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カンフー・パンダのトレーニング日記

ウェイトトレーニングのログ。新しく発売されたサプリメントを使っての人体実験、中国武術などの格闘技関係の話。

今月の人体実験/RAPTOR(ハレオ)

2017-08-04 11:11:23 | 人体実験
(今月の人体実験)
 RAPTOR(ハレオ)

(解説)
 人体実験としては久しぶりなんですが、RAPTOR(ハレオ)です、商品名ですが、Rapid + mTORから来ているとのことです。Rapidは分かるとしてmTORってなんだと言うことなんですが、最初の"m"は"mammelia(哺乳類)"です。"TOR"は"Target of Rapamycin"で、ラパマイシン標的蛋白質と言うことです。ややこしいところを全部スキップして結論だけ言うと、mTORが活性化されるとリポゾームにおけるmRNAの翻訳を促進し、蛋白質合成(孔母リズム)を増加させると共に、オートファジーを阻害し蛋白質の分解を抑制します。




 若干の記憶違いもあるとは思うんですが、時系列で説明します。アミノ酸の中に、BCAA(Branched Chain Amino Acid)と呼ばれる特殊なアミノ酸があり、いずれも必須アミノ酸で、バリン、ロイシン、イソロイシンの種類です。
 
 トレーニング時には、糖質、脂肪酸、BCAAをエネルギ源とするんですが、持久的な運動を行うとこれらのエネルギ源が枯渇し、筋肉を分解してエネルギ源とするようになり、つまり筋力低下を招きコンディションに悪影響が出てきます。
 
 このBCAAのうちで、特にロイシンの血中濃度が筋肉合成のスイッチになっているらしいと言うことはかなり以前から分かってたようで、ロイシンを主体とするサプリメントが発売されていました。
 
 最近、話題になったのがHMBです。正式名称は3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートです。3-ヒドロキシ吉草酸と呼ぶ場合の方が多いような気がします。このHMBはロイシンの代謝物なんですが、ロイシンのおよそ5~10%程度しかHMBに変換されません。HMBを3グラム/日を摂取したときのパフォーマンスが最大になるらしいのですが、そのためには30~60グラムのロイシンを摂取する必要があり、現実的ではありません。それならHMBを直接摂取してしまえとなるのは当然の成り行きでしょう。
 
 話を戻して、ロイシンの血中濃度が筋合成のスイッチとなっている訳なんですが、ロイシンも同様に筋合成のスイッチとなっているようです。これは冒頭で説明したmTOR経路による蛋白質合成の促進です。これに加えて、ロイシンは筋分解を抑制しないんですが、HMBはユビキチン/プロテアソーム経路の抑制による蛋白質分解の抑制が行われることが分かっています。
 
 HMBですが、これまでのHMBはHMBのカルシウム塩でした。カルシウム塩だと、胃で分解されるのに時間がかかりますが、今回のハレオの新商品ではフリーフォームのHMBが使われているとのことです。つまり、これまではトレーニングの30分以上前に摂取しておく必要がありましたが、新製品のRAPTORの場合は、ジムのロッカールームで摂取しても問題ないと言うことと、摂取後のHMB血漿濃度のピークの高さが2倍近く高い値を示すデータが公開されています。
 
 
 RAPTORの、もう一つの成分がアルファGPC(グリセロフォスフォコリン)です。この名前を聞いたときに、そういえばフォスファチジルセリンというのがあったよなと思ったんですが、同じく大豆由来のサプリメントらしいです。アルファ・グリセロフォスフォコリンの名前からも分かる通りでアセチルコリンの原料となります。アセチルコリンは、筋収縮に関与する神経伝達物質ですから、トレーニング時のパフォーマンスアップに寄与することが期待出来ます。
 
 アルファGPCは、アセチルコリンが促進するカテコールアミン分泌による成長ホルモンの分泌です。チロシンあたりも同様な効果があったと記憶していますが…。カテコールアミンが分からない人のために説明しておくと、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンのことだと思って良いです。トレーニング時のパフォーマンスアップが見込まれ、さらに成長ホルモン分泌による筋合成との相乗効果が期待出来るわけです。
 
