もう60年以上前の話になりますが、小学校の4、5年生の頃、図工の時間に各自、糊を持って来ていて、誰かが「アドベアコ」を貸して とか言ったら、別の子が「アドベアノリ」でしょ、と言ったのを、突然思い出しました。
確かに可塑性のプラスチック容器に「アドベア糊」と書かれていたのを見たような記憶があります。
我々が図工で持って行くのは、たいてい「フエキ糊」か「ヤマト糊」のような澱粉糊系でしたが、カビ・腐敗防止のためにホルマリンを添加してあって、万華鏡の筒の周りに千代紙を貼ったら、覗くと目がシパシパして大変だったのを記憶しています。
昭和50年代には「液体糊」系が主流になったかと記憶していますが、その先駆的なものだったのかも。私が子どもの頃、亡父は「ゴム糊」という言葉を使っていましたが、有機溶媒系でなく、アラビアゴムを水に溶かした液体のり系を指していたのではと。「アドベア糊」はその系統だったのかも。
もっとも今の液体糊系はアラビアゴムではなく、PVA を使っているようですね。そう言えば、学生達が、子ども相手の実験?の定番スライム作りで、PVA系の洗濯糊を使っていました。
で、「アドベア糊」を検索してみたら、「アドへア糊」しか出てきませんでした。adhere から来ているのですね。封筒の封を簡単にできるようにするのをアドヘア加工と言うのも初めて知りました。
でも、「アドベア」の方が語感的にはベタベタした感じで糊向きかも😀