暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

台風🌀

2020年09月20日 | 古民家
 厄介者扱いの台風の影がちらほら・・・
ザワザワと長雨も・・・テラテラと日照りも、長く続けば困りもので・・・
あっと言う間にすべてを台無しにする台風にはもっと困り果て・・・
この所・・・自然の勢いは益々成長するばかりです・・・。

南には南の・・・北には北の住まいのカタチがあり、その環境に合わせて特色ある住まい造りがされて来ました・・・。
川沿いに蔵が2棟も3棟も将棋の駒のように並ぶ商家や・・・
狭い間口で奥に細長い・・・大きな街道沿いの住まいの商家・・・
田んぼの真ん中にコトリと置かれた切妻の住まいを、木立が囲む農家の住まい・・・
カクンと曲がった住まいには、牛や馬が仲良く暮らす農家・・・
急こう配の屋根は木造3階建ての高さにもなるほどの、豪雪に耐える養蚕の農家・・・

日本のどこに行っても同じような住宅地が生まれて・・・
少し系統の違う住まいがあっても・・・それは日本の伝統とは程遠い、カッコいい住まい・・・。
伝統が必要では無くなって・・・技が残らなくなれば、携わる人も地域も廃れてしまい・・・
七色に光り輝く日本の特色ある伝統が・・・あと数十年で大半が壊れてしまいうかも・・・
建物や文化だけで無く・・・
あと10年もすると・・・経験を語る人もいなくなり・・・教えを分けてもらえる機会も無くなります・・・。
時代と言う流れの台風が去るのを待つのでは無く・・・
変化する時代に備え・・・多くを学び・知り・・・伝え残す事が大切だと思います。



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手取り足取り

2020年09月19日 | 古民家
 一子相伝・・・門外不出・・・伝統的で特別な技術は公にする事を拒んで・・・
一部の人に引き継がれて行きました・・・。
文書にされない技術もあり、不運にも次の世代に残される事無く消えてしまった伝統も多くあると思います・・・。

見て盗め・・・体で覚えろ・・・
修行の時間は果てしなく辛く、一人前と言われるには永遠と思うほどの時間が流れて・・・
挫折する人も多かった事でしょう・・・。
自分が手掛けた建物が、いずれ修復される時・・・恥ずかしくない手仕事をしているか・・・
いずれ育った弟子が・・・その建物の補修で、親方の技術を改めて見て勉強する・・・。
言葉で教えなくても、日々の仕事を見ているだけ・・・教えを受けていると感じるか・・・。
時代錯誤と言われても、その心持は大切です・・・。

ずいぶんと時間は変化して・・・
手取り足取り、丁寧に教え・・・叱ることも無く覚えるまで根気よく指導する・・・。
不意な言葉が差別やパワハラになる時代です・・・。
変わる景色も・・・粗末な街並みも・・・丁寧に教えて声を掛けて行かないと何が良くないのかも解らない暮し・・・
心の通った住まいや・・・あたたかな暮らし造りに一子相伝は無く・・・
丁寧に伝え残し守って行く事の大切さを、残すべき伝統として・・・
次の世代に根気よく教えて行ければと思います。
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場所

2020年09月18日 | 古民家
 チリチリと聞こえて来る虫の話し声は・・・
足元に転がる雑草の中からも・・・トロンと垂れた稲穂が広がる田んぼの畔からも・・・
暗闇が盛り上がる、大きな森の中からも聞こえて来ます・・・。

昼間の雑木林や深い森は温かく人を引きつけ・・・差し込むおひさまの明かりは夢見心地な景色を写してても・・・
夜の木々は、人を寄せ付けない不思議で包まれ・・・
恐れや闇をまとった大きな森になる・・・。
人がむやみに立ち入れない場所があるから・・・見えないけれど、継がれて来た境界線があったから保たれていた平穏・・・
恐れを忘れた多くの暮らしは・・・大きく傾いて行きました・・・。

迷信や伝承・・・曖昧に何気なく語り継がれて来た口伝が途切れ始めたのは・・・
日本らしい暮らしもなつかしい昭和の初めの頃・・・?(個人的な見解です。)
素朴な暮らしがあって感じる物語は・・・効率を求める社会から取り残されて、次の世代に継がれる事無く多くが消えてしまいました・・・。
人為的になくして来た歴史もありますが・・・作られた昔話や童話も自然の中で感じ得る大切な想いが詰まっています・・・。
古民家は、今も残る大きな学びの教本で・・・リアルな学びの場だと思います。




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里山

2020年09月17日 | 古民家
 朝ごはんのおかずを取って来てと・・・お使いを頼まれた小さな子供は、お家の玄関を出た先の小屋へ向かい・・・
コツコツと、うろつく鶏も気にせずに・・・
ほんのり温かい卵を2つ・・・おかあさんに持ち帰る・・・
お昼の冷や麦に、少し物足りないと・・・裏の畑に駆け出し・・・
ツンと、顔を出したミョウガや・・・大きく手を広げた大場をつまんで駆け戻る・・・
頂いたお魚を、おいしく頂こうと・・・裏山に入れば、ころがる枝や松ぼっくり・・・焚き付けには事欠かず、七輪の上でジリジリと油が踊っている・・・

里山は自然の恩恵にドップリ浸かる暮らし・・・
季節の恵みを頂き・・・自然の苦労も経験して、地域との関り合いは頼もしくも気を使いながら・・・日々楽しく・・・
気ぜわしく、心が疲れ果てる現代の暮らしとは、全く違った住み方です・・・。

新しい街が生まれても・・・すれ違いの街・・・
同年代だけが関係を築いて、取り残される世代や・・・関係が築けない世代・・・
この先数十年先、里山に住む人を育てる住まい造り・・・
循環する自然や・・・無理の少ない人の暮らしを知ってもらえる住まい造りを育てて行けたらと思います。

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素の自分

2020年09月16日 | 古民家
 サラリと素足で大地をつかめば・・・頭の中はウズウズと回り・・・
数えきれない感情が湧き出て来る・・・
土や石ころ・・・雑草に砂、湿った泥に木の板・・・
どれだけの違いを言い当てられるのか・・・?足の裏の感情がこれほど元気に出て来る事はあまり無く・・・
まるで裸ん坊でが歩き回っているような気分・・・。

裸足で歩く気持ちよさを知っていても・・・買い物に来る人が裸足だったら二度見しない人はいないだろう・・・
世界を見渡せば・・・そんな国もまだまだあるもので・・・
一昔前は・・・オリンピックのマラソン選手が裸足ではしったりもしていて・・・
昭和の最初の頃などは・・・草履を履く人はそこそこいた様子でした・・・。

体格や耐力の違いが出て来たように・・・暮らしの変化で無くしてしまう感情もあるようで・・・
無駄なものでは無いのに・・・便利な暮らしの中では不必要な感覚や感情が消えてしまい・・・
小さな刺激を見逃してしまう暮らしになってしまいました・・・。
五感で受け取るには・・・豊かな自然も、身の回りに無くてはならないモノで・・・
寒いだ暑いだと言いながら・・・何気なく流れるかけがえの無い日々・・・
素の自分が出せる事が大切だと思います。



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