筏(かせ)黒鯛 四季織々・・

ホームグランドである千葉県 富浦筏(かせ)釣りをメインに日々の戯言を綴る忘備録ですわ。

THE BEGINNING OF THE END ~ 終わりのはじまり

2012年07月23日 | 日記


先週来、幸いにしてオヤジも安定している。
社業はじめ日々が慌しく過ぎるが、束の間彼の地スウェーデンから一時帰国されている釣友との再会を果たす意味でも今日の海はどうしても行きたかった。
終日凪の予報。前回釣行から大よそ3週間。釣りに行けなかった間、漁協の山下さんによると緩やかに上昇傾向にある夏の富浦と聞いている。
予定時刻に港へ着くと既に彼はスタンバイを済ませ待機。
再会を喜び合い、しばし互いの近況報告を交えながら出船までの間、話に花が咲く。













天候は花曇りで上々。いつもの1番筏へと渡りスタンバイを済ませ一服。
今日は、ここへ来る理由がもう一つあった。
今冬から大切にしまっておいた小袋。
丁寧にそっと開封し緩やかに吹いている北東風に乗って凪の海にサラサラと顆粒が溶け込んでいく。
これで叔母ともお別れ。
これでようやく叔母との約束と責務を果たせた。



今日は満潮が6時半~干潮が昼過ぎの後中潮。水温は21,3℃。
釣り始め団子を打ちながら様子を伺うと、右から左へ港向いにゆったりとした素直な潮流れ。
先ずはいつもの道具で打ち返していく。
特に朝の小一時間は、その後の一日の釣りの流れを崩さない為にも、来れば必ず仕留めたい思いがあるのだが徐々に潮流れも重く速くなってきたので細糸仕様のロッドマネージメントも頻繁に行なう。





底はボラアタリがチラホラ程度の中、右~左への潮が緩み始めた10時過ぎ。
今一つ活性の上がらない様子に「攻め」るよりも「待ち」の釣りを試みると、穂先を押さえ込むアタリで32cmの黒に肩の荷が下りる。この頃になると風向きが変わり、終日花曇り予報であった空模様が暗くなり始め霧雨がつける。
叔母の涙雨が天から降ってくる様だ。
ひとしきり降り続いた霧雨が止むと再び抜ける様な夏空が顔を出す。



不思議だった。

昼前になり先の雨で扱いの悪くなったコマセを作り直し小休止を入れる。
一日の釣りを構築する中で団子ワークにはじまり、潮を読み、見えぬ海中の様子を想像し攻めの組み立てを瞬間瞬間模索する悦楽。すなわちリズムが大切だ。釣りは己の鍛錬を映し出す鏡。獲物の数や型だけでは図りきれない”自分の釣り”を構築するには、如何なる時でも「愉しむ」気持ちを忘れず心の底から「今」と言う与えられた時間を慈しみ取り組む事に尽きると思う。
そして好きな釣りが心置きなく出来る「環境」をしっかりと創り出す事が一番大切であると言う事は異を待たない。



昼前になり沖への潮流れも俄然速くなり細糸をもってしても釣辛い状況が続く。
その潮も14時頃になり緩み始めてきた矢先、どうにも居食いっぽいアタリに中々掛け合わせる事が出来ずにいるが、アノ手この手で攻める夢中になれる時間が何とも愛おしい。
穂先を見つめる目には陽光の照り返しでたゆたう水面の乱反射がまるで万華鏡の如し。

