筏(かせ)黒鯛 四季織々・・

ホームグランドである千葉県 富浦筏(かせ)釣りをメインに日々の戯言を綴る忘備録ですわ。

黒鯛四季織々杯エントリー終了のお知らせ

2013年08月30日 | 日記
平素は当ブログ”黒鯛四季織々”をご一読頂き感謝申し上げます。

お蔭様をもちまして、当ブログ名を冠した釣り大会のエントリーは人員満了により受付を終了いたしました。

エントリー頂きました方々には、改めてこの場をお借りして厚く御礼申し上げる次第です。

釣り場における物理的な制約がある中、加えて拙者初めての主催と言う事もあり、この度は小規模な大会とはなりますが、ご参加頂く釣り人方々には日頃の腕を存分に発揮して頂ける様勤めるのは勿論の事、最高の演出が出来る様尽力致します。

また、惜しくも抽選でもれた方に於かれましては、是非とも次回開催の際にはふるってのご参加を心よりお待ちいたしております。

エントリー頂きました方々には、当日お会い出来るのを今から楽しみに、そして
心待ちにしております!

どうか、どうか・・・・絶好の日和になりますように!












不完全燃焼

2013年08月28日 | 日記
大会要項も決まり当ブログにも大会の告知を済ませた。
お蔭様で大会エントリーも問い合わせ含め、早々から多数ご応募頂き大変光栄に感じているのと同時に気が引き締まる思いだ。

翌日に控えた富浦釣行。前夜社業を終えて帰宅。スタンバイは既に整っている。
釣行前夜は早めの就寝を心掛けてはいるのだが、寝室で可愛い寝息の愛息をよそに家内との晩酌も進み、輪を掛けてこの釣りを介して知り合えた個人的にもリスペクトしている御方からの電話。



相手も相応酒が入っているご様子ながらしばし釣り談義を交えての
潮香漂うオープンテラス。
片手には汗をかいたグラス、片手には電話と煙草をせわしなく交えつつ見上げれば、やや霞がかってはいるが星空に明日の凪を期して深酒の体をベッドに横たえる。

いつもの時間に目が覚め富浦を目指す。
港に着くと時折富浦でお会いするお二人がいらっしゃり準備をしながらの四方や話。今日富浦に来たのはもう一つ理由がある。
日頃訪れる釣り客方々に大会告知のご案内を港小屋に貼らせて頂いた。筏の基数やカセ舟など、物理的な制約がある中で一般釣客方々との混合になる大会でもあるので事前に告知だけはしっかりとしておきたかった。





時間となり舫いを取り出船。
1番筏は予約が入っていたので今日は5番筏とする。


  ア○ノ・タダノブサン?(失礼!)Check on! "You tube”富浦黒鯛







予報では終日凪。今日は満潮が8時半~干潮が14時の小潮。
この数週間、時間ともなれば潮がぶっ飛ぶ有様に手を焼いていたのもあっての小潮回り。
勿論、小潮回りとて潮が飛ぶ時は飛ぶが、特に今時期は大潮回りに比べれば幾らかマシだ。

