暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

怖いもの

2022年02月03日 | 古民家
 お化けや幽霊の・・・怖い話を聞いたその日の夜は・・・
いつもの部屋の、いつもの廊下・・・毎日使うトイレのドアも開けられなくて・・・
お風呂で顔を洗うのも、ガサガサと髪を洗う時も・・・鏡を見るのもヒエヒエで・・・
そんな事を考えていると・・・田舎のおばあちゃんちの、廊下の先の古いトイレは・・・
どんなに勇気を盛り上げても・・・たぶんたどり着かない場所になってしまうのかも・・・。

得体の知れないモノや想像出来ない事・・・初めて出会うモノを受け入れられない暮らしがあって・・・
夜の暮らしが闇の中・・・薄ぼんやりの灯りに、部屋の隅や広い天井は薄暗く・・・
闇に隠れる恐怖が、得体の知らない空想を語り・・・物の怪を育てる暮らしでした・・・。

明るすぎると、怖さからは逃げられても・・・廻りから見られているようで落ち着かなくて・・・
暗すぎると怖いけれど・・・少しくらい暗い方がなんだか落ち着く・・・
フラフラと灯りに落着きが湧くように、ほのぼのした暗さには・・・揺らぎのやさしさがあるみたいで・・・
古民家の広い空間に・・・見えなく暗さは落ち着かなくても、住まう人を守る力があるような気がします・・・。
お化けや幽霊よりも怖いモノが生まれないように・・・暮らしの豊かさを生む住まい造りが大切なんだと思います。



コメント
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