まずは、歌の普遍のテーマ、恋の歌から。君からの拍動だけで生きていると思える程につないだ手と手 （高島市Mさん）
逢いたいと思う気持ちをためている逢いたい思いに利子がつくほど （堺市Iさん）
初恋の心に似たり蟻地獄の危ふき斜面を落ちてゆく蟻 （稲城市Y氏）
遠回り歩いて君を送る夜の尽きない会話道がたりない （水戸市T氏）特別と思える人がいることはなに . . . 本文を読む
まずは、研ぎ澄まされた冬の空をうたったものから。許さるるために見上ぐる冬空のたれをもゆるさぬあをのするどさ （市原市I氏）月冴えて地獄の門の罪人の一人とならむきさらぎの夜 （東京都Nさん）空の歌をもうひとつ。どこからが空なのだろうもしかして立ってるところが空の天井 （横浜市S氏）こちらは、季節と色が浮かんできます。きみどりの並木の道のバス停の女子校生の完璧な紺 （埼玉県Kさん）てのひらに五月の雨を . . . 本文を読む
さて去年も、あいもかわらず毎週の月曜日。目を通さずには落ち着かない、読売歌壇でありました。年のはじめ、旧正月といえば豆まき。境内は傾くごとし節分の群衆のこころを魅する白鵬 （成田市K氏） 今年は、あまり仏像を読んだものがなかった。線刻の眼(まなこ)はなべて笑みゐたり円空仏の鉈目は匂ふ （八王子市K氏）繰り返す言葉の妙。ユカイユカイと家のインコに言わせればほんとにユカイになるから愉快 （市 . . . 本文を読む
まいにち読む新聞は、地元紙下野のほかに、読売、毎日のあわせて３紙。毎日新聞も、読売とおなじ月曜日に短歌俳句が載っている。こちらはこちらの味がある。切り取られた日常の一場面。それはたったの一コマなのに、そのときの感情がよくわかる。好みのものが、楽しい場面よりもどうしても悔しや哀しさをうたった歌が多くなる。自分がそんな感情を持ち合わせているから共感するわけでないだろうに、と思うのだけども。なぜすぐにか . . . 本文を読む
絵文字入りメールで癌を告げる友見つけられない返事の絵文字 （福岡市Sさん）まだ若き母の歌ありこの胸に痛みにも似たあかりがともる （栃木県Kさん）お互いがバッター役の恋だからいつまでたっても打ち返せない （静岡市Mさん）「沢くんの奥さんキレイな人だった」だからどうしたそこからケンカ （名古屋市Y氏）商品の製造場所を読むだけで小さな旅情に浸るわれかな （高山市O氏）人多き駅の構内直線をつくりてあなたは . . . 本文を読む
僕の毎週月曜日のたのしみといえば、読売新聞の短歌投稿欄「読売歌壇」。そのときそのときの、自分自身のこころのありようによって、響いてくる歌が違ってくるのもおもしろいところ。読み返してみると、たいていは、あれ、こんないい歌があったんじゃん、ってことも多いのだ。なので、少しでもこころに引っかかれば、いつも自分の携帯にメモがわりに残している。まずは、こんなところを。
千頁の冒険小説読み終えて棚に納めるよ . . . 本文を読む
菊地成孔と書いて、きくちなるよし。いま、毎週日曜夜に、ＴＢＳラジオで『菊地成孔の粋な夜電波』なる番組を放送中。現在、シーズン３。番組は、チャーリーパーカーをバックにした長々と流暢な前口上ではじまり、基本、菊地さんのドライブのかかった軽妙なシャベリで終始。回を重ねるごとに増えるＥメール、Ｐメール（ . . . 本文を読む
このあたりでも６強の揺れがあった大地震から２週間が過ぎて、まだ、ちょっと風が窓を叩くくらいで余震か？とビクつくような日々の中、とても素敵なCMを見つけました。この車窓の風景が、青森まで続いていたらいいなあと、少なくとも、気持ちだけは確実に、今、日本中の人たちのエールが東北に向かっているんじゃないか、そんな気がして、CMを見ながら泣けてきました。祝！九州 九州新幹線全線開通CM１８０秒 . . . 本文を読む
