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カンフー・パンダのトレーニング日記

ウェイトトレーニングのログ。新しく発売されたサプリメントを使っての人体実験、中国武術などの格闘技関係の話。

(結果発表)5月の人体実験(UP!)

2012-05-26 08:53:00 | 人体実験
 クレアチン系のサプリメントは、最大筋力を発揮する際のエネルギ元を直接的に増やすことで筋力を高める作用を持つわけなんですが、『UP!』は、神経伝達を向上させることにより筋力アップさせるというコンセプトを持っています。
 
 カンフー・パンダは、高重量のウェイトを使ってベンチプレス(ダンベル)や、ローイングを行った際に、かなり息が荒れてしまったりします。セット間インターバルは出来るだけ短くしようと考えてはいるんですが、ある程度、息を整えてやらないと行けないので、その分はセット間インターバルが長くなってしまうわけですね。
 
 で、『UP!』なんですが、息が荒れることについては違いはないんですが、苦しくはないんですね。酸欠状態にはならないと言うことですが…。当然、セット間インターバルは短くすることが出来ますし、パフォーマンスが良いような感じです。銀杏葉エキスが効いているんでしょうかね。ビンカマイナーは血圧を下げる効果もあるらしいので、こちらが効いているのかもしれませんが…。
 
 逆に、チロシンによる筋力アップというのはあまり実感は出来ていなかったりします。





(結果発表)先月の人体実験(VIVO)、思うに究極のサプリメント

2012-04-28 16:30:14 | 人体実験
先月、4月の人体実験として『UP!(ハレオ)』を予定していたんですが、いろいろとあっってトレーニングがほとんど出来なかったので、結果として『UP!』を試す機会もほとんどなかったわけです。





 で、今回は、予定変更して『VIVO(ハレオ)』です。ハレオ社のサプリメントばかりですが、カンフー・パンダはハレオ社の回し者ではありません。




さて、カンフー・パンダがサプリメントを使い始めたのは遙か昔のことなんですけど、初めて使ったのが『デイリー(アムウェイ)』でした。『デイリー』はもう販売されてないみたいですけど、マルチビタミン系のサプリメントです。

使用感というか体感はほとんどなかったんですけど、サプリメントにはいろいろな種類があって、1)摂取すると同時に効果が体感できるもの、2)摂取しても効果が体感できないが、摂取を止めると効果があったことが体感できるもの、3)さっぱり効果が体感できないものに分かれると考えているんですが、マルチビタミン系のサプリメントは2)だと思っています。止めると効果があったことが分かるというタイプですね。

その後いろいろな変遷があって、カンフー・パンダは『NBG(Natural Balance Gold)(リリーフ社)』を使っていて、これはマルチミネラル系のサプリメントには珍しく1)のタイプで、特に朝の目覚めが違います。一週間くらい止めてみると、睡眠時間は十分足りているはずなのに、目覚めが悪かったりします。




今回、『VIVO(ハレオ)』と使って見た訳なんですが、人体実験の結果発表前に、『VIVO』の成分を見てみましょう。科学者が採算を度外視しして効果のあるものを全部配合したみたいな感じになってます。成分は4種類にカテゴライズされています。下記を見てください。

 ビタミン/ミネラルはちょいと横に置いておいて、Shield Antioxidant Blend、つまり抗酸化成分を注目してみると野菜エキスが並んでいます。25種類以上の果物と野菜のエキスらしいんですけど、注目はリコピンですね。実際に茶褐色色ですし、トマトの香りがします。アスリートの場合は、単にビタミン/ミネラルを補給するだけではなく、トレーニング時に発生する活性酸素をいかに処理するかというのが課題になりますので、抗酸化系の成分はありがたいです。カンフー・パンダは、抗酸化系のサプリメントをマルチビタミン系サプリメントとは別に使っていたこともあるんですけど、『VIVO』だとマルチビタミン系サプリメントと抗酸化系のサプリメントをスタックする必要がなかったりするわけです。