ふとカセを見やれば彼が竿を絞り込んでいる。
掛けてからの竿捌き。”矯め”~”巻き”そして、”あしらい”の一連の動作に無駄がないそのヤリトリの優美さが、傾きかけた西日に映える。
釣り姿が実に美しい。しばし見惚れているとタモに収まったのは良型の黒。釣り姿が綺麗な人はやはり釣りも上手い。
俄然こちらもやる気が出てくる。
そして完全に潮は止まった。以前であれば魚っ気が無くなる潮と見切ってしまう処だが、先程からの居食いっぽいアタリの連発に「何か」を感じ取っていた。
濃密かつ濃厚な時間が過ぎていく。1投ごとのインターバルも長い。
ボラアタリすら皆無の状況の中、手探りで答への間合いを詰めていく。こんな時、派手な誘いはご法度。
団子を打ちラインをつまみ「そっと」餌抜きをし、這わす。
一瞬穂先が「・・っきゅっ・・」となり数秒待つと「・・っつん・・」。穂先をそっと訊いてくると「・・っぎゅんっ!」
快心の合わせが決まり魚が乗った!
魚も体力を回復した様で、その引き味も上々。
細糸ならではのスリリングなヤリトリを堪能しつつタモに収まったのは38センチの黒。
ようやく2枚目が獲れた事に気を良くし同様の攻めで繰り出すが、間合いが合わずこの後2枚をバラしてしまう。

あと少し・・・港からは迎えの船がこちらに向っているのが見える。
残念ながらタイムアップだ。





夏の海とは言え、攻めは繊細で冬の釣りの様な様相だった午後のひと時。
少ない釣果なれど納得のいく一日だった。
帰宅し、日頃使い慣れた道具達をいつも以上に念入りに洗い手入れを施しながら、釣り場での過去の様々な思い出と共に道具を仕舞った。


オヤジの事もあり、今釣行をもって今夏の富浦は一先ずお休みします。
これからがハイシーズンの富浦。これをご愛読頂いている皆様におかれましては、どうか熱中症などには十分に留意頂き
”夏の富浦”を存分にお愉しみ下さい。
秋口に再び皆様にもお会い出来るのを楽しみにしております。

どうか良い釣りを! VON VOYAGE!

風の吹きぬける場所へ

2012年07月17日 | 日記
先週末。仕事の合間を見てオヤジを見舞いに倅と娘を連れて都内駿河台へ。





オヤジにとっては唯一の孫娘の手を握り目を細めていた。恐らく子供達にとってはこれが
最後の面会となるだろう。
梅雨明け目前の夏空の下、病院を後に向うは上総の丘陵へ。
今冬に旅立った叔母の月命日でもあるので墓前に花を添えに行った。





緑のトンネルを抜け小高い丘にあるイングリッシュスタイルのセレモニーガーデン。
メタセコイアの回廊を吹きぬける風に揺らぐローズ・ダイアナが優しく微笑んでいる様だ。



昨日、近畿から関東地方は梅雨が明けた。
この時期は日中の作業は流石に骨が折れるので、夜明けと同時に畑に入り収穫に勤しむ。



滴り流るる汗が、涙にかわる日も近いと思う。
喜びも悲しみも幾年月。
消え行く灯火に際し、深淵の狭間で佇む今は、釣りも仕事も畑作業も何かに没頭している時間があればいい。

見上げれば悲しいほどお天気。   

As time goes by.

梅雨の中休み

2012年07月09日 | 日記


先週来、今一つぱっとしない富浦。
全体釣果を見ても、入るポイントによってムラが見て取れる。コンスタントに各筏~カセで均等に魚が周るのはあと2~3潮といったところだろうか。








満潮7時半~干潮14時の後中潮。水温21,7℃、絶好の凪。
緩く重い潮が沖向いへ、底潮は動いていない。最初は2号通し。緩潮時は過去の経験からコマセつつの一発が期待できるが、
朝一から団子を少しずつ打ちながらポイントを作るんはいつもの事。
小一時間ほど潮下ロープ際を落とし込み~広角などで様子をみる。

いよいよ上潮が動き始め細糸の練習。
底潮も動き始めた9時半に29センチの黒。
柔竿のアスリート・レーサーが小気味良い魚の引きを楽しませてくれる。

1号ラインでは心もとないのでチモト50cmは2号ラインをオルブライト・ノットで直結。
こうすることで二枚潮の底潮にアジャストした「流し」が出来るアドバンテージ。針を呑まれた場合ヤリトリ最中の魚の反転時に口歯でバラシも軽減できる。
昼前から2時間ほどかなりの速潮、二枚潮になったりその潮の流れもあっちへ行ったりこっちへ向いたり目まぐるしく変わる。潮況を読みそれぞれのラインを巻き込んだ二本のロッドをローテーション。
稚貝団子でアタリで合わせるとボラ。
アイゴが引っ手繰っていく夏潮の海。

