名残り伝わる便りを懐かしみ・・・幾度も眺めて甘えて見ても・・・
巣立つ姿をカチコチ数え・・・見るも無残な写し絵を・・・
そぞろ歩きで歩いて見ても・・・残る記憶と残る町並みに・・・
人の暮らしは映らない・・・。
情けない町も・・・荒くれた通りも・・・叩き合った痛みを語りながら・・・
学びも、挫折も考えた・・・遠い町の姿に置き換えて・・・
止まり木に何度か落ち着けば・・・野暮ったい声のそこかしこから・・・
励ましの戒めを受け取り、巣立って行けるのかも・・・。
ポチャリと気付かれず・・・大きな流れの一筋にさえならない道のりは・・・
小さな通りの、どこかの誰かと交わす言葉に救われ・・・
明日には今生の別れとも・・・一生の絆とも言われ続け・・・
忍ぶ世界の影に・・・おひさまの灯りは残されさえすれば・・・
カサリと木枯らしが唄う頃に・・・古びた人の寂れた町も、新旧いりまじりの都合の良さは・・・
時代を知らない世代とささやきながら・・・人の暮らしは造られて行く。