二つとない歯車を廻し…両の手で噛み合う行き先は…
大きく廻って些細に進み…小さく廻れば、トクトク進んで…
足りないピースを奪い合い…正確に時を刻むには…
似たような…声のカタチを整え
眠るように廻り続けている…。
ろくでなしの暮らしを境に想いを蓄えて…
爆発しては諭し…物覚えはバラバラとこぼれ落ち…
神頼みを何度重ねて、空を見上げて祈っても…
二つ合わせはお互いに…無くてはならない両輪になる…。
流した涙を舐める度…おひさまに感謝の手
を合わせ…
落書きした指先を書き加え…
世界を変える呪文を唱えてみては…
チクタク…モノクロの世界を手探りに…
古い時計のネジを戻して…
大きな歯車と小さな歯車を、噛み合わす。