 続いてはClear Digestive Blend。アスリートの場合、摂取した栄養を効率的に消化吸収する消化器官を持つ必要がある訳なんですが、モンゴロイドである日本人はコーか再度やニグロイドに比して消化器系が弱い、消化酵素の分泌も弱いとされています。そうした意味からすると、この配合はうれしい限りです。

 最後が、Smart Adapt Performance blend。アスリートとしては、トレーニング中は交感神経が優位になる訳なんですが、質の高い休息も必要ですので、そうしたリラクゼーションをサポートするものだと考えていいですかね。回復系のサプリメントです。
 
 
 と、駆け足で紹介しましたけど、とても説明しきれません。何度かに分けてレポートします。カンフー・パンダの体感だけを最後に書いておくと、『NBG(リリーフ)』だと目覚めがさわやかですが、『VIVO(ハレオ)』だと睡眠時間が60分以上短くなる感覚です。要は、1時間少ない睡眠時間で回復できてしまうと言うわけです。
 

◆Vitamin/Mineral Blend
 ビタミンB1(ビタミンB1含有酵母)
 ビタミンB2(ビタミンB2含有酵母)
 ナイアシン(大豆・酵母濃縮物)
 パントテン酸(パントテン酸含有酵母)
 ビタミンB6(ビタミンB6含有乳酸菌)
 ビタミンB12(ビタミンB12含有酵母)
 カルシウム(カルシウム含有乳酸菌)
 亜鉛(亜鉛含有乳酸菌)
 マンガン(マンガン含有乳酸菌)
 マグネシウム(マグネシウム含有乳酸菌)
 銅(銅含有乳酸菌)
 セレン(セレン含有乳酸菌)
 クロム(クロム含有乳酸菌)
 モリブデン(モリブデン含有乳酸菌)
 ヨウ素(ヨウ素含有乳酸菌)
 鉄(鉄含有乳酸菌)
 葉酸(アルファルファ濃縮物)
 ビタミンC(ダイダイ濃縮物)
 ビタミンD3(コレカルシフェロール)
 β-カロテン(BETANATR-ブラケスレアトリスポラ菌由来発酵法β-カロテン)g
 トコトリエノール
 d-α-トコフェロール

◆Shield Antioxidant Blend
 野菜・フルーツエキス(OXXYNEAR-ポリフェノール75%以上)
ブラッドオレンジエキス(R.O.C.-アントシアニン2.8%以上、ヒドロキシ桂皮酸1.8%以上、フラバノン類8.5%以上)
 リコピン(Lyc-O-MatoR-トマト由来カロテノイド)(Lyc-O-MatoR-トマト由来カロテノイド)

◆Clear Digestive Blend
 穀物発酵エキス(DigeZymeR-酵素含有穀物発酵エキス)
 フェヌグリーク種子混合物(LactoWise)(シンバイオティクス-ガラクトマンナン35%以上、乳酸桿菌胞子数150億個/g以上)
 ピペリン(バイオペリンR-黒コショウエキス)

◆Smart Adapt Performance blend
 イチョウ葉エキス(フラボノイド24%以上、テルペンラクトン6%以上)
 バコパモニエラエキス(バコピンR-バコパサイド20%以上)
 テアニン(サンテアニンR- L-テアニン98%以上)
 クロセチン(クチナシ由来カロテノイド)

メタボリックシンドロームの判定基準

2012-04-01 09:30:40 | 人体実験
 毎年春には健康診断がある訳なんですが、まいどのことながら、BMIの数値から肥満体と分類されてしまうわけです。カンフー・パンダは、習慣的にトレーニングを行っているアスリートは、ある意味、異種生命体ですので、一般人に当てはまる基準であっても、アスリートに対しては当てはまらない場合が多くあるという理解をしていますので、あまり気にしいません。
 
 具体的になんですが、アスリートは一般人に比べて筋肉量が多いため、体重が重くなります。従って、健康診断における単純な身長、体重から算出されるBMI(Body Mass Index)が大きくなってしまい、太りすぎという判断が出されてしまいます。上に述べたとおりですね。
 
