上腕二頭筋なんですけど、カールのような種目でトレーニングしている人がほとんどだと思います。なぜか、あまり議論されることがなくて不思議なんですが、上腕二頭筋は、肘関節とか多関節の両方をまたいでいます。いわゆる二関節筋です。肘関節だけをまたいでいるのであれば、肘関節の屈曲のみに関与するわけですが、肩関節もまたいでいますので、肘関節の屈曲に関与すると同時に肩関節の屈曲にも関与しています。すなわち、上腕二頭筋は、肘関節と肩関節の両方が伸展した状態から、肘関節とか多関節の両方が屈曲した状態にまで持って行って、初めてフルレンジで刺激できるわけです。
もう一つ別の問題があって、肩関節の屈曲というのは、フロント・レイズのような動きのことです。フロント・レイズに関与する筋肉は、三角筋のフロントヘッド、大胸筋の上部(鎖骨部)、そして上腕二頭筋です。この中で、上腕二頭筋の筋繊維方向が、フロント・レイズの動作方向とが一番一致していますので、実は、フロント・レイズで三角筋のフロントヘッドを鍛えているつもりで、上腕二頭筋の方に大きな刺激が掛かってしまっていると言うことにもなります。
従って、上腕二頭筋をフルレンジで刺激しようとすると、通常のカールのスタートポジションから、プリーチャー・カールのフィニッシュポジションのように、体幹と腕が90°くらいのところにくるまで動かさないといけないと言うことになります。正確に言うと、肩関節は後方に50°くらい伸展しますから、少なくとも50°のインクラインベンチから始めて、終動ではシーテッドのポジションでさらに前に30°くらい前傾している感じです。これだと腹筋を使ってしまうので、アイソレーションに関しては問題がありますが、このレンジデカールをやろうとすると、多分10kgも持てないと思うので、フルレンジ重視にするなら仕方ないでしょう。
ということで、プリーチャー・カールのように、肩関節が屈曲して、体幹と上腕の角度が90°くらいになったときに、上腕二頭筋は最も収縮するわけです。もちろん、フィニッシュでグリップを緩めて、できるならば背屈させて、掌を上に向けられればベストです。
ただ、フルレンジで鍛えると言うことを考えると、後ろ50°から引き始めて、前30°前傾するくらいまで肘と肩を屈曲させる必要があるわけです。こうなると、もうフリーウェイトでは無理なので、ケーブルなどを使ったマシントレーニングを行うことになるわけですね。フリー・ウェイトでは、カール&リフトという種目がありますけど、これだとか多関節が45°くらい屈曲した時点で、肘に掛かる負荷が抜けてしまうので、やっぱりケーブルとかを使って、体幹の方を動かさないとだめですね。
(参考)
・プリーチャー・カールを考える(1)
・プリーチャー・カールを考える(2)
もう一つ別の問題があって、肩関節の屈曲というのは、フロント・レイズのような動きのことです。フロント・レイズに関与する筋肉は、三角筋のフロントヘッド、大胸筋の上部(鎖骨部)、そして上腕二頭筋です。この中で、上腕二頭筋の筋繊維方向が、フロント・レイズの動作方向とが一番一致していますので、実は、フロント・レイズで三角筋のフロントヘッドを鍛えているつもりで、上腕二頭筋の方に大きな刺激が掛かってしまっていると言うことにもなります。
従って、上腕二頭筋をフルレンジで刺激しようとすると、通常のカールのスタートポジションから、プリーチャー・カールのフィニッシュポジションのように、体幹と腕が90°くらいのところにくるまで動かさないといけないと言うことになります。正確に言うと、肩関節は後方に50°くらい伸展しますから、少なくとも50°のインクラインベンチから始めて、終動ではシーテッドのポジションでさらに前に30°くらい前傾している感じです。これだと腹筋を使ってしまうので、アイソレーションに関しては問題がありますが、このレンジデカールをやろうとすると、多分10kgも持てないと思うので、フルレンジ重視にするなら仕方ないでしょう。
ということで、プリーチャー・カールのように、肩関節が屈曲して、体幹と上腕の角度が90°くらいになったときに、上腕二頭筋は最も収縮するわけです。もちろん、フィニッシュでグリップを緩めて、できるならば背屈させて、掌を上に向けられればベストです。
ただ、フルレンジで鍛えると言うことを考えると、後ろ50°から引き始めて、前30°前傾するくらいまで肘と肩を屈曲させる必要があるわけです。こうなると、もうフリーウェイトでは無理なので、ケーブルなどを使ったマシントレーニングを行うことになるわけですね。フリー・ウェイトでは、カール&リフトという種目がありますけど、これだとか多関節が45°くらい屈曲した時点で、肘に掛かる負荷が抜けてしまうので、やっぱりケーブルとかを使って、体幹の方を動かさないとだめですね。
(参考)
・プリーチャー・カールを考える(1)
・プリーチャー・カールを考える(2)