近頃、終戦記念日にあわせてTVでよく特集を組んでます。
以前のような声高に意見を押し付ける番組が減って、落ち着いて見れるのがいいです。
(今日のパール判事の番組も良かった。)
ただし、関連本のほうは、どうもテンションが高圧的で右寄りも左寄りも、チョっと引いてしてしまいます。
そんな中、僕は先日この本を見かけ、司馬遼好きとしてはつい手に取ってしまいました。
ここんとこ時間がとれずに、ようやく読み終えた次第。
とはいえ。
「司馬史観」という言葉自体が、そもそもナンセンス。
司馬さんは小説家であって、歴史学者でも政治家でもありません。
僕の見る司馬さんは、歴史がやったら好きで、本が好きで、一生懸命生きた先達が好きな人。
だから、昔こんな人がいたんだよと創作交えて紹介してくれた作家さんなのです。
ところが、なまじ半端な学者よりも細部・多岐にわたる博識を披露したがために、一部の人たちから煙たがられたのですね。
しかも、それは面白いことに(と言っては失礼ながら)、文句の出てくる方向・分野が決まっていない。
右からは左寄りだと、左からは右寄りだと、学者からは嘘混じりだと、本を読まない人からはよく分かんないと。
まあ、それってスゴイ人っていう裏返しなんですよね。
どの人からも一目置かれている訳でしょ?
他の歴史創作作家(童○冬○、浅○○郎とか)は、ここまでやいやい言われませんからね。
更には、ふんぞり返った評論家(○高○、筑○哲○とか)より、何ぼマシなことを言っていることか。
そして、予算をもらえる学者より、どれだけ身銭を切っていることか。
念を押しますが、司馬さんはあくまで小説家です。
と言う立場を示した上で、この本を読んでみた。
前振りが長すぎました。いつものことで。m( )m
著者は「正論」「諸君」で論陣をはる右派。
残念ながら、タイトルに司馬さんの名を使うほどの司馬論を展開していませんでした。
内容で言えば、左派のよく言う難癖に難癖で返す論調に終始。
そういうのを挙げ足取りというのでは?という感じ。
ただし、総論としてはさもありなん。
そういう感覚自体、僕もやや右寄りなのか?
ともかく、右であれ、左であれ、当時、日本が先の大戦に突入していかざるを得なかった事情を斟酌すれば、もうちょと建設的な歴史観になると思うのだが。
日本だけがズルく汚いのではなく、アメリカだって同じなのです。
アメリカだけが正義じゃなく、日本にだって良心はありました。
全部ひっくるめたのが戦争。
パール判事の言う「武力で平和を求めるのが間違い」、この言葉がすべて。
今日は終戦記念日。
ちょっといかめしい話になりました。
10点満点中、5.5★★★★★☆
以前のような声高に意見を押し付ける番組が減って、落ち着いて見れるのがいいです。
(今日のパール判事の番組も良かった。)
ただし、関連本のほうは、どうもテンションが高圧的で右寄りも左寄りも、チョっと引いてしてしまいます。
そんな中、僕は先日この本を見かけ、司馬遼好きとしてはつい手に取ってしまいました。
ここんとこ時間がとれずに、ようやく読み終えた次第。
とはいえ。
「司馬史観」という言葉自体が、そもそもナンセンス。
司馬さんは小説家であって、歴史学者でも政治家でもありません。
僕の見る司馬さんは、歴史がやったら好きで、本が好きで、一生懸命生きた先達が好きな人。
だから、昔こんな人がいたんだよと創作交えて紹介してくれた作家さんなのです。
ところが、なまじ半端な学者よりも細部・多岐にわたる博識を披露したがために、一部の人たちから煙たがられたのですね。
しかも、それは面白いことに(と言っては失礼ながら)、文句の出てくる方向・分野が決まっていない。
右からは左寄りだと、左からは右寄りだと、学者からは嘘混じりだと、本を読まない人からはよく分かんないと。
まあ、それってスゴイ人っていう裏返しなんですよね。
どの人からも一目置かれている訳でしょ?
他の歴史創作作家(童○冬○、浅○○郎とか)は、ここまでやいやい言われませんからね。
更には、ふんぞり返った評論家(○高○、筑○哲○とか)より、何ぼマシなことを言っていることか。
そして、予算をもらえる学者より、どれだけ身銭を切っていることか。
念を押しますが、司馬さんはあくまで小説家です。
と言う立場を示した上で、この本を読んでみた。
前振りが長すぎました。いつものことで。m( )m
著者は「正論」「諸君」で論陣をはる右派。
残念ながら、タイトルに司馬さんの名を使うほどの司馬論を展開していませんでした。
内容で言えば、左派のよく言う難癖に難癖で返す論調に終始。
そういうのを挙げ足取りというのでは?という感じ。
ただし、総論としてはさもありなん。
そういう感覚自体、僕もやや右寄りなのか?
ともかく、右であれ、左であれ、当時、日本が先の大戦に突入していかざるを得なかった事情を斟酌すれば、もうちょと建設的な歴史観になると思うのだが。
日本だけがズルく汚いのではなく、アメリカだって同じなのです。
アメリカだけが正義じゃなく、日本にだって良心はありました。
全部ひっくるめたのが戦争。
パール判事の言う「武力で平和を求めるのが間違い」、この言葉がすべて。
今日は終戦記念日。
ちょっといかめしい話になりました。
10点満点中、5.5★★★★★☆
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