 次は、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミラーゼ)の数値が異常に高く出ます。これは、破壊された筋肉からGOT酵素が直接血中に入り込むためで、数値が高くても肝機能障害ではありません。GPTが正常値であれば問題ないと考えて良いでしょう、カンフー・パンダの場合は、γ-GTPが異常値なんですが、精密検査を行っても何も出てきません。
 
 もう一つ、筋力トレーニングをする場合に、クレアチン系のサプリメントを使うことが多いですが、尿検査でクレアチンリン酸が検出されるので、腎臓系の疾患が疑われてしまったりします。


 このあたりまではアスリートに当てはまることであって一般人には関係ないことだったりする訳なんですが、メタボリックシンドロームの話です。先に、メタボリックシンドロームの判定基準を整理しておくと、
 
 
・臍位の腹囲が男性85cm以上、女性で90cm以上であり、

 さらに、下記の3つの内2つ以上が該当する場合にメタボリックシンドロームと診断されます。
 
・中性脂肪が150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれか。または両方。
・血圧が上で130mmHg以上、したで85mmHg以上のいずれか。または両方。
・空腹時血糖値が110mg/dl以上。

 問題は、「臍位の腹位が男性85cm以上、女性で90cm以上」なんですが、実は臍位で腹囲を測定しているのは日本だけです。腹囲は、本来は一番細いところではかるんですが、それをやってしまうとメタボリックシンドロームと診断される人間の数が減ってしまうので、わざわざ数値が高くでる臍位で計っているという話があったりします。男性の場合は良く分からないかもしれませんが、男性と女性の臍の位置は違っています。女性の臍の位置というのは、骨盤の左右のグリグリの高さとほぼ同じなので、臍位で腹囲を計ると言うことは、骨盤のサイズを測っているようなものです。内臓脂肪量を推定するのに好適な指標として腹囲を計っている訳なんですが、そこで骨盤のサイズを測ってどうするんだと言うことですね。
 
 実は、メタボリック症候群の診断基準はいくつかあって、世界糖尿病連盟(IDF: International Diabetes Federation)の日本人向け基準によると、男性腹囲が90cm以上、女性腹囲が80cm以上となっています。
 
 日本で一般的に使われているものは、日本肥満学会(JASSO: Japan Society for the Study of Obesity)で、その基準は上に書いたとおりです。が、2006年から2007年にかけて、この基準が不適当であるとするエビデンスが集積してきているようです。具体的には、基準値を男女混合で測定して、そこから男女別に腹囲基準値を決めていたりするようで、それは論理的におかしいのではないかという指摘があり、男女別の検討したところ、異なる数値が得られていると言うことなどです。
 
 もう一つ、NCEP-ATP3基準があり、こちらは男性服囲90cm以上、女性腹囲80cm以上となっています。


(参考)
メタボリック症候群情報サイト

4月の人体実験(UP!/ハレオ)

2012-03-31 13:57:48 | 人体実験
 久しぶりの人体実験は『UP!(ハレオ社)』にしてみようと思っています。
 
 筋肉増量を目指す際には、クレアチン系のサプリメントとなります。一応、復習しておきますと、クレアチンとその産物であるクレアチンリン酸は、高負荷環境下の無酸素運動におけるエネルギー源ですから、強度の高いトレーニングを行うにはクレアチンの補給が有効だからです。余談ですが、クレアチン系のサプリメントを摂取していると、健康診断時にクレアチンリン酸が尿検査で検出されることになり、腎臓系の疾患を疑われてしまったりします。
 
 まずは『UP!』の成分を確認しておきましょう。
 
 
・イチョウバエキス(120mg)。
 ギンコー(Ginko)ですね。英語だと。もちろん銀杏です。銀杏葉エキスは血流改善効果があるとされていて、脳内への血流と酸素供給量を増やし、脳のエネルギー供給を確保することで集中力を高める効果があるようです。アスリートにとっても有益なサプリメントではあるんですけど、プログラマとかの集中力を要求される職業に就いている人たちにとっても有益なサプリメントとなり得るわけです。自発性や行動力がアップし、脳への血流量がアップするために、正しい思考と判断にも貢献します。ウェイト・トレーニングに於いては、高重量を扱うことに対しても前向きになると考えられるわけですね。
 
