余話として (文春文庫) | 司馬 遼太郎
百均本で見つけて買ってみました。
茶道というものには、その祖型もしくは遺伝因子としてキザったらしい精神があるという見方をすることは、茶道の理解のために必要なことではあるまいか。(p.18)
は、そうだなと思って読みました。
「ある会津人のこと」で語られた秋月悌次郎が、維新後、特赦され五高で漢文を教えていたある日、
「昨日は三十余年ぶりの友人が訪ねて来て、終夜痛飲してしまった。」
と言って、ていねいに一礼して授業をせずに帰ったという話(p.179-180)、丁度、今の私と同じ位の歳だったようで、大変興味深く読みました。
「日本的権力について」で、
日本は絶対権力の成立しにくい国であり、成立しても長い寿命は期待できない(p.203)
というところ、本当に日本だけの特徴と言ってよいのだろうかと疑問を持ちました。
「霍去病の墓」では、中国共産党の見方に半ば乗っかったような書き方に、少し違和感を持ちました。
百均本で見つけて買ってみました。
茶道というものには、その祖型もしくは遺伝因子としてキザったらしい精神があるという見方をすることは、茶道の理解のために必要なことではあるまいか。(p.18)
は、そうだなと思って読みました。
「ある会津人のこと」で語られた秋月悌次郎が、維新後、特赦され五高で漢文を教えていたある日、
「昨日は三十余年ぶりの友人が訪ねて来て、終夜痛飲してしまった。」
と言って、ていねいに一礼して授業をせずに帰ったという話(p.179-180)、丁度、今の私と同じ位の歳だったようで、大変興味深く読みました。
「日本的権力について」で、
日本は絶対権力の成立しにくい国であり、成立しても長い寿命は期待できない(p.203)
というところ、本当に日本だけの特徴と言ってよいのだろうかと疑問を持ちました。
「霍去病の墓」では、中国共産党の見方に半ば乗っかったような書き方に、少し違和感を持ちました。