか皆様、変わらぬお引き立ての程、重ねてお願い申し上げる次第。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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