 ビタミンDが配合されているのは、強度の高いトレーニングを行うアスリートのばあい、ビタミンDが不足気味になるので、それをカバーするためかと思っていたんですが、アルファGPCとの相乗効果が認められるそうです。確かに、ビタミンDのレベルを高めると遊離テストステロンが増大するという研究結果は出ていたと思うので、そのあたりが関係しているんでしょう。
 
 
 ということで、一ヶ月後の結果発表をお楽しみに…。

(今月の人体実験)TRIGGER/HALEO USA

2016-03-05 13:26:49 | 人体実験
 久しぶりの人体実験ですが、人体実験が久しぶりだと言うことは、それだけ新製品が出なかったと言うことかもしれません。もちろん、新製品の発売を知らなかっただけなのかもしれませんが…。




さて、TRIGGERの成分は、ただ一種類、PEAK ATP(商標登録名)なんですが、物質名で言うとアデノシン-5'-三リン酸二ナトリウムとなります。これはIUPAC名で、一般的にはアデノシン三酸リン酸と呼ばれています。
 
 体を動かすエネルギ源となるのは、糖分だとか遊離脂肪酸だとか言われていますが、結局のところはATP(アデノシン三リン酸)が燐を離してADP(アデノシン二リン酸)となる際にエネルギがでます。クレアチンリン酸は、燐を離したADPに、直ちに燐を供給してATPに戻す働きがあり、再びエネルギを発することができるようになるので、パワー系のアスリートは、クレアチンリン酸などのサプリメントを好んで摂取します。で、尿中にクレアチンが検出されるので、腎臓障害を疑われたりしますが、健康診断などではしっかりと説明しましょう。
 
 今回、TRIGGERのコンセプトは、ATPを直接的に摂取したらどうなるかと言うことだと思います。実際には、すでに数々のエビデンスが得られているようで、プラシーボに対して、挙上重量が増大し、セットのレップ数が増大するだけではなく、血流増加により疲労回復が早まるとのことです。
 
 現在、パワー系トレーニングを行う前のサプリメント、いわゆる、プレ・ワークアウト・サプリメントは、クレアチン、グルタミン、ベタイン、HMB(ロイシンの前駆体)、チロシン、カフェインですので、この中からクレアチンを外してTRIGGER(ATP)を入れてみようと思っています。
 
 結果発表は一ヶ月後の予定です。

(今月の人体事件)LEAN GAINER/BulkSports社

2015-09-10 21:45:58 | 人体実験
(雑感)
 体重を増やしたいので、プロテインを使っているが、全然、体重が増えないという話をよく聞きます。栄養学を勉強している人でも、体重を増やすのであればプロテインを使うと信じている人がいるので、びっくりしたりはします。
 
 筋合成のスイッチは、どうやらロイシンの血中濃度が関与しているのではないかというところが一点。インシュリンは、血糖値を下げる働きが知られていますけど、筋合成を昂進するとも言われていますので、プロテインと同時にロイシンと糖分を摂取するべきではないかというのは、栄養学を勉強している人ならわかると思うんですが…。このあたり、ビルダーの人たちは、実際にいろいろな組み合わせを自分の体で実験しているので、そのあたりの理屈はわからなくても、正しい組み合わせに到達している訳なんですが…。




(解説)
 プロテインにもいろいろと種類があります。今回、人体実験を行う"LEAN GAINER"というのは、体重を増やすことを目的としたプロテインだと思っていいです。LEANというのは、Lean Muscle Mass(除脂肪体重)という言葉があるとおり、筋肉のことです。Weight Gainerに分類されるプロテインもあるのですが、それには、デキストロース、モルトデキストリン、フルクトースなどの単糖類が大量に含まれています。単糖類は安いというメリットはあるんですが、GIが高い(インシュリンを急上昇させる)ので、エネルギーの急低下や脂肪沈着の原因になることがあります。従って、"LEAN GAINER"に配合されているのはGIの低い糖分になってます。
 
 で、特徴的なのは、MCTs(Medium Chain Triglycerides)が含まれていることです。MCTsは中鎖脂肪酸ですが、一般的な油よりも吸収がよく、中性脂肪として沈着せずに、エネルギとして使われるという特性があります。このあたり、アルコールと似てます。
 