細糸ならではの「潮を切る釣り」で、潮にラインが必要以上に飛ばされる事なく、「間合い」の釣りが出来る。

2時を回り潮流れも緩み始めたかな、と思う矢先37cm。
一枚目からの長い長いインターバルを何とか制したが、ある意味「待ちの釣り」になってしまった。




7月14日~16日は富浦地区は祭礼ですが、富浦筏では15日(日)のみお休みとなります。

雨上がりの夜空に

2012年07月04日 | 日記
昨日夕方から降り始めた雨。
時折雨脚を強めながら寝室の窓を叩くのを子守唄代わりに眠りに就いた。
未明、時折行き交う車の濡れたアスファルトの水音に浅い眠りから目覚めると既に雨は止み、多湿の鬱蒼とした空気感の中、纏わりつくような風に包まれながら夜が明けるのを待っていた。
まだ明けぬ空を見上げれば、厚い雲に覆われている。
特にこの一ヶ月程、公私共々気が乗らず自身の釣りにも一抹の影を落としていた。
どこかで、何かの拍子に抜け出す機会を伺っていた。

しかしながら淡い期待は現実にスポイルされる。心中も行動も自分で切り拓いていくしかないようだ。要は気の持ちようだと思う。与えられた環境で精一杯を尽くす。
海の上では、せめて没頭したいと願うのは釣り人の業の様なものだ。
魚釣りは真剣にやればやるほど自分を映す鏡そのもの。だからいつでも試されている様で、それが愉しいのだ。





予報では日中は日が差し真夏日になるとの事だったが道中時折雨もつける中、鬱蒼とした山間を抜け景観を楽しみながら予定時刻にインターを降り、いつもの餌屋に立ち寄り話を聞くと前夜の雨は相当だったらしい。
港に向う道中の近隣河川を見れば泥流となって流れている。港に着き海を見ると当然の様に珈琲色。






旧知の常連の方に挨拶を済ませ出船準備をしほどなく出船。



今回のテーマは、ロッドマネージメントとラインメンディング。
いつもの2号通しのほかに自身には珍しく1号と1,2号の細糸をそれぞれのリールの替スプールにスタンバイしてある。
当然、細糸には柔らかくしなやかなロッドも携えた。
自分の釣りを見直す意味でも、また、新たな攻めの構築に強度を試すべく持参したのだ。
そしてもう一つのテーマは速潮時の攻略。
一本の竿と一つのラインでいかなる釣況潮流を釣るのは難しい。
通常の二枚潮程度あれば難なく攻める事も出来るが、特に速潮の場合通常使用している2号通しでは必要以上にラインが取られ思うような釣りが展開できず結局は「潮待ち」の釣りに陥ってしまう。細糸を使用する事により「潮を切る」釣りをすることで、「流す」「止める」を効率的に、少しでも魚との接点を見出したいのだ。あれだけやった磯の上モノ釣りでは当然の様にロッドマネージメントやラインメンディングを駆使し実践していたのだが、事この釣りになると団子ワークがその全てという思い込みが反って視野を狭めてもいた。

いつもの1番筏に上がる。
水面は見るまでも無くコーヒー色の海。おまけに近隣河川からの流れ込みで上は激流の様になっている。
昨秋にも同じ様な状況があった。あの日は大小織り交ぜて大釣りを堪能したが果たして今日はどうだろう。
今日は干潮が午前10時半の大潮。タイド通り(潮が走ってくれれば)に行けばこの濁りも午後には取れるだろう事を期して釣りを始める。



