クニアキンの日記

日々、興味を持ったことなどを調べたりして書いていきます。
旧日記の復元については7月13日の日記をご覧ください。

like を接続詞として使う

2024-09-29 21:11:26 | 言葉
以前に、ディクスン カー、田口 俊樹 訳「仮面劇場の殺人(創元推理文庫Mカ1-33)」 - クニアキンの日記 を読んでいて、p.248の

Harry Delevanが
「マージョリー・ヴェインにやったみたくに?」
と言ったことに対して、Barry Plunkett が
”みたく”などということばを使うのをやめてくれ
いいか、マージョリー・ヴェインにやった”みたいに”だ。”みたくに”ではなく、”みたいに”だ、この低能野郎!

という部分が、原文でどうなっているのかちょっと気になったのですが、最近、原文を見る機会があったのでちょっと確認してみました。


p.147
"Like you did with Margery Vane?"
stop using 'like' as a conjunction.
'As' I did with Margery Vane, you randy bastard! As I did with Margery Vane, you illiterate lout!

となっていました。as は、ちょっと硬い感じかな? と思ったりしたのですが、like はかなりくだけた言い方のようですね
【2分でマスター】「~のように」を意味するas以外の4つの接続詞 | Englishに英語
に、下記のようにありました。
アメリカ英語でlikeが「~のように」の意味で接続詞として使われることがあります。接続詞なので後に主語と動詞のある文が続きますが、接続詞likeはかなり口語的で、ライティングではasが好まれます。asは書き言葉・話し言葉どちらでもよく使われますが、接続詞likeはライティングでは使わないでください。
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有栖川 有栖「マレー鉄道の謎」

2024-09-21 19:14:34 | 読書
有栖川 有栖レー鉄道の謎 (講談社文庫 あ 58-12)
これも十年ちょっと前に百均本で買ったものです。
トリックは種明かしをされれば、結構ありがちかなと思いましたが、気づけませんでした。
鉄道的興味は殆どありませんが、話としてはそれなりに面白く、途中からつい釣り込まれて最後まで読んでしまいました。
最後のひとひねり、面白いと思いました。
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カーター ディクスン「墓場貸します」

2024-09-20 22:59:19 | 読書
カーター ディクスン, 斎藤 数衛墓場貸します (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-6)

実家書庫にあった、10年ちょっと前に50円で買った本です。
トリック的にはすごいというようなことはありませんが、どこに書かれていたっけな?などど戻って探したりして、結構楽しめました。

事件の舞台となったマララーチ(Maralarch)は、過日読んだ
ディクスン カー、田口 俊樹 訳「仮面劇場の殺人(創元推理文庫Mカ1-33)」 - クニアキンの日記
と同じく、ニューヨークのグランド・セントラル(Grand Central)駅から延びるメトロノース鉄道(Metro North Railroad)ニューヘイブン線(New Haven Line)の沿線という設定です。ラーチモント(Larchmont)とママロネック(Mamaroneck)の間にある駅(p.55)と書かれていますが、例によってそんな駅はありません。

以下、読んでいて興味を持ったところなどを列挙していきます。

p.21「"デブレットの事件"であの方を尊敬しているんですもの。」
メリヴェールのかかわった事件があるのかなと思ったのですが、わかりませんでした。むしろ「デブレット貴族年鑑」に載っていたとかいう話かな?

p.28~のメリヴェールの地下鉄自動改札へのいたずら?は、大変面白く読みました。またメリヴェールと同じく、42丁目シャトルは、初めて知りました。

p.41 ジョージ・ワシントン橋
p.47 ハーレム河にかかるハドソン橋
など、橋が道行の重要ポイントのようになっていて面白いと思いました。

p.49 ロバート・ブラウニング とは、どういう人なんだろう、英米人ならみんな知っているのかな?などと思いながら読みましたが、その後もp.260など、何回か出てきて、最後、p.335 で訳者による解説がありました。このように巻末に「訳者のノート」というのがあるのは、かなり変わってますね。

その「訳者のノート」の末尾に、
いちいち注をつければ親切なのだろうが、それでは興をそぐ。まさかミステリに英文法でもないからだ。
と、ありますが、徹底的にやれば研究書が書けるでしょうし、それはそれで興をそぐことにはならないのでは?

p.265 ダリエン地峡の山頂からでも見ているようなぼんやりした表情
どういう意味なのでしょう???
これも注釈がほしいところです😀 
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仙人草ふたたび

2024-09-03 13:15:10 | 植物
少し前から裏の山に白い小さな花がたくさん咲き始めました。

写真を撮ったら小さい花1つ1つが漢字の「大」の字みたいに見えたので、以前に調べていたなと思い出しました。でも名前はすっかり忘れていました。
仙人草と薮茗荷 - クニアキンの日記


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死者のノック

2024-09-01 21:52:13 | 読書
不気味な雰囲気はあまりありませんが、あちこちかなり振り回されて、結構吸い込まれます。
ウィルキー・コリンズについていろいろ出てくるので、昔々家にあった「月長石」を探し出して読もうかなと思ったりしました。

最も興味深く読んだのは、(p.330、下線クニアキン)
みんながたえず探偵小説の殺人事件について議論し、必然的に、疑惑をそらす最善の方法を語り合っていたからです。
それは多くの大学でつねに行われていることですし、そうした学問的な仕事からのもっとも高尚な方式の息抜きに対して、わたしはべつに異議を唱えるつもりはありませんが、しかし、場違いな人がそれを聞いてしまったのです。

あと、巻末の訳者あとがきの中の p.353
彼が創作したはずのフェル博士とメリヴェール卿さえも、じつはチェスタートンの『ブラウン神父の秘密』の中のある登場人物をモデルにしたものだといわれている。
については、出典を調べましたので😊 
江戸川乱歩「カー問答」(1950)(ミステリマガジンNo255,1977年7月号から全文採録) - odd_hatchの読書ノート
それは『師父ブラウンの秘密』の中の一篇で『飛魚の歌』というのだよ。この短篇に登場する一人物が、カーのフェル博士、ディクスンのメリヴェール卿とそっくりなんだ。
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