・ビンカマイナーエキス(10mg)
 ビンカマイナーもイチョウバエキスと同様に、血流量を増やすとされています。同時に、脳内の神経伝達物質の利用率と高める効果もあるようです。
 
・チロシン(500mg)
 神経伝達物質そのものを直接的に増やし、筋力アップに貢献するようです。

・カフェインエキス(150mg)
 集中力を高めると同時に、筋収縮を強める働きがあるようです。
 
 まとめると、チロシンは神経伝達物質そのものを増やし、ビンカマイナーがその神経伝達物質の利用率を高める。チロシンはカテコールアミンの材料となり、カフェインはカテコールアミンの生成を促す。銀杏葉もビンカマイナーも脳内毛細血管の血流を増大し、酸素供給量を増やす。
 
 ある研究によれば、銀杏葉エキスとチロシンの組み合わせは、筋力を5%前後向上させると言われています。
 
 そのほかにも、ビンカマイナーはヨーロッパに置いては血圧を下げる目的でも使用されているようです。トレーニング中は高重量のウェイトを扱ったり、怒責がかかったりするので、血圧も上がりがちになる訳なんですが、このサプリメントを使うことによって、高重量トレーニング時の安全性が向上するわけですね。
 
 更に、銀杏葉&ビンカマイナーを長期にわたって使用することにより、抹消や脳内の毛細血管の強化やシナプスの感受性確保による神経伝達が向上することが考えられます。




(結果発表)12月~01月の人体実験(HMB)

2012-02-12 12:53:15 | 人体実験
 2011年の12月に、思い立って『ハイパードライブ(ハレオ)』をやめてみました。正しくは、『ハイパードライブ』を徐々に『EAA & HMB』に置き換えていったというところなんですが…。『EAA & HMB』は12月はファイン・ラボ、01月はKentaiのものを使っていますが、店員の説明によればKentaiの方がHMBの配合量は多いそうです。カンフー・パンダ自身は見比べてみたわけではありませんので、店員を信用するしかない訳なんですが…。



 
 そうこうするうちに、この『EAA & HMB』をトレーニング直前からトレーニング直後への仕様に変更し、クレアチンを使うようになったことと、コスト計算などを色々と勘案して、トレーニング直後は『EAA & HMB』、『クレアチン』、『グルタミン』を混合したものを使うようになってきました。





 以前、カンフー・パンダは、トレーニング直後に摂取するサプリメントとして『EAA』&『グルタミン』&ビタミンC & E』&『ホエイプロテイン』というコンプレックスを使っていたことがあるんですが、それほど効果を感じることができませんでした。なので、今回も、それほど効果が出るとは思わなかったんですが、過去二ヶ月を見ていると、ビジュアル的には筋肉量が増えたような感じです。あまり体重計には乗らないんですけど2kgくらいふえていました。
 
 となると、若干、配合が異なるところはあるとは言え、なぜ前回があまり効果がなくて、今回が効果を感じられているのかということになるんですが、どう考えても『HMB』だろうということに落ち着くわけですね。
 
 HMBというのはBCAAの一つであるロイシンの誘導体なんですが、HMBはタンパク質の合成の増大と筋肉分解防止の両方に効果があることが分かっています。また、HMBはコレステロールを生成して、筋肉の損傷を防ぐ効果があるため、回復が早まり、高強度なトレーニングを行うための助けになることもいわれています。HMBは筋肉の整腸効果を2倍に高めるという結果が出ているようです。
 
 もう一つ、クレアチンと併用すると付加的効果があることが分かっています。具体的には、HMBとクレアチンをそれぞれ単独摂取した場合と併用した場合の体重増加と筋力増大(リフティング重量アップ)について、どちらの場合でもHMBとクレアチンを併用した方が効果が増大することが分かっているようです。
 