 中鎖脂肪酸が体に合わず、下痢をする人もいるようなんですが、とりあえずサンプルを3日ほど使った限りでは、下痢にはならなかったのと、3日で1kgくらい体重が増えたので、ちょっと本格的に使ってみようと思ってます。

(今月の人体実験)Caffeine+/BulkSports

2014-12-15 22:25:10 | 人体実験
 今月の人体実験はカフェインを選んでみました。

 カフェインは、最も広く利用されている向精神薬と言うべきもので、植物に含まれるアルカロイドのひとつで、中枢神経を刺激する強力な作用があります。注意力や集中力を高める作用があるとされています。
 
 カフェインには、それ以外にもいろいろな作用、血管を収縮させる、気道を広げる、脂肪細胞から遊離脂肪酸を叩き出す、代謝を上げるなどがあります。
 
 カフェインのワークアウトに関する効果はいろいろな論文で発表されていますが、たとえばトレーニング経験者を被験者とし、ワークアウトの1時間前にカフェインを摂取した場合、同じウェイト(1RMの80%)で繰り返せるレップ数が増加したとされています。(National Strength and Conditioning Association 2005年)

 今回、人体実験に使用するのはCaffeine+(BulkSports)です。カフェインは、眠気覚ましやダイエットのために使用する人が多いようですが。Caffeine+はメタブロミン(カカオエキス)が含まれていています。





 まだ1日目なので、一ヶ月後にもう一度総括しますけど、ワークアウト中の爽快感がいいです。疲れたとかだるいとかを感じません。カフェインの働きとして、脂肪細胞から遊離脂肪酸を血中に叩き出すというものがあります。エネルギとして遊離脂肪酸が使えれば、持続力が伸びるという効果が望めるわけですが、なぜか最大出力もアップするような気がします。チロシン以上に効くような気がします。
 
 また、スクワットとかワンハンド・ローのような高重量を扱える種目だと息が荒れるので、呼吸を整えるまで次のセットには入れなかったりするんですが、呼吸が余り荒れません。ギンコー(銀杏葉)よりも効果があるような気がします。

(今月の人体実験)ロイシン

2014-10-09 20:21:03 | 人体実験
(余談)
 ロイシンなんですが、化学や医学の用語はドイツ語から来ている場合が多いので、英語での発音はルーシンになります。このあたりは、鬱陶しいところで、英語で発音されたキシレンを、キシレンとして聞き取れる学生はいないのではないかと思ったりします。ジメチルケトンでも、聞き取れないと思います。



 
(解説)
 アミノ酸の中で、分岐鎖を持っているものが三つあって、バリン、ロイシン、イソロイシンです。必須アミノ酸で、筋肉中の蛋白質に含まれる必須アミノ酸の35%を占めるとされています。肝臓での代謝を必要とせず、吸収されると直接エネルギ源として使用できたりします。BCAA(Branched Chain Amino Acid)と呼ばれています。
 
 この中で、ロイシンには、蛋白質合成を活性化する働きがあるとされていて、ロイシンの血中濃度が上がることによって筋合成のスイッチが入ると言われています。
 
 以前も、ロイシン単体とか、ロイシンとアルギニン&シトルリンのスタックを使ったことがあって、その時はあまり効果を体感できなかったんですが、プロテイン&ロイシンのスタックだったらどうだろうかと思い立ったので、久々に人体実験をしてみることにしました。
 
 結果発表は一ヶ月後くらいに…。(^_^)/。

(結果発表)人体実験(LCLT/BulkSports)

2014-07-14 20:13:31 | 人体実験
 ダイエット用のサプリメントに、カルニチン(L-カルニチン)が配合されている場合はあるんですが、そうではなくて、カルニチンにスポットを当てて、意図的に摂取した場合に効果はあるのかどうかと言う人体実験を行っていたんですが、そのけか発表です。
 
 カルニチンは、筋肉組織の破壊やワークアウト後の筋肉痛が低下したという研究結果があるようですが、このあたりについては以前、カルニチン配合のプロテインを摂取してみたときに、カルニチン配合なしのプロテインと比べて筋肉痛が低減するような体感はありました。