一通りのスタンバイを済ませ釣りはじめようかと思うも矢先・・・水面下2メートル程の所に胸鰭を悠然となびかせながら目測50㎝は軽く超えている黒が遊泳している。幸い潮流れはゆったりとしていたので、団子を打つのを止め極小のガン玉を噛みつけゆっくりと落とし込み~自身珍しい広角などを織り交ぜ攻める事小一時間。
この間、その黒は2度3度と悠然と姿を見せては私の胸の内を見透かしているかの様に見向きもしてくれないので、団子に切り替えた。
「魚は浮いているのか・・?今日は棚・・か?」自問自答が去来するのは、朝いつもの様に聞く水温が前日より3度下がっているからだ。
今日の魚の適水温の層(棚)を探し当て攻めるか、底で団子で様子を見ながら徐々に活性を上げてのバリエーションでの攻めか、はたまた団子による自滅か、クロスワードパズルの如し。
しかしながら、どうにも潮にメリハリが感じられない。うまく言えないが「釣れる」艶っぽさがないのだが、それまで港向かいにゆったりと流れていた潮の中層から上がもったりと沖へと流れ出す二枚潮。
「そろそろだな・・・」と、気を入れ打ち返しの中で、沖に付けているカセ舟から賑やかな声。
モヤモヤしたアタリらしきものに一縷の望みを掛け合わせるも痛恨のバラし。
折角出始めた気配をこの一瞬で台無しにしてしまった自責。以降はアイゴなどが引っ手繰ってはいくが、精彩を欠く時間だけが過ぎていく。
しかし、まだ時間は早い。気を取り直してはみるものの二枚潮が相応重くなり、やたらと根掛かりが多くなるのを見て、場所を同辺沖に移動する。幸い一人ではあるものの団子を打ち返し、場作りをしてきたポジションを移動するのは少々後ろめたいが、潮行きの関係なのか根掛かりを少しでも避けたかった。
次第に二枚潮が合致してきた。大房岬に正午を知らせるチャイムが鳴り響く。午前に仕留められなかった思いは図らずも直後に解消されたかの様に41㎝の黒をタモに収める事が出来た。
それにしても夏魚はパワフルだ。実に若々しくそれでいて釣り人を歓喜させるには相応しい引き味だった。
「さぁ、これからだ」と意気も上がるが潮行きが変わり、水を差すようにまた根掛かりの連発に閉口なれど気配濃厚、底でソレと解るやる気のあるアタリが打ち返すごとに増え、掛け合わせるも「・・ズりズリ・・」ラインが何かに引っ掛かる感触で2発もバラしてしまう。魚が付いているのが分かるラインを手繰り虚しくカット。仕掛けを流しどうにも潮行潮向きとの因果に諦めるしかなさそうだ。再び朝の場所に戻り気分を入れ替えるも、まったりとした時間が過ぎていく。
気が付けば徐々に潮キレが
良くなってくるのが分かる。
今日はメリハリの無い潮に終始してはいるが、時折ふと潮行きが良くなる。すかさずここで36㎝の黒を仕留める。
しかし、後が続かずタイムアップ。



港に戻り山下さんに聞いてみる。
「んぁ~そうだよう~5番筏んはさぁ~海王(海上釣り堀)くくる、でっけぇ漁礁がさ、下にさぁ入ってるからねぇ~」。

過去何度か5番筏も好んで乗るが今日の様な湾内を回る様な日並だと中々難しい場所であると再確認した次第。
それにしてもリズムに乗りきれない不完全燃焼。
辛うじての2枚では物足りない。




















黒鯛四季織々杯   大会要項

2013年08月22日 | 日記
第一回  “黒鯛四季織々”ブログ杯 開催のご案内

晩夏の候、皆様方におかれましては益々ご健勝の事と存じます。
お陰様をもちまして当ブログ“黒鯛四季織々”も開設してから早いもので2年の歳月が経ちました。開設した当初は富浦での筏かかり釣りをはじめとした忘備録として始めた次第ですが、釣り場では実に様々な出会いや沢山の思い出もあり、私自身この“筏かかり”での黒鯛釣りに対する情熱や愛情といったものは、ほかの釣りでは味わえない程のものとなりました。
加えて、漁協運営という形態故の情報量の少なさを補うべく、微力ながら皆様の釣りにお役立て頂けている事は大変光栄に存じております。

さて、この度かねてより計画しておりました当ブログ杯を開催する運びとなりました事は私自身大変嬉しく感じており、そして何よりも以前にも増して富浦に集うアングラー方々の相互親睦をはじめ、釣り場の発展を願い下記日程にて開催致しますので皆様方のご参加をお待ちいたしております。

尚、参加は先着順とさせて頂きますますのでご了承ください。
また釣り場に於ける筏、カセ船など物理的な制約上、当日は一般の釣り客との混合となる場合もございますが、お互いに譲り合いの精神をもってお楽しみ頂きますようお願いいたします。


1、開催日 平成25年10月20日(日)※荒天の場合は27日(日)に順延予定
2、開催場所  千葉県南房総市 富浦筏 
3、募集人数  20人 (筏、カセ)
4、集合場所  富浦漁港 受付前
5、集合時間  午前5時~順次受付
6、参加費   無料
(但し、当日使用する各人のコマセ及び餌、渡船料などは各人負担)

7、申し込み期間  平成25年8月22日~31日まで
     (先着順により定員になり次第締め切ります)

8、申し込み方法  下記メールアドレスへ「大会参加申し込み」と表し(必須)
必ず筏希望カセ希望かを明記の上、参加者氏名、住所、参加者携帯電話番号、緊急時の連絡先を必ず明記したものを送信してください。