 ということで、カンフー・パンダのビジュアルでのサイズアップと実際の体重アップは、HMBとクレアチンのスタックがもたらした効果であると推測できるわけですね。
 
 補足ですが、HMBはロイシンとよく似た経路で作用するので、BCAAとのスタックはあまり必要ないみたいで、最適量は1~1.5gを1日2回か3回のようです。また3g以上取ってもさらに効果がアップするということはなかったようです。
 
 
(参考)
HMBに関するエビデンス

2011年総括(人体実験)

2011-12-31 22:27:46 | 人体実験
 人体実験について言えば、2009年のハレオとの出会い。2010年はプロテインからアミノ酸への転換があり、2011年はダイエット系だったような気がしてます。
 

 『ファイナルバーン(ファインラボ)』、『イグナイト(ハレオ)』のどちらも、トレーニング時の発汗量がすごいんですけど、カンフー・パンダ的には、劇的にと言うよりは徐々に徐々にじわじわと効いてきたように感じてます。ものすごく不思議なのは、『アルファリーン(ハレオ)』が、初めて使ったときにはあまり効果が感じられなくて、二回目に使ったときにはかなり劇的な効果が感じられたことですかね。その後は何故かCLAだけでも効果があるような気がしてきたりしました。不思議です。
 
 クレアチンについても、初めて使ったときはあまり効果が感じられなかったんですけど、『クレアボル(ハレオ)』は明確に効果が分かりました。12月からモノハイドレートですけどクレアチンを使うようにしたんですけど、こちらも効果は実感してます。これも不思議なんですけど『クレアボル』だとパフォーマンスアップするような気がするんですけど、『クレアチン(ゴールドジム)』だとパフォーマンスアップと言うよりは、バーンがわかりにくくなる感じがします。カンフー・パンダの場合、トレーニングの目安としてバーンを得るようにしているので、メニュー設定とか、レップ数とセット数の設定とか、ちょっと迷ってしまったりします。バーンがこない分、当日~翌日の筋肉痛が軽いんですけど、二日目の筋肉痛がすごいです。トレーニング中のBCAAを使うようになって、カルニチンを使うようになって筋肉痛ってかなり軽減したんですけど、BCAAやカルニチンが効いてないんじゃないかと思うくらい筋肉痛がきます。『クレアボル(ハレオ)』の時は、トレーニングのパフォーマンスがアップしても、筋肉痛はそれほどなかったような感覚があるんですが…。
 
 
 今年の夏頃に、左の膝を痛めたので、関節系のサプリメントはかなり試したりしました。炎症を抑える効果があると効けば、CoQ10(包接体)とかも使ってみたんですけど、効果があるのかどうかはよく分からなかったです。フィッシュオイル(DHA、EPA)は結構良いような気がしています。あくまでも気がしているだけです。

 来年は、ちょっと別系統のサプリメントでの人体実験をしてみたいと思ってます。

(01月の人体実験)クレアチン&HMB

2011-12-24 09:34:38 | 人体実験
 今回はHMBとクレアチンのスタックです。
 
 クレアチンは、何度か使ったことがあるんですけど、あまり効果は実感できませんでした。たぶん、初めて使ったときにはローディング期間を設けなかったこともあるんだと思いますが…。その後『クレアボル(ハレオ)』を使ってみて、こちらはローディング期間が不用なサプリメントであることもあったのか、そのすばらしい効果を実感することが出来ました。その後『クレアボル』に替えて『EAA & HMB』とかを試したりしたので、クレアチン系のサプリメントは使っていなかったんですけど、ちらり気になる情報を入手したので、クレアチンの使用を再開してみることにしました。
 
 クレアチンは、ウェイトトレーニングを行う場合にはごくポピュラーなサプリメントですので、その効果は良く知られているところだとは思うんですが、一応押さえておくことにしましょう。クレアチンを摂取すると、体内のクレアチン、およびクレアチンリン酸のレベルが高まります。これによって、筋肉繊維内の浸透圧が高まり、筋肉細胞中の水分が増えるわけです。クレアチンの摂取は、オンとオフのサイクルを設けるべきとの話もあるんですが、オフのあとクレアチンの使用を再開すると、急激に体重が増えたりします。これは、筋肉中の水分量が増えたからで、別に筋肉量が増えたわけではないです。
 