 一方、カルニチンは遊離脂肪酸を筋肉に運び込む働きがありますので、低強度のワークアウトに於いては、持久力の向上などの効果があるとされています。
 
 他にも、蛋白質分解の副産物であるアンモニアの解毒作用があり、疲労回復の効果があるとも言われているようです。
 
 
 今回の人体実験に使ったのはLCLT(BulkSports)です。推奨量は5~6カプセルとなっていましたが、何を勘違いしたのか4カプセルを、ワークアウト直後に摂取します。高インシュリン環境で吸収率が良くなるということでしたので、MD(マルチデキストリン/BulkSports)を20グラムと同時に摂取します。



 
 体感でしかないんですが、明らかな筋肉痛の低減が感じられました。ワークアウト中のBCAAの摂取などで、かなり筋肉痛は軽くなっていたんですが、さらに軽くなった感じです。特に脚のトレーニングを行った日の翌日は顕著です。
 
 スクワットなどを行った翌日は、階段を避けてエスカレーターとかエレベーターを探していたりしたんですが、LCLTを使い始めてから、階段でも良いかなと思えるほどに、筋肉痛は楽です。
 

(参考)
(人体実験)LCLT(BulkSports)

(結果発表)BIG WHEY(Bulk Sports)

2014-06-09 20:58:25 | 人体実験
 こういったタイトルしか付けられないんですが、プロテインの人体実験をしたわけではありません。どちらかと言えばダイエットの実験でした。
 
 昨年末だったかと思うんですが、食事に関するアドバイスをいただくことがあって、それをほぼそのまま真似してみました。個人的な事情もあって、朝食はしっかりと通常のものを取ります。とは言いつつ、白飯が子供用の茶碗に半分くらい。あとは味噌汁。メインのおかずは肉と野菜を主体にしたかなりボリュームのあるものです。
 
 その後は、約4時間おきにプロテイン(40グラム)を摂取します。摂取間隔は厳密ではないですが、08:00に朝食を取ると考えると、10:00、12:00、16:00、20:00くらいの感じ。トレーニング終了直後にはプロテイン(20グラム)をMD(20グラム)、グルタミン(5グラム)、BCAA(10グラム)、L-カルニチン(1,250ミリグラム)、マルチビタミンをポスト・ワークアウトのサプリメントとして摂取します。使っているプロテインはBIG WHEY(Bulk Sports)です。ホエイとカゼインを使い分けてみようかとも思たんですが、面倒くさいので止めました。プロテインはすべてホエイです。
 
 通常の食事に加えて、200グラム/日程度のプロテインを摂取すると言うことではなくて、通常の食事は朝食のみで、あとはプロテインのみで過ごす感じになります。オフの日は、ポスト・ワークアウトのサプリメントは摂りません。空腹感がある場合は、チーズとか囓ってごまかします。と言うか我慢します。飲み会とかがあるときは例外的に、周りと合わせて普通に食事しますし、アルコールも飲みます。


 始めたのは、2014年02月の初旬だったと思うんですが、2月終盤までは強烈に胃もたれしました。逆に空腹感はなかったです。3月頃には、胃もたれは軽くなったんですが、特に夕刻に空腹感を感じるようになりました。ヨーグルトとかチーズとかの乳酸菌が含まれていると思われる食材は積極的に取ったんですが、余りやっているとプロテインよりもヨーグルトの摂取の方に予算を取られるので、LACTOSPOA(Bulk Sports)を使うようにしました。
 
 ざっくりと計算すると、これで一日の摂取カロリーが1,200キロカロリー程度になるはずで、春の健康診断くらいまでにはシックスパックが実現できるんじゃないかと期待したんですが、ダメでした。
 
 ビジュアルではディフィニッションが良くなっていたりとか、特に足が細くなったように感じたりとか、友人たちから痩せたんではないかと言われたりするので、それなりの効果はあるんでしょう。ただ体重はと言うと、2月初旬で86kgくらい、6月初旬で85kgくらいですから、1kgくらいしか落ちてません。80kgくらいまでは落ちるかなと期待したんですが…。
 