酷濁で肝心の潮読みこそ出来ないが、流す毎に情報を敏感に感じ取る。
30分程で餌取りのカワハギ、アイゴ。ボラアタリも頻繁に出始める。
見かけは上潮が走っているが底は港向かいへと流れている二枚潮。
ロッドと細ラインを駆使して練習するにはもってこいの状況だ。「なるほど・・」攻めに合点がいく。
活性が上がりそうで上がらないジレンマの時間が過ぎていく中、下から1ヒロ強の所でアタリがあり掛け合わせると型は小さいと思うが黒のソレ。しばし小気味良い引き味を楽しんでいるとラインがフッと軽くなり針ハズレのバラシ。
河川からの流れ込みも落ち着き始めた昼前以降は、潮流れも目まぐるしく変わる潮況に手を焼きながらも手を尽くす。
気が付けば午後2時を回っていた。潮色はようやく薄濁り程度まで回復した。
黒が釣れない事を嘆くよりも前に、今日は相応しい練習が出来た事に手応えらしきものを感じていたが、このまま終ってしまうのは口惜しいので、気分変えの一服を入れる事にする。
釣り座を離れ、港向かいを見やると目の前に広がる光景に、一瞬この目を疑った。

「・・?!!!・・っえっー?!う・・そ・・マジかよーっ!」
潮下に当る港側の筏を繋ぐロープに付いたカラス貝を啄ばむ大小の黒鯛が悠然とそこかしこに群泳しているのだ。よくよく目を凝らしてみると上層から視界の届く3ヒロ弱の棚に20~30尾はいる。





写真でその状況をお伝え出来ないのが誠に残念なのだが、そこかしこに黒が群泳しているのだ。
筏周りに黒がこんなにもはっきりと見えるのは初めての事で、一瞬頭が真っ白になった。
セイレーンも罪作りな事をしてくれる。
カセを利用しての釣り客には良く聞く話だが、沖の生簀周りには、それこそ付いていて釣り人曰く「見えるのに釣れない」。西日ゆえ自身の影が映らぬように低姿勢、抜き足差し足でそっと様子を見る。

サイトフィッシング(見釣り)。

普段のこの釣りは、殆どがいわゆる見えない釣り、すなわちブラインドフィッシングを行なっている訳だが、落とし込みを交えたサイトフィッシングが成立するかも知れないと思うだけでゾクゾクしてきた。

渓ではブッシュの奥に見え隠れする山女魚を一発で仕留める為に、流を読みポイントを決めて、気に入りの食いそうなドライフライを選ぶように、今目の前に見える黒にとって一番相応しい餌の降下速度(フォール)を模索しガン玉を選ぶ。
デカイヤツほど悠然としていながら、実に神経質な持ち主なのは渓も海も恐らく変わりが無いと思う。
老練なヤツほど堂々としていて気難しいのだ。
ましてやそれが今、目の前に泳いでいるとしたら・・・あなたならどうする?

一発でしとめなければ後がない事ぐらいは承知している。
掛け損じてのバラシなどはもってのほか。他に群れている魚も散らしてしまうし、折角見えている魚の棚を警戒心から棚を深めてしまう。
先ほどまで釣り座として構えていた潮上から、先ずはオキアミを二つまみ程撒いてみる。
ゆったりとした流れで潮下へ行きゆらゆら漂いながら水面下2~3m。
やる気のある魚が多く、4~5尾がオキアミを啄ばむのが見て取れる。ボスは目測40cm強の黒鯛数匹を従えてその少し上を様子を伺いながら悠然と泳ぐ。
「コイツを仕留める」。

パラリ・・パラリのオキアミの上コマセを、潮上から繰り返す事数度。幸い潮はゆったりと流れ5m程先で潜り込む潮のカベが出来ていた。上モノで鍛えた潮読みが、ここでも活きた事が嬉しい。
薄い濁りだがどうにか3ヒロ程度までは見て取れる。棚は上から2ヒロ程に設定し、先ずは広角で様子見。
仕掛けが足元にるタームを調整するべくガン玉で調整しながら数投。決定的なモノがなく落とし込みを試みる。
魚の反応を見ているとどうやら落とし込みに分があるようだ。数十尾の黒がロープのイガイを摘んでいる。
どうにかこうにか見える魚を避けて潮上から仕掛けを入れると、ボスが近寄って来る・・!
続いて中型も数尾追随してくるが、ボスは何か気に入らないのか寸での所でUターン。中型がオキアミを突いているのが穂先アタリで見て取れる。ソっと仕掛けを引き上げる。
獲るのはボスだ。
少々間を開けて再度落とし込む。同じ様にボスがゆったりと近づいて来る。僅かに白っぽく見てとれるオキアミが一瞬視界から消えた。穂先は「・・っく、・・っぐ・・」となるが戻る。
「今度こそ・・」大き目のオキアミを抱き合わせにし、先程よりも軽いガン玉を付け換えてゆっくりと落とし込む。
ボスが三度近づいてくる。微かに見えるオキアミが消えた・・竿先がモタレる・・・
そっと「訊く」・・「っぎゅっ・・ぐ!」「よっしゃ!」合わせた竿先が肩で止まる!
瞬間、海中を覗き込むと異変を感じ取った他の黒達が斜陽西日でプリズムの様に輝く海中に瞬く間に散った。
まさに、一瞬の永遠の光景を見た思いだ。
浅棚でのスリリングなヤリトリを大いに楽しみ横たえたのは53cmのボス。