 で、ATP(アデノシン三リン酸)がATP(アデノシン二リン酸)に代わるときにエネルギが生じるわけです。言葉を観れば分かるとおりで、リン酸が外れるときにエネルギが生じるわけです。ここで、ADPに直ちにリン酸を供給し、ATPとすることが出来れば再びエネルギを取り出すことが出来るわけですが、ADPにリン酸を供給するのがクレアチンリン酸な訳ですね。これにより、高強度のトレーニングを行えるようになり、結果として筋肥大を引き起こすわけです。
 
 もう一つ、クレアチンの効果として筋肉繊維中に水分を引き込む働きがあることは先に書いたとおりなんですが、この水分による細胞の肥大が筋合成を活性化するシグナルであることが言われています。このあたりは、ストレッチが筋肥大に与える影響とよく似ているような気がします。
 

 通常細胞には、細胞核と呼ばれる組織があるんですが、筋肉細胞には細胞核が複数認められます。筋肉細胞は細長い細胞で、通常の細胞よりも容積が大きいことが理由として挙げられています。つまり、一つの細胞核が管理できる細胞のサイズには限界があることが推測されるわけです。クレアチン摂取による水分保持量が増えると、筋肉細胞が水ぶくれ状態になってサイズ(容積)が大きくなるわけですから、保有している細胞核の管理できる範囲を超えることが起こりえるわけです。そうなったときに、筋肉細胞を分裂させることによってこれに対応しようとするわけです。筋肉細胞については、肥大するだけで分裂はしないとする説もあるんですけど、筋繊維の肥大だけでは説明できないようなサイズアップが起こることも知られています。
 
 
 で、スタックの相手であるHMBなんですけど、こちらも復習しておくと、HMBはロイシンの代謝物質です。摂取したロイシンの約5%が筋肉と肝臓でHMBに変換されます。HMBは、タンパク質合成を刺激するとともに、タンパク質に分解の抑制に効果があるとされていて、HMBはウェイトトレーニングによる筋肉成長効果を約2倍高めるとする臨床試験結果が出ています。




 加えて、HMB & クレアチンのスタックにより付加効果がある。つまりHMB単体、クレアチン単体での使用する場合に比べて体重増加の効果で、400%、筋力増大効果が30%アップすると言われています。
 
 と言うことで、トレーニング後のグルタミン & HMBと併せてクレアチンを使ってみようと言うことです。クレアチンはとりあえずゴールドジムのもの。安いので…。モノハイドレートなのが難点ですが…。



(結果発表)11月の人体実験(CLA)と12月の人体実験予定(FishOil)

2011-12-11 09:43:39 | 人体実験
 11月の人体実験は、色々とやってみたんですけど、その中から今回はCLAです。CLAは共役重合している油脂で、ひまわり油とかサフラワーなどに含まれるリノール酸の一種です。人間を対象とした多くの実験で、CLAは体脂肪を減らし、除脂肪体重を増やすとの結果が出ています。





 さらに研究結果によれば、CLAは血中脂肪酸を脂肪細胞に取り込むリポタンパク質リパーゼという酵素の活性を抑制しつつ、脂肪細胞を促進する酵素の活性を高めると言われています。また、CLAは筋肉のインシュリン感受性を高めることにより、体脂肪の蓄積を予防する働きがあります。さらにL-カルニチンの働きを高める作用が強いので、CLAとL-カルニチンのスタックは、CLAによってたたき出された遊離脂肪酸が、L-カルニチンによってミトコンドリアに運び込まれるという相互作用があったりするわけで、CLA、L-カルニチンのスタックは強力な効果を期待できたりするわけです。
 