 扱える重量は、胸も背中も脚も増えているので、良い具合に筋量アップしつつ脂肪減少が行えているんだろうとは思います。
 
 人体実験と言いつつ、あまり厳密な人体実験ではないのであくまでも推測なんですが、ダイエット(体重減少)については、このやり方に加えて、CLAを加えた方が有効な気がします。ポスト・ワークアウト用のレシピを加えたのは4月に入ってからですし、体重の減少が見られたのは4月~なので、L-カルニチンとCLAのスタックが聞いているんじゃないかと思います。
 

 しかし、摂取カロリーをこれだけ制限しているのに、4ヶ月で1~2kg程度しか減少しないとは不思議です。はっきり言って、1~2kgなんて誤差同然ですから…。ビジュアルの変化と挙上重量のアップから考えると、理想的に筋肉量の増加と脂肪の現象が起こっているのかもしれませんが…。
 
 この実験は、2014年12月末まで継続の予定です。

(今月の人体実験)CONCENT

2014-05-31 22:02:22 | 人体実験
 最近、睡眠の質が良くないと感じているのと、何よりも、朝起きた瞬間から眠く、日常生活にも支障をきたしているという現実があるので、ストレスからのリカバリーをサポートするサプリメントで人体実験をしてみることにしました。漢方薬系でも、同様な症状に対応する方法はあるんですが、漢方薬ならいつでも試せるので、今回はサプリメントです。




 少し前には、アシュワガンダというハーブがあって、かなり効果があったんですが、医薬品に指定されてしまったとかの情報があって、サプリメントとしては販売できなくなったみたいです。その後、代替品をいろいろと試してみたんですが、あまり効果を感じることが出来ずにいたんですが、新製品が出たので、試してみることにしました。
 

 さて、レシピですが、集中力を高めるために配合されているのがビンカマイナーです。血流増加、脳内エネルギ代謝の改善、神経細胞(ニューロン)の酸化リスクを減らす、ニューロン・トランスミッタの放出レベルを上げるなどのメカニズムを介して、集中力を高めるようです。

 アダプトゲンとして配合されているのは、ストレス耐性を強化するホーリー・バジル。スーパーオキシドイオンなどの酸化物質を無害化する働きがあり、生活習慣病の予防に効果があるようです。余談ですが、イタリア料理によく使われているバジル(バジリコ)はスウィート・バジルです。ホーリー・バジルはタイ料理などでよく使われています
 
 二つ目がシベリア人参エキス。別名はエンゾウコギ。オリンピック選手の身体能力を強化するために、旧ソビエトではこれを研究し、成果を上げていたといいます。
 
 三つが、ロディオラエキスで、心肺機能に働くことで運動量を豊富にする、筋肉を分解するコルチゾールの過剰生産を抑える、ニューロントランスミッタの放出を促進するなどの、脳の活性化に寄与することが分かっているようです。
 
 
 と言うことで、結果は一ヶ月後に…。
 

(今月の人体実験)BCAA(GLICO)

2014-05-30 10:56:54 | 人体実験
 BCAAは、Branched Chain Amino Acidの略で、分鎖アミノ酸のことです。蛋白質を構成するアミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシンがあり、必須アミノ酸です。
 
 BCAAは、他のアミノ酸とは若干異なった代謝経路を取るようで、腸管から吸収されると、肝臓を経由しなくてもエネルギとして使用できるらしいです。この中でも、特にロイシンに特異な作用があることが分かってきていて、血中のロイシン濃度が筋合成のスイッチの役割を果たしているのではないかといわれています。そうしたこともあって、最近のBCAAでは、バリン、ロイシン、イソロイシンの配合比率を1:4:1としたものが出回っています。以前は1:2:1だったんですが…。
 
 で、BCAAサプリメントといえばC3X(HALEO)を使っていました。理由は安いからです。HALEOの製品は、高いという人が多いんですが、C3Xは1kgで16,416円ですから、グラム換算すると、日本では1~2を争うくらい安いはずです。





