暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

モノ造り

2020年09月25日 | 古民家
 DIYでテーブルを作ろう・・・可愛らしい棚を作ろう・・・
壁にペンキを塗ろう・・・珪藻土で壁を仕上げよう・・・
その辺りまでは良いとしても・・・あくまでもDIY・・・
個人の力量と経験値がモノを言って・・・
仕上がりはそこそこ・・・自分の住まいで使うには十分すぎるとしても・・・
職人さんが手掛けるように、上手には行きません・・・。

電動工具の扱いはとてもキケンで・・・指を切断してしまう事もあります・・・。
鑿や鉋に金づち鋸・・・手仕事で使う道具もバカにすると・・・
大きな傷跡が残るほどのケガをする場面もあり・・・特にお手入れされていない道具ほど、危ないモノはありません・・・。
セルフビルドで住まい造りをする方も増えて・・・手軽に手に入る専門工具も使い方によって、効率よく綺麗に仕上げるには大切な相棒になりますが・・・
多少の経験者だったり・・・手ほどきをしっかり受けるなどのサポートが無ければ・・・
自分だけで自宅の工事を手掛けるのは・・・あまり感心できません・・・。

小さな小屋・・・自宅さえも自分で建ててしまうほど器用でモノ造りに長けた方々・・・
何もない時代に、道具造りから始める生活背景ががあって・・・
生きる力が、小さな頃からの暮らしで育てられていた下地があってこそ・・・
何やら気ぜわしいこの頃に・・・体が自然と求めるモノは・・・
安堵や・・・安らぎ・・心地よい暮らしのようで・・・
モノ造りが求められるのも・・・歪んだ暮らしが続いて来たからなのかも知れませんね。
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目を閉じれば

2020年09月24日 | 古民家
  赤いお月様に・・・白いお月様・・・黄色のお月様もいて・・・
同じお月様がいろんな顔をして・・・笑っているのか泣いているのか・・・?
どのお顔が一番好きかと尋ねられれば・・・ウサギの踊ったお月さまが大好きと・・・
涼やかな夜に浮かぶ月も嬉しそう・・・。

ススキが綺麗に立ち・・・真白なお団子が並んでいる姿を、子供心にも見た記憶は無くて・・・
何時の時代にそんな風習があったのか・・・解らないほど昔の事なのか、地域で違うのか・・・?
ウチにその習慣が無かっただけなのか・・・?
魅力的に積み上げられたお団子は、大人でもつい手を出してしまいそうで・・・
季節を感じ・・・目を閉じると浮かぶ景色の一つになっています・・・。

小さな頃に暮らしていた家の間取りや・・・箪笥にちゃぶ台・・・
誕生日やクリスマスにテーブルを占領していた、普段は見かけない料理を思い浮かべて・・・
いつまでも・・・いくつになっても一瞬で思い出せる記憶は誰にでもあるようで・・・
古臭い伝統や・・・今では見向きもされない地域の行事が・・・
実は一番心に残る思い出になり・・・変わらず繰り返す地域の集まりが大切な繋がりになっているように思います。




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技術

2020年09月23日 | 古民家
 建築技術だけで無く・・・いろんな世界で技術が大きく進化しているので・・・
食も住も・・・着る物も・・・ひもじい思いをする人は少なく、幸せな世界を生きているかと思えば・・・
今でも貧困に病に・・・最低限の教育も受けられない場所があって・・・
平和で幸せと思われている場所でも・・・悲しい思いをする人がたくさん生まれています・・・。

伝統建築で言えば・・・飛鳥時代を最高峰と言う人もあれば・・・
平安・鎌倉・室町時代が全盛期と言う方もあって・・・
道具や技術が今よりも拙くても・・・建物に対する想いや考え方の次元が違っているようです・・・。
科学的な根拠がない世界感で・・・信仰する力による部分も大きくて、数字では表せない・・・
意識の中にあるものを表現しているようで、その存在が大きく見えているのかも知れませんが・・・
当時と同じ事を、当時と同じ技術で表現して見ろと言われても・・・同じ仕事は出来ないと思います・・・。

古民家の技術は、手刻みの手作業で・・・時間を掛けて造り上げて・・・
効率や時間はそんなに重要では無く・・・良いモノを、次の世代に残し、恥ずかしくない仕事・想いを残す・・・。
木材やその他の材料を、大切に使い続ける・・・そんな考え方を強く持っていたような気がします・・・。
住まい方も・・・そんな想いが表れる暮らしでありたいと思います。





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一つの出会い

2020年09月22日 | 古民家
 ご当地!ホニャララで、地元を元気にする取り組み・・・
人の噂話し・・・と言われればあまり良い感じはしなくても・・・
美味しい・面白い・珍しいと言われれば・・・ぜひ一度食べてみたい・・
見てみたい・・・と思うのが人の常・・・
好奇心を上手く引き出せるかが大事な所です・・・。

富士山巡礼やお伊勢参りは、特別な行事で・・・誰もが経験出来ないイベント・・・
人づてに見聞きするうわさ話に、楽しみを求める人も少なくなかったと思います・・・。
パソコン・スマホでなんでも調べられると・・・反対に知らない事がどこかに無いかと、探したくなるもの・・・
目の前の四角い画面に現れる、見たことも無い色鮮やかな世界も・・・
聞いた事の無い出来事も、一瞬で姿を現しはしても・・・
驚きと感動だけで・・・満足はしないかも知れない・・・。

足の裏が砂や石をかんで・・・頬がヌルリと空気をなめて・・・
広がる景色を体全体で感じるには・・・その時・その場所にいなくては感じられず・・・
その場で暮し・・・関わる事で心から感動して、生きている実感が沸いてくるのだと思います・・・。
すべてを知るのでは無く・・・その瞬間出会えた時間と経験と共に暮らせる幸せを、大切にしてほしいと思います。




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理想の住まい

2020年09月21日 | 古民家
 雨風をしのげる程度の住まいで良ければ、洞窟で良い訳でも無く・・・
動物などに襲われない住まいで良ければ・・・木の上の小屋で良い訳でも無く・・・。
竪穴式住居から・・・首が痛くなるほど見上げる高層マンションに暮らすようになって・・・
裸でも過ごせるほど・・・環境が変化しない空間で過ごして・・・
それが本当に望んで来た暮らしだったのでしょうか・・・?

住い造りを考えた時・・・子供に残す事を一番に考える人は少ないと思います・・・。
次の時代の方々が暮らせる住まいと考えて建てる人も、居ないかも知れません・・・。
大切な国の財産として住まいがあって・・・そこそこ手厚く法律で保護されていたり・・・訳の解らない税金や関わる業種はたくさんあります・・・。
けれど・・・建て主さんの多くは、自分の夢・趣味・家族構成・予算・見栄など・・・
未来の世界を考えて建てる人はいないと思います・・・。
(あくまでも個人的な見解です。)

後世に残る作品として住まい造りをしている建築家さんはいます・・・。
自分の技を、次の世代に継いでもらう為に住まい造りをする職人さんもいます・・・。
日本の伝統や地域の文化を繋いで行く為に、熱い思いをぶつける人もいます・・・。
今を生きて暮らせる住まいとして家を建て・・・知らない誰かなのか・・・
縁あってその建物に出会えた誰かが、豊かに暮らせる住まい・・・。
これからの住まい造りに・・・そんな考え方を持って取り組むと・・・
案外理想の住まいが造れるのかも知れません。

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