船上団体釣り保険(三井住友海上あいおい生命)を適応する関係上、必要になります。ご明記頂けないものに関しましては受付致しません。
また、頂いた個人情報に関しましては、主催者が厳重な管理をもって今大会運営上のみ活用致します事、ご了承の程お願い申し上げます。
(団体釣り保険費用は主催者もちですので、参加者は無料です)

先着順にて応募受付後、主催者側から受付完了メールをお送り致します。

9、その他  出船は受付終了後、富浦漁協規定による午前7時より順次。
       大会レギュレーションなどは大会要項の通り。
       ご不明な点は、申し込みアドレスまでお問い合わせ下さい。


                大会専用申し込みアドレス
               bigbanboohiro@yahoo.co.jp


        ”黒鯛四季織々”ブログ杯  大会要項
開催日時  平成25年10月20日(日)※荒天の場合は27日(日)順延予定
主催    黒鯛四季織々  
協力    千葉県南房総市 富浦漁協  
特別協賛 (株)ウイング 黒鯛工房
       (株)マルキュー
       (株)フジノライン

開催場所  千葉県南房総市 富浦筏
集合時間  午前5時~順次受付
対象魚   黒鯛、キビレの体長20㎝以上
       同寸の場合は重量にて決定します。
      他魚賞として「イナダ(ワカシ)、カワハギ、メジナ」(長寸のみ)も対象とします。
参加資格  然るべき手順に於いて公募要項を満たした方。
      原則未成年者の大会参加は出来ません。

競技規則  1、競技時間は筏並びにカセ到着後14時までとします。
      2、使用タックルの制限は御座いませんが通常のかかり釣りスタイルとします。
      3、針は一本、使用竿は全長2,1mまでとし、一本とします。
        (但し、予備竿のセットは可)
      4、使用餌、メーカー、使用量の制限はありません。
        (但し、赤土の使用、団子の遠投は禁止)

出船釣座 
 
1、出船は開会式終了後に主催者及び運営スタッフの指示に従って順次出船する。

2、釣り場(筏、カセ)は当日受付時にくじ引きにて行います。
(くじ引きは、筏、カセ先着順事前申し込みに於いて選出。同場所については各人に於いて公正にじゃんけん等で決める事。)

3、釣り座の交代は原則無しとします。

      
審査方法  

1、競技時間内で釣った対象魚の長寸、総尾数により決定。

その他 
  
1、海難及び一般事故に於いては主催者による船上団体保険を適応しますが、参加者はそれらを誘発するような行為
  (著しい飲酒、暴言及び喧嘩等)に関しては一切の責任を負いません。
        個人の責任においてご参加ください。
2、安全確保の為、ライフジャケットの着用は必須とします。
        (未装着者は失格対象となります)
3、新聞、雑誌、ブログ等の媒体露出の為、不可の場合は事前にお申し出ください。
4、駐車スペースには限りがありますので、友人知人、グループ方々には、なるべく乗り合わせ願います。



表彰    1、表彰式並びに閉会式には必ず出席すること。  
      2、入賞者及びその他の賞(大物賞、数釣り賞、他魚賞)
      3、表彰対象者には協賛メーカー様並びに主催者より賞品贈呈。
        参加者全員に参加賞贈呈。

特記事項   1、釣り場環境保全の為、当日釣り上げた魚の持ち帰りは
         3尾までとします。
   健全な魚体状態でのリリースにご理解、ご協力の程お願い致します。






  

黒四季杯開催日程変更のお知らせ

2013年08月19日 | 日記
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、今秋に開催を予定しておりました”黒鯛四季織々”杯ですが、主催者の
都合により日時を改め10月20日(日)に順延させて頂きます事、ご理解ご了承頂きます様お願い申し上げます。

また、すでに先のご案内におきまして日程のご調整を頂いておりました方々には心よりお詫び申し上げますと共に
再度日程御調整頂けましたら幸いです。

大会参加募集要項並びに当日のレギュレーションなどに関しましては近々当欄にてご案内致しますので宜しくお願い致します。






つり人達の晩夏

2013年08月18日 | 日記
翌日の予報は南西やや強。週末と言う事もあり前夜は遅くまで社業に従事していた。
行くか行くまいか帰宅後も遅い夕食を食べながら思案。
一度は玄関先に用意していた道具を釣り部屋に仕舞い就寝した。