 一番最初に使ったCLA系のサプリメントと言えば、『アルファリーン(ハレオ社)』だったんですが、あまり効果が体感できなかったりしました。一年くらいおいてもう一度使ってみると、見違えるような効果があったんですが、なぜ一回目と二回目でこれほどまでに差が出たのかは、分かりません。
 
 と言うことで、今回はCLAのみを使ってみました。そういえば、昔、CLAとL-カルニチンのスタックをしてみたんですけど、その時もあんまり効果は感じられませんでした。ところが今回、CLAの単独使用だったんですが、良く効きました。一般に、皮下脂肪を燃焼させるにはL-カルニチン、内臓脂肪を燃焼させるにはCLAと言われていますけど、確かにその差は実感できました。下腹部などの脂肪は、なかなか落とすことが出来ないんですけど、それまでの『ファイナル・バーン(ファインラボ社)』をオフにして、『CLA(ゴールドジム)』にスイッチしてみたとたんに下腹部がスリムになりました。



 さて、12月の人体実験では、すでに『エキストラ・バーナー(グリコ乳業)』を試しているんですけど、何となくこれは、トレーニング直前に摂取するのが有効なようです。最終的には来年早々にまとめたいと思ってますが…




 で、新たに加えたフィッシュオイルですが、もう少しなじみのある言葉で言えば、EPA、DHAです。フィッシュオイルは、あまり人気のないサプリメントではあるんですけど、アスリートが選ぶ必須サプリメントの中には必ず顔を出す常連でもあります。




 今回フィッシュオイルを使ってみた理由というのは、カンフー・パンダを悩ませている膝のトラブルな訳です。今回もまた左膝窩をやってしまった訳なんですけど、膝窩筋というのは膝裏にある、薄い筋肉かので、ここを痛めると膝窩筋に問題があるのか膝関節に問題があるのかが素人では判断できないので、非常にビビってしまうわけです。今回はどうやら、膝窩筋と腓腹筋の腫れであって、膝関節(軟骨や半月板)には異常はなさそうで一安心です。
 
 で、フィッシュオイルなんですが、コンドロイチンなどの関節系サプリメントとフィッシュオイルをスタックするとより効果的であるとの情報を得たからなんですが、ソースがどこにあるかが分からなくなってしまいました。関節系サプリメントとフィッシュオイルをスタックした場合の実験結果などもエビデンスとして示したかったんですが、ちょっと残念です。
 
 フィッシュオイルなんですが、実はダイエットにも効果があります。前述の『アルファリーン(ハレオ)』には、CLAだけではなくフィッシュオイルも配合されています。フィッシュオイルではなくO3(オメガスリー)と書かれていたように記憶していますが…。化学系の人なら説明しなくても良いと思うんですけど、ω-3の位置に、炭素-炭素の二重結合を有している不飽和脂肪酸の一つです。
 
 フィッシュオイルはPPAR-アルファ受容体(ペルオイシゾーム増殖活性化受容体アルファ)を活性化することが知られています。PPARは、脂肪の代謝、細胞エネルギのバランスやインシュリン感受性に最も重要な役割を果たすもので、脂肪細胞燃焼のプロセスを加速します。
 
 なので、フィッシュオイル摂取目的は、膝関節へのケアではあるんですけど、現在『CLA(ゴールドジム)』を使っていることもあり、ダイエットについても相乗効果があるのではないかと期待したりしているわけです。

12月の人体実験(Bioactive Whey Protein/健康体力研究所)

2011-11-23 13:28:27 | 人体実験
 12月の人体実験ですが、ダイエット系のサプリメントである『エキストラ・ファット・バーナー(グリコ乳業)』に加えてもう一つ、『Bioactive Whey Protein(Kentai)』です。




 カンフー・パンダは、あまりプロテインを使いません。EAAやBCAAをメインで使っているので、プロテインまでラインナップに入れるための予算がないというのが一番の理由ではあるんですけど、今回は20%の割引券を入手しましたので、以前から気になっていたプロテインを購入してみました。
 