キリンジが宇都宮に来た。今まで、どの好きなミュージシャンが来ても観たいとは思わなかったのに、今回のキリンジは別。誘った友達はいたのだけど、チケットが一枚しか取れなかったのが不幸か幸か、ひとりで自分の世界に浸れるわと、かえってありがたくもあった。会場は、スタンディング。３００人は詰め込んだのかと思えるほどの窮屈さ。拍手をしようにも、頭の上に諸手を挙げねば叩けぬ混雑ぐあい。人には言えない個人的な事 . . . 本文を読む
昨日の晴れた土曜日。市街地をコースにした自転車レース、クリテリウムが宇都宮で開催。国内では初と言う画期的な大会です。開催概要はこちら→http://www.japancup.gr.jp/2010/node/248地元宇都宮には宇都宮ブリッツェンというプロレーシングチームがある。HPはこちら→http://www.blitzen.co.jp/racer.html栃木には、サッカー . . . 本文を読む
今年の正月が明けたころのこと。
本屋で『百鬼夜行絵巻の謎』というビジュアル版の新書を見つけて立ち読みした。
中身には、びっしりと妖怪や鬼の解説が書かれてて面白い。
平安ものや陰陽ものにも興味がある僕は、買おうかどうか迷ったが、家に「百鬼」がいるもの寒気がするなと、買うのをやめた。
数日前のニュースでは、阪神の新井が、鹿児島の寺院で護摩行を行っているのをみた。
水ぶくれまでして、さぞや . . . 本文を読む
昨日とうとう、バカボンのパパよりも年上になってしまった栗太郎です。 先日、都内にある切手の博物館で「ザ・仏像展」なる企画ものを見てきたのは日記で書いた次第なんですが、そこでちょっと気になるものがありました。 お気付きの方もおられる通り、「風景印」なるシロモノを見つけました。 興味を持った僕は、早速そこで紹介してあった、茨城県筑西市(旧下館市)にある折本郵便局まで足を延ばしたのでした。 . . . 本文を読む
センター試験の日本史問題に挑戦してみた栗太郎です。 明治までの３０問弱を答えてみたところ、正解率５０％をきって相当ショックを受けてます。 この先、歴史好きを謳うのも憚られ、一書生に戻った気持ちで、志新たに精進する所存であります。ｍ( )ｍ 志と言えば、オバマ氏の大統領就任式ももうすぐ。 それに絡めて、ラジオで、故ケネディの就任式の演説にコーラスを乗せた歌を紹介してた。 それが、これ。 Let Us . . . 本文を読む
日曜の朝１０時、ＴＢＳラジオは『安住紳一郎の日曜天国』。略して『にち１０』という。 局アナ・安住紳一郎が、丁寧な語り口で辛辣な毒を吐くのが面白いこの番組。今日は、先日行われた「ＮＨＫ全国音楽コンクール」の話だった。 彼は、以前見たというＮＨＫのドキュメンタリー番組で、長崎の離島にある中学校合唱部の生徒の純粋な姿に涙した。そんな彼女達を負かしたつわものの集まる全国大会はどんなものか、この眼で見届けて . . . 本文を読む
今日のラジオ、立川志の輔師匠の話。 毎年、渋谷パルコで落語会をしているが、今年はバタバタ、初日が開くか相当心配したらしい。 何とか開いて、後でベテラン照明さん曰く「今までも、こりゃ無理だと思った舞台は数知れずあるが、必ず開くんだよ」とのこと。心配する分何とかしようと頑張るかららしい。 そこで、タイトルの言葉が出てくる。 昔、有名な一休さんが亡くなる時、「この後１０年も経てば、いろいろと難題が出てく . . . 本文を読む