この一枚で今日一日の緊張が取れた。
上がり時間まであと少しだが追釣を目指しパラリパラリとオキアミを撒くが、魚は見える所まで出てきてくれない。
口惜しい限りだが、ついぞタイムアップとなってしまった。



団子釣りに固執している訳ではないが、午後になり潮具合も良くなってきたとは言え、あからさまにここまで「浮いている」事を、まざまざと見せつけられると、朝からせっせと団子を打ち返していた今日の釣りは一体何だったのだろう。
まさにブラインドフィッシングの落とし穴でもあった。

これは”落とし込み釣りの世界”への系譜なのかも知れない。

A DAY~ MAYBE TOMMOROW

2012年07月03日 | 日記
先週の今日は山梨に居た。
日本の誇るワインの一大産地である山梨甲州巡業は、ソムリエたるもの毎年の恒例行事。
今年の葡萄の出来具合、旧知懇意の各ワイナリー主宰との買い付け商談に始まり、気が済むまで一面葡萄畑に佇む私をしてワイナリー主宰者である醸造元オーナーと、家内は「お好きなだけどうぞ」と、愛息を抱きながら優しく微笑む。









投宿していた河口湖畔の旅篭からは見事なまでの逆さ富士にアルミボートで繰り出すバス・フィッシャーの、それに自身を重ね合わせていた。

この一ヶ月程、敬愛するオヤジの容体が優れずいた。
当然の様に釣りに行く気も起きず、ましてや釣り以外のブログなんて意味もない事を承知してもいるが、それでも亡備録としてアップするべきか否か・・悶々としていた。
そんな折、過去に富浦でお会いした方々から直接メールを頂いたり、毎度コメントを下さる方々と近況報告をしたりお会いして話をしたりする中で、心のモヤモヤが少しずつではあるが霧が晴れていく様な気がしていた。

先週木曜日の事。








凪の富浦で久し振りに竿を出した。
結果は42cmの黒一枚、メジナ、カワハギ他ゲストも賑やかに出迎えてくれたのだが、如何せん気分も上がらなかった。
攻めも精彩を欠いたワンパターンに終始。午後には俄然潮が走り釣り辛い事この上ないのを良い事に、釣りをしながら釣れなかった時の為の理由を模索しながらも、自身の拙い引き出しで何とかモノにした一枚に、反って喰ってくれた黒に申し訳ない気持ちを抱えたまま沖上がりの時間を迎えた。
一釣り人として、今となっては猛省だ。
モヤモヤを抱えながら一日の釣りを終えたのだが、同時に忘れかけていた攻めの実技課題を思い出した。
正直、この数ヶ月オヤジの件は差し置いても自身の釣り(攻め方)に飽きていた。引き出しが少ないのだ。
一人釣行が多い分、他方からの助言やアドバイスも無く、自分で見つけるしかないのだが、それでも古豪熟練の方々との電話での話しの中で、少しでもヒントになる事を探していた。先人方々の含蓄に頷き、自身も的を得た部分もある。
後は自身でそれらを、どう培養するかだ。
オヤジの容体も幸い落ち着いている。




行くからには万全を期して・・。・MAYBE TOMMOROW