人は見かけに・・・

先日のある晴れた日の朝のこと・・・。

いつものようにクリを連れて子供達と学校へ向かっていたときの話です。

ここ数年学校周辺はマンションの建設ラッシュで、トラックやダンプカーの往来激しく

またたくさんの作業員の方を見かけます。

その日、途中子供達が輪になって道端でみんなで何かを見てるので、近づいてみたら

その輪の中心にダボダボズボン（作業着）の茶髪のロン毛のお兄さんがしゃがんで一心に何かしてました。

一人の子に聞いてみると、そばにいた一年生の女の子がランドセルに下げてる給食袋から

何かのはずみで、側溝にはめこんである網の隙間にお箸を落としたとのこと

で、近くを通ったその作業員のお兄さんが自分の車からわざわざ工具を持ってきて

溝にはめてある網のボルトを一個ずつはずしていたのでした。

ところが、めったにはずすことのない網、また年季も入っていて少し錆びているからか

一向にはずれず、みるみるお兄さんの顎からはポタポタと汗が・・・。

１５分ほどしてようやくはずれて無事お箸は女の子の手へ。

輪になってじっと眺めていた子供達からは一斉に拍手と「やったー！」の声が。

女の子と私は「ありがとうございました。」とお礼を言うと、お兄さんはにっこり笑って「どういたしまして。」

実は私は数週間前からこのお兄さんとお仲間たちを見かけていました。

で、茶髪で眉毛がほそ～くて色んなとこにピアスをして目がするどい外見のお兄さんたちとすれ違うときは

子供達に早足でいくように黙って促していたりしました。

完全に見かけで判断し、決め付けていた自分を恥ずかしく思いました

でも物騒な事件も多いのも現実・・・子供たちが、まず疑って人を見るような世の中にはなってほしくないですね。