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カンフー・パンダのトレーニング日記

ウェイトトレーニングのログ。新しく発売されたサプリメントを使っての人体実験、中国武術などの格闘技関係の話。

カリ・スティック/ダブル・スティック/スタンス、構え

2017-04-08 09:32:48 | 武術
 カリ・スティック。両手にスティックを持つダブル・スティックの基本的の構えの説明です。
 
 まずはオープン・スタンスです。





 こちらがクローズド・スタンスですが、シングル・スティックのクローズド・スタンスとは少し異なります。




 クローズド・スタンスを横から見たものです。日本のスティックは平行ではなく、先端がよる形、2本のスティックと前腕で二等辺三角形を作る形になります。





大阪伝統武術研究会
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大阪伝統武術研究会
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胡蝶双刀&鴛鴦鉞

2016-11-17 19:40:34 | 武術


 主人公が最初に使っているのが、胡蝶双刀(こちょうそうとう)で、主に南方で使われる武器です。先に書いておくべきでしたが、中国武術は、黄河を境にして北側と南側では風格がまったく異なります。なので、『少林寺三六房』でこの武器が出てきたときには違和感があったりしました。少林拳は北方武術ですので…。
 
 空手にも伝わっている釵(さい)と同様な使い方ができますし、十手のように刀に対して対応するには好適です。逆に、槍、棒に対しては刀に対してもっているアドバンテージが発揮できないような気がしないではないです。主人公が、杜仲で武器を持ち帰るのは、そうした意図ももあったのではないかと思います。
 
 後半で使っているのが、鴛鴦鉞(えんおうえつ)で、八卦掌で使われる武器として有名ですが、なかなか使いにくくて、葉裏蔵花(ようりぞうか)で、自分で自分を傷つけてしまったりします。

クボタン

2016-10-27 20:18:09 | 武術
 画像は、小型のヌンチャクではなくて、クボタンと呼ばれる護身用具で、白黒、各一本です。直径1.6cm、長さ14cmの円筒形になってます。




 発案者は、在米日本人空手家の窪田氏で、アメリカでは警棒のことをバトンと呼ぶので、窪田氏の開発した警棒(バトン)と言うことで、クボタンと呼ばれるようになりました。ロサンジェルスで、女性警官を対象として導入されて、日本でもブームになりました。1970年の後半のことです。
 
 14cmと言えば、市販のボールペン程度の長さなんですが、短期間のトレーニングで、打突もちろん、絞めたりするのにも使えるといううたい文句ではありますが、正直、それほど簡単なものではありません。
 
 個人的には、点穴に応用することが多いので、少なくとも上半身の急所の位置くらいは覚えておく必要はあると思っています。鍼灸ではありませんので、ピンポイントである必要はなく500円玉くらいの誤差があっても効かせることは可能なんですが、とは言いつつ、動き回る相手に的確に当てるためにはかなりの修練が必要になると思ってます。
 
 逆に、クボタンを使ってできることを、素手でできないかと、中高拳とか鶏口拳とかを研究していたりもします。

今日の武術/三十六手(サンセール)

2016-10-18 19:48:37 | 武術

 三十六手(型)で象徴的な定式です。敵の攻撃に対する対応としては、ステップバックして避けるか、ステップインして間合いと敵の攻撃を潰すかのどちらかな訳ですが、剛柔流は間合いを潰す方向を選んだわけです。剛柔流が接近戦だというのはこのあたりの事由があります。サイドステップした方が安全に応敵できるという話は、この際しないでおきましょう。



 
 この部分の動きは、右前蹴り→右肘打ち→左下段突きという流れになっているんですが、ポイントは最後の下段突きのところで、右の肘打ちが当たっている短い距離(間合い)で、有効打となる下段打ち(短打)を練習する型です。
 
 もちろん、型の解釈(分解)については限定的に考えるべきではないので、敵の左フックをアームブロックして左の突きで返すという考え方もありだとは思います。

今日の武術(撃砕初段、撃砕二段)

2016-01-11 22:26:09 | 武術
 道場によっては撃砕一、撃砕二と呼ぶところもあるようです。
 
 那覇手系空手の、初心者用の型で、通常は、撃砕を習って次が三戦、転掌といった感じです。その後に習う上級者用の型については、そのうちに考察してみます。実際には、この順番に習ったんではないんですが…。
 
 撃砕一と撃砕二は、演武線はほとんど同じで、違いは中段受けを拳で行っていたものが開手で行うようになっているところと、型の最後に出てくる中段受けから上下諸手突きが、回し受けから上下掌底になっているところです。
 
 以前だったら、型の動きを覚えて、教えられたとおりに演武するだけだったんですが、今になって思い出しながら演武してみて、謎の動きがたくさんあるように感じました。
 
 型の中に、前進しながら中段受けを左右連続で行う部分があります。実は、中段受けの繰り返し回数が、昔、習ったものと異なっているんですが、それはさておき、中段受けを、左→右→左と3度(今の型は、中段受けは2度)も前進しながら繰り返すような動きが現実にあるのか?。しかも、後退しているならまだしも、前進していると言うことは間合いはつぶれているはずなので、連打を受けると言うこと自体が現実的ではないような…。
 
 三戦の歩方はサイドステップが隠されているので、最初の中段受けをサイドステップしながら中段受けをしていると考えれば、二回目の中段受けの動きは受けではなくて、裏拳槌を使っての攻撃であると考えた方が腑に落ちます。当然、撃砕二では指先を使っての攻撃であると言うことになります。
 
 なぜこんな風に考えるようになったかというと、敵に三発も撃たせることは非現実的だと言うこともあるんですが、太極拳の中で野馬分髪は左→右→左で三回繰り返しているところがヒントだったりしました。野馬分髪は、左右の連打が可能であると教えているのだとは思いますが、三回繰り出さないと敵を仕留めることができないと言うことではないはずなので…。

今日の武術(崩歩拳)

2014-12-24 13:13:46 | 武術
 崩歩拳というのは、蟷螂拳の一部の門派では入門套路とされているもので、実際に学んだところでは、挿捶拳で下肢鍛錬た上で、崩歩拳で蟷螂拳の基本技術を学び、乱接拳で実戦技術を学ぶという体系になってました。さらにその上に、適要拳が七段、八肘拳が四段あるという話でした。適要拳(第一段)の最初の三つくらいの動作は教えてもらいましたけど、これは無理だと思ったりしました。アクロバティックなので…。
 
 さて、技の名前は忘れてしまったんですけど、崩歩拳のかなり最初の部分に、大きく前方に飛び込んで左拳を出しつつ、片足(左脚)で立つという動きがあって、何の意味があるのかよく分からなかったりしました。この次が、入環式になって肘を上から打ち落とす動きなので、重心を高く維持して、そこから一気に打ち落とす準備動作なのかなと思ったりしました。左拳と右膝での同時攻撃という話もあったんですが、その説明はどうもしっくり来ませんでした。
 
 それが最近、空手系の人から、大きくインステップして片足で安定して立てるようにすることが、大きな威力を出すためには必要であると言った話を聞き、なるほど、そういう練習だったんだなと思ったりしました。