前夜の予報は久しぶりの凪を確信していた。
新しい竿も届き、さてどちらに出向こうかの答えは明瞭だった。
予定時間よりも早く目覚めたのは良いものの未明の手持無沙汰にいつもより早めに家を出た。
道中館山道の風フラシは勝山を過ぎる頃になってもダラリと垂れ下がっていた。
しかし、終点の富浦を降りた途端に落胆。
街道沿いのノボリがはためくどころか強風でバタバタと煽られているのを見るにつけ溜息ひとつ。
半ば諦めにも似た気持ちで餌屋に寄り港へ向かうも案の定。
真北6~7mは吹いているだろう。
遥か沖合を見やれば各筏も時折波間に見え隠れ。
次々に沖を目指す漁師の小型船もアップダウンに揉まれ軸先に波頭をぶつけながら激しく飛沫が上がっている。
今期で4度目の港で海を見てのUターン。
こればかりは仕方がないさ。
いつ植えられたのだろうか、まだ幼木の華奢な木枝も風で儚げに揺れている。
恨めしそうに空を見上げれば沢山のトンビが両翼一杯に広げ、気持ちよさそうに飛んでいた。
2~3日また海が落ち着けば、いよいよの感(勘)。
近い時期に誰かが、筏カセ問わずきっと大釣りがあるだろう。
そんな予感がする。
新しい竿も届き、さてどちらに出向こうかの答えは明瞭だった。
予定時間よりも早く目覚めたのは良いものの未明の手持無沙汰にいつもより早めに家を出た。
道中館山道の風フラシは勝山を過ぎる頃になってもダラリと垂れ下がっていた。
しかし、終点の富浦を降りた途端に落胆。
街道沿いのノボリがはためくどころか強風でバタバタと煽られているのを見るにつけ溜息ひとつ。
半ば諦めにも似た気持ちで餌屋に寄り港へ向かうも案の定。
真北6~7mは吹いているだろう。
遥か沖合を見やれば各筏も時折波間に見え隠れ。
次々に沖を目指す漁師の小型船もアップダウンに揉まれ軸先に波頭をぶつけながら激しく飛沫が上がっている。
今期で4度目の港で海を見てのUターン。
こればかりは仕方がないさ。
いつ植えられたのだろうか、まだ幼木の華奢な木枝も風で儚げに揺れている。
恨めしそうに空を見上げれば沢山のトンビが両翼一杯に広げ、気持ちよさそうに飛んでいた。
2~3日また海が落ち着けば、いよいよの感(勘)。
近い時期に誰かが、筏カセ問わずきっと大釣りがあるだろう。
そんな予感がする。