楽しい「えべっさん詣で」

2013年01月11日 | 日々のこと
昨日のつづきです。

本殿で20メートルくらいある賽銭箱ならぬ賽銭受け網にお賽銭を投入して

今年の商売繁盛、家内安全、なにより皆の健康をたっぷり一年分お願いしたあと

まぐろを拝見、本殿から出たあと福笹を買うのが恒例。

     


こんな感じで参道の両側に福娘が片側4~5人座っていて、私はここ数年なんとなく

「左側の列の本殿に近い方から数えて2番目」の福娘から福笹を購入している。

ところが今年は両側に2人ずつくらい、近くの大学生とおぼしき男子が座っていて

その私の狙ってた2番目の位置も「福男」で・・・。

一瞬「男子かあ・・・どうしようかなあ」と悩みつつ、彼の所作に目を凝らす

お顔立ちは端正でなおかつ品があり、「ようこそお参りくださいました。」の声がきちんとしていた。

で、お隣の「福娘」は前日からの疲れもあるのか斜めに座り、目も伏目がち・・・。

やっぱり2番目の彼から福笹をいただく。

お釣りを渡すときも「○千円をお納めいただきました。」と丁寧に頭を下げて

良い福笹を頂けたようで気持ちも清清しい。

これを家に着くまで傾けることなくまっすぐ立てて持ち帰るのはなかなか大変。

縦長の紙袋に入れながらチラリと右側の売り場を見ると、やたら片寄った長蛇の列。

で、クスクス笑いながら通る人が数名。

その長蛇の列の前方には、局アナかと思うくらい美人の福娘。

隣の福娘のところには数名の列。

で、一番端にはこれまた「福男」・・・キャイーンの天野君に似た彼の前は手元まで見えるくらいスッキリ視界が広がる。

そう・・・笹を買おうとする人は一人もいない。

可哀想なんだけども、その表情が半分すねたような恥ずかしいようなで可笑しかった。

で、こちら側の気配に耐え切れなくなったか、彼はおもむろに立ち上がり、

「こちらでも全く同じ福笹をお求めいただけますと叫び始めた

厳かに神聖なる表情なんかもうどこにもない

もう笑いを我慢してた人々は大爆笑

「こっちでも買うたりいなー(買ってあげてよ)」の声も飛ぶ。

しかしながら、関西人、皆さんはっきりしてはるなあ。

でも商売繁盛の神さんなんやし、ここは一つウケ狙いもよしとしてビジュアル的には

美人の福娘さんには勝てっこないんだから、彼には例えば戎さんとか大黒さんの被り物を

させるとか「こちらでお求め頂いた笹にはわたくしのハートの福が付いてきます」

とか言ってもいいことにしてあげたらいいんじゃないかと、考えるのは不謹慎かしらん。



さて、笹を購入して一方通行の参道帰り道。

     


     イロイロ眺めるのも楽しい。


     

     「ほんまかいな」って感じの店もあり。


     

      子供の頃からこの場所にはこれだった。当時はこの入り口見ただけで恐かったなあ。


で、お参りも無事終わり、今回どうしても2ヶ所寄りたい所があった。


一つ目はココ

        


駅の構内にあるうどん屋さん切符売り場あたりからかつおと昆布のお出汁のたまらなくいい香り。

毎年「あ~いい匂い」と後ろ髪引かれつつ改札を出てたので、今年こそは!と思って。

立ち喰いです。しかも女一人です。

私も図太くなったもんだ~。福笹を傾けることなく静かにきつねうどんを食す。


想像通り最高 お隣のおっちゃん同様にお出汁を飲み干し「ごちそうさま!」と暖簾を出る。

そして改札出ると高架下の端にあるもう一軒のお店へ。

そこで念願の物を買う。

      


それは・・・パルナスのパルピロ  モスクワの味。

子供の頃、ケーキといえばパルナスか不二家だった。

もちろんバタークリーム。  

パルナスは関西にしかないのかなあ。スイーツを宣伝してるとは思えないくらい暗くて寂しい映像と歌のCMだった。

不二家はまだまだ健在だけど、パルナスはもうほとんど見かけなくなってしまった

唯一ここが残っていて、私はパルナスのピロシキ、略してパルピロを買った。

      

      これがパルピロ。

      

      中身はこんな感じ。

初めて見て食べた娘は「見た目イマイチだけど、食べたらめちゃ美味しい」とのこと。

「モスクワの味でしょ?」と私が言うと不思議そうな顔したのでネットでそのCMを見せたらウケてた~。

すぐ覚えて歌ってたので、もし今放送したらまたパルナス復活かもね~。

昭和な感じがいいんじゃないかなあ。頑張ってほしい、パルナスパルピロ


というわけで、楽しい十日戎の一日を一人で満喫してきました  

おしまい