 ところが今回、グリコからこれを下回る価格のBCAAが発売されましたので、切り替えることにしました。1kgで12,000円です。




 C3Xの良い点というのは、配合比率が1(バリン):4(ロイシン):1(イソロイシン)となっているところと、バイオペリンが配合されているところだと考えています。バイオペリンよりもピペリンの方が一般的な名称かと思うんですが、黒胡椒から抽出したエキスで、様々なビタミンやミネラルなどの吸収効率を高める効果が知られています。
 
 一方、BCAA(Glico)ですが、配合比率は1:2:1です。実際のところ、C3X(HALEO)の配合が1:2:1の時から使ってますが、1:4:1になったからといって体感が変わったわけではないですから、あまり気にしなくて良いんじゃないかと思ってます。BCAA以外ではアラニンが含まれています。アラニンは糖新生を目的にしてるらしいです。糖新生というのは、糖以外の栄養素からグルコースを生成することで、最近の、炭水化物ダイエットはこの糖新生を利用したものと言えなくはないです。で、何の目的でアラニンが配合されてるのかが気になったので、メーカーのサイトを見に行ったんですが、まだ情報公開されてないようです。グリコって購入した製品、特に新製品のスペックを確認しようと思ってオフィシャルのサイトに行っても、掲載されていない場合が多いです。インシュリンのコントロールかなぁ…。

 
 あと、若干ですが糖分が含まれているようですので、BCAAと一緒に使っているMD(マルチデキストリン)の量が減らせるんじゃないかと喜んでいたりします。
 
 結果は、一ヶ月後くらいに発表の予定です。

(人体実験)LCLT(BulkSports)

2014-05-22 19:29:42 | 人体実験
 今回はカルニチン(L-カルニチン)です。
 
 もうかなり以前、たぶん20年くらい昔に、カルニチン配合のプロテインを勧められて買ったことがあるんですが、その時の体感としては、カルニチンが配合されているプロテインの方が、トレーニング後の筋肉痛が軽減されるように感じました。カルニチンは、脂肪燃焼をサポートする物質として良く知られています。遊離脂肪をミトコンドリアに運び込む役割を、カルニチンが担っていると考えられており、遊離脂肪がエネルギとして順調に消費されるのであれば、筋肉を分解して得られるBCAAをエネルギとして使用する必要もなくなるわけで、筋肉痛(遅発性筋肉痛)が軽減されるのも納得できるものがあります。人体実験に使ってみたのは、『LCLT(BulkSports)』です。




 カルニチンには他にも、蛋白質分解の副産物であるアンモニアの解毒作用によって、疲労回復の効果があるとも言われているようです。また、カルニチンの摂取により、乳酸血と心拍数の低下が見られ、最大酸素摂取量と脂肪酸の酸化の増加が見られたとする研究結果もあるようです。
 
 また、最近の研究によると、カルニチンで筋肉組織の破壊やワークアウト後の筋肉痛が低下したとの結果が出ているようです。別の実験によれば、筋肉中のカルニチンは食事やサプリメントで増やすことが出来ること、低強度ワークアウト中であれば、脂質利用を増大させることにより筋肉中のグリコーゲンを温存することが出来、高強度ワークアウトであれば、筋肉中の嫌気性ATPの生成が低下することが示されているようです。
 
 今回、人体実験に使ってみたのは、『LCLT(BulkSports)』です。摂取タイミングはワークアウト直後、摂取量は4カプセルです。推奨量は5~6カプセルだったということを、今になって気がつきました。6カプセルで、カルニチン(L-カルニチン-L-酒石酸塩)が1,500mg摂取できます。カルニチンは、高インシュリン環境でより効率的に吸収されるというエビデンスもあるようなので、MD(マルチデキストリン)を約20グラム、同時に摂取しています。




 これを約2ヶ月間続けたんですが、カルニチンの摂取により、ワークアウト後の疲労回復が早くなっているような気がします。特に顕著なのが、脚のワークアウトの翌日です。明らかに筋肉痛が軽く感じられます。それまでは、脚のワークアウトの翌日からしばらくは、歩き方がぎこちないんじゃないかとか、できる限り階段は使わずエスカレーターを探したりする状態だったんですが、カルニチン使用後は、とりあえず、普通に階段でも良いかなと思えたりはします。
 


(参考)
(結果発表)人体実験(LCLT/BulkSports)