シラットという、東南アジアを中心に伝承されているけれども、その発祥は実は中東だったという武術の練習に参加してきました。初めて練習に参加したのは、一年半くらい前だと思うので、今回で六回目くらいでしょうか。
シラットに興味を持ったのは、武器術、特に武器を持っている相手に対して素手で対応する方法を知りたかったからです。武器を持った相手と対するときは、こちらは相手よりも長い武器を持つというのがまずは鉄則なんです。ナイフを持った相手に対する場合であれば、モップとかバットとか椅子とかになります。ただし、いつでも武器として使用できるものが身の回りにあるとは限らないので、素手で対応せざるを得なくなった場合にどうするのかに関して知っておきたかったのが一つ。もう一つは、武器を持った場合と素手の場合とで、身体操作が変わるようであってはややこしくて仕方がないので、そのあたりを実感しておきたかったと言うことがあります。
余談ですが、八極拳や太極拳は槍の操作方法をそのまま素手の身体操作に適用したものだとよく言われているので、それならばたとえば小八極を、棒、あるいはスティックを持った状態で演武できるのかと言うことでやってみたんですが、意外と難しかったというか、どう使って良いか分からなかったです。しっかりとした指導者について学んだ方が良いみたいです。
さて今回は、参加者全員が何らかの武術・格闘技の経験者であると言うことから、複雑で高度な技やコンビネーションを教わった訳なんですが、その中に、ガン・ディスアームの技法が含まれていました。ディスアームと言えば武装解除という意味なんですが、この場合は、拳銃を突きつけられた場合に対応し、相手の拳銃を奪い取るための一連の手法のことです。
ガン・ディスアームがよく分からない人のために動画を用意しておきました。
ガン・ディスアームは今回初体験だったんですが、いろいろな気づきがあって、非常に有益でした。まず、当たり前ですが自衛隊経験者は銃の扱いが上手いです。
ディスアームするに当たっては、引き金を引かれても被弾しないように、自分に向けられている銃口をそらす必要がある訳なんですが、銃口をそらすために必要な時間と、相手が引き金を引くまでに必要な時間を考えると、おもちゃの拳銃と分かっていても、その緊張は半端ではありません。0.3秒以内でディスアームできれば、相手は反応できないようですが…。相手に察知されてしまうことのないように、準備動作なしで動く必要がある訳なんですが、伝統的な武術に含まれる技法が大いに役に立ちそうです。実際に、伝統的な技術(膝の抜き)を使う場合と使わない場合で試してみたんですけど、体感ですが初速がかなり変わるのと、相手の体勢が大きく崩れているような気がします。
あと、中国武術などで、段階が進むと非常な低架で練習することがあるんですが、なぜ低架で練習するのかの理由の一つが分かったような気がしました。初めて蟷螂拳を習ったときに、そんなに低い姿勢で練習しなくて良いと言われて、えっ、そうなのと思ってたんですが、やっぱり低架での練習は必要だと思います。
とは言いつつ、やはり疑問も色々と感じるようになりました。ナイフを持って殺傷しようとする相手は、少なくともナイフが届く位置まで接近する必要があるので、こちらにも反撃のチャンスがある訳なんですが、拳銃であれば、こちらの手が届かないところ、反撃のしようのないところに身を置いたままで引き金を引くことも可能なわけです。映画などでは、危機に陥った主人公に反撃させるために、必要以上に接近する訳なんですが、実践だと3メートル以内には近づかないと思います。後ろ向きにして跪かせてステップが使えないようにしてから接近するわけです。もちろん、この体勢からでもディスアームする手法はあるのかもしれませんが…。
シラットに興味を持ったのは、武器術、特に武器を持っている相手に対して素手で対応する方法を知りたかったからです。武器を持った相手と対するときは、こちらは相手よりも長い武器を持つというのがまずは鉄則なんです。ナイフを持った相手に対する場合であれば、モップとかバットとか椅子とかになります。ただし、いつでも武器として使用できるものが身の回りにあるとは限らないので、素手で対応せざるを得なくなった場合にどうするのかに関して知っておきたかったのが一つ。もう一つは、武器を持った場合と素手の場合とで、身体操作が変わるようであってはややこしくて仕方がないので、そのあたりを実感しておきたかったと言うことがあります。
余談ですが、八極拳や太極拳は槍の操作方法をそのまま素手の身体操作に適用したものだとよく言われているので、それならばたとえば小八極を、棒、あるいはスティックを持った状態で演武できるのかと言うことでやってみたんですが、意外と難しかったというか、どう使って良いか分からなかったです。しっかりとした指導者について学んだ方が良いみたいです。
さて今回は、参加者全員が何らかの武術・格闘技の経験者であると言うことから、複雑で高度な技やコンビネーションを教わった訳なんですが、その中に、ガン・ディスアームの技法が含まれていました。ディスアームと言えば武装解除という意味なんですが、この場合は、拳銃を突きつけられた場合に対応し、相手の拳銃を奪い取るための一連の手法のことです。
ガン・ディスアームがよく分からない人のために動画を用意しておきました。
ガン・ディスアームは今回初体験だったんですが、いろいろな気づきがあって、非常に有益でした。まず、当たり前ですが自衛隊経験者は銃の扱いが上手いです。
ディスアームするに当たっては、引き金を引かれても被弾しないように、自分に向けられている銃口をそらす必要がある訳なんですが、銃口をそらすために必要な時間と、相手が引き金を引くまでに必要な時間を考えると、おもちゃの拳銃と分かっていても、その緊張は半端ではありません。0.3秒以内でディスアームできれば、相手は反応できないようですが…。相手に察知されてしまうことのないように、準備動作なしで動く必要がある訳なんですが、伝統的な武術に含まれる技法が大いに役に立ちそうです。実際に、伝統的な技術(膝の抜き)を使う場合と使わない場合で試してみたんですけど、体感ですが初速がかなり変わるのと、相手の体勢が大きく崩れているような気がします。
あと、中国武術などで、段階が進むと非常な低架で練習することがあるんですが、なぜ低架で練習するのかの理由の一つが分かったような気がしました。初めて蟷螂拳を習ったときに、そんなに低い姿勢で練習しなくて良いと言われて、えっ、そうなのと思ってたんですが、やっぱり低架での練習は必要だと思います。
とは言いつつ、やはり疑問も色々と感じるようになりました。ナイフを持って殺傷しようとする相手は、少なくともナイフが届く位置まで接近する必要があるので、こちらにも反撃のチャンスがある訳なんですが、拳銃であれば、こちらの手が届かないところ、反撃のしようのないところに身を置いたままで引き金を引くことも可能なわけです。映画などでは、危機に陥った主人公に反撃させるために、必要以上に接近する訳なんですが、実践だと3メートル以内には近づかないと思います。後ろ向きにして跪かせてステップが使えないようにしてから接近するわけです。もちろん、この体勢からでもディスアームする手法はあるのかもしれませんが…。