翌朝目が覚め再び予報海況をチェックすると予報が若干変わった様で急遽富浦へ向かう事とした。
とは言え、1番船には間に合う訳でもなし、ここはのんびりと余裕の往路。
特に磯の上モノ釣に明け暮れていた頃は夜駆け朝討ちの釣りは、その昔は散々ぱらやったものだが、今となっては懐かしい思い出だ。
高速に乗ると案の定の渋滞なれど気分は軽やかで洋上に想いを馳せる。





そろそろ1番船出港の頃合いに、漁協の山下さんに電話を入れる。
遅出旨お詫びし到着が8時半頃と伝えると「うんぁ~いいよ~、気ぃつけてさ~おいでぉ~」と優しい声。
規模こそ小さい釣り場だが、風光明媚な釣り場の富浦。あまりガツガツしていないどこか牧歌的なのんびりした雰囲気。
加えて漁協方々の人柄。私が富浦に通う理由がここにある。



港に着くと当然の様に誰もおらず朝一沖の作業中の親船を待つ間、相応の釣り人が堤防で竿出ししているのを冷やかしながら見て回る。
程なくして沖から親船が帰港。道具を積み込み空いている筏を聞けば4番のみとの事。


重役出勤宜しく、他筏の先客にも気が引けるし反って先客が入っていない方が0からの釣の組み立てが出来るので4番筏で不足はないが、近づくにつれ隣の
1番筏を見やれば見覚えのある顔が見えた。舵の旋回を頼みお声掛けすると同乗を快諾してくださったので急遽1番に乗る事となった。




この方はこの一カ月の間に2~3度お会いしたお隣の勝山がホームだった方。
最近ではここ富浦で中々良い釣りをされているのは同日釣行が何度かあったので知っていた。
渡筏の際に自分の釣りを止め荷物を受け取って下さったり朴訥とした中にも気さくな人柄に安心を覚える。
予報に反して海はベタ凪。風もなく蒸し暑い。早々に汗が滴り落ちる。
筏の上では先客の方が持ち込んだラジオからFMのエアープレイ。震災以降こうしてラジオを持ち込む方が増えたが有事の際には大変有効でもある。
遥か沖合の水平線はギザギザの山。数時間後には吹き始める事は明らかだが、それまでの間しっかりと釣りを組み立てる事に専念。

釣りはじめは9時前。潮はゆったりと港向かいへと流れている。
ここ数週間、潮流れが極端に速い日も多く古豪常連方々も手を焼いている事は自身の釣りをしても理解している。
この潮が変わり始める頃合いが勝負と見て仕掛けを打ち返す。2人とも大した反応もないが、10時を過ぎる頃になり
どうにも気配を感じるのは、付餌のオキアミの頭だけがかじられて戻るのを繰り返していたからだ。
オキアミも頭だけに始まり複数付け方を変え試みる。
相方に「今、居ますよこの下に黒が・・」の声に反応する様に、数分後彼の竿が曲がった。



何気ないやり取りの中にも、釣り慣れた竿さばきに伏したのは綺麗な40㎝強の黒鯛。
後に続けとばかりに10数分後、モヤモヤしたアタリから節のある「・・っぐ」のアタリで掛け合わせると、翻る様に型モノを確信。軟竿ならではのヤリトリを十分に愉しみタモへ導いたのは52㎝の黒に破顔一笑。
その後、拙腕がそうさせるのか2枚バラす醜態を晒す。相方はこの間にポツリポツリと昼までに4枚と快釣。

気が付けば小腹が空いたので釣りの手を休め小休止。



次第に南西の風が強く吹いてきた。朝に見たそれがいよいよの感。
潮流れは沖合に向けて重く、加えて沖合からの強い風で湾内でもウネリが強くなりだし、2番筏が大きくウネリに揉まれる様を見ながら早上がりも止む無しか、肝を冷やす。内心、釣どころではないが何とか追釣を目指す。
大よそ1時間程時折強いウネリに翻弄されながらだったが、風は港方向からの南東に回り潮行きとも合致したのか見る見るうちに再び凪の洋上。代わりに今度はその潮流れがいよいよ速くなり仕掛けを流そうにも筏の端から端まで
あっと言う間。ラインを出し続けアタリを拾う釣りはあまり得意ではない。
諦めにも似た気持ちが上回り片づけを済ませ先に筏を後にした。





今日はやはり午前~昼に掛けてが頃合いだった様で他船でも異口同音。各人0~1枚の中、やはり同筏の方の5枚は殊勲。
確実に掛け確実に獲る落ち着いた釣り運びに見習うべきは多い。
近々またお会いした際には、少しでも釣り合いが出来る様になりたいものだ。