 それが『Bioactive Whey Protein』なんですが、この商品のコンセプトは回復力です。カンフー・パンダはそれほど若くないので、以前に比べて回復力の低下が気になってきていたりはします。トレーニングの分割を四分割から五分割に替えたのも、各部位を十分に休息させたいという意図があったわけです。
 
 さて、『Bioactive Whey Protein』なんですが、プロテインには珍しくPS(フォスファチジルセリン)、PC(フォスファチジルコリン)、L-オルニチンが含まれています。フォスファチジルセリンは、トレーニングによって昂進する筋分解ホルモンの分泌を抑える働きがあります。カンフー・パンダ的には、大豆由来成分という認識なんですが、このプロテインに含まれているフォスファチジルセリンは乳清由来のようです。
 
 少し前の考え方というのは、トレーニング中には筋分解が優位であるが、トレーニング終了後に筋合成が優位になるので、そのタイミングを狙ってプロテインを補給しようとする物でした。しかし、最近の主流はトレーニング中の筋分解を出来るだけ抑制しようとする考え方が主流です。筋合成のスイッチを入れるのは、血中のロイシン濃度だといわれているので、ロイシンやロイシン誘導体のHMBをトレーニング前に摂取し、筋合成を促進しようというわけです。筋分解と筋合成は、どちらか片方だけが起こるわけではなく、平衡反応的に起こりますので、トレーニング中の筋分解量は増えるが、同時に筋合成量も増やしてやれば良いという考え方です。
 
 フォスファチジルセリンは、トレーニング中の筋分解を促すホルモンの分泌を抑えるとされているので、こちらはトレーニング中の筋分解を抑制しようとするアプローチな訳です。
 
 もう一つのフォスファチジルコリンは人間の細胞を構成する成分らしいんですが、具体的にどういったメカニズムで作用するのかについてはよく分かりません。
 
 L-オルニチンは回復系のアミノ酸です。なので、フォスファチジルセリンの働きでトレーニング中の筋分解を抑制し、L-オルニチンの働きで超回復をサポートするという考え方なんだろうと思います。
 
 
 カンフー・パンダ的には、フォスファチジルセリンの効果が気になっていたりします。以前カンフー・パンダは、『ハイパードライブ(ハレオ社)』を使っていたんですが、『ハイパードライブ』には推奨20タブレット中に、フォスファチジルセリン(大豆由来)が400mg含まれています。『Bioactive Whey Protein』には製品100gあたり380mgのフォスファチジルセリン(乳清由来)が含まれているようです。
 
 まぁ、プロテインを100g摂取するというのはかなり難しいですが…。付属のスプーンで12杯くらいですから…。体重1kgあたり1gのプロテイン、付属スプーン1杯あたり10g弱と分かっている人なら良いんですけど、付属のスプーンに20ccとか書いてある場合があって、20ccは20gのことだと思っている人が意外と多いので…。水20ccは20gでいいんですど、プロテインのような粉体は嵩比重が軽いので、付属スプーン3杯くらいで25g程度になります。一度、キッチン用の秤で量ってみることをおすすめします。


 VPFというのはVariable Pressure Filtration Technologyだそうです。読んで字の通りです。たぶん、逆浸透膜を使って生成しているんだろうと思うんですけど、圧力を変えることによって、フォスファチジルセリンやフォスファチジルコリンを多く得ようとしていると思われます。

12月の人体実験(エキストラ・ファット・バーナー/グリコ)

2011-11-22 19:46:43 | 人体実験
 12月の人体実験ですが、燃焼系のサプリメントの中から『エキストラ・ファット・バーナー(グリコ)』を選んでみました。新製品らしいですから…。ダイエット系の成分としては、HCA、ヒハツエキス末、カフェインですかね。




 HCAは、ハイドロキシクエン酸です。東南アジア原産の果実である『ガルニシア』に含まれるようです。しかし、これって持久力系の成分ですよねぇ。と思ったんですけど、食欲抑制効果とエネルギ利用率のアップという効果を有しているようです。
 
 炭水化物は、グルコースとして分解されたあと、細胞質でグリコーゲンとなって筋肉や肝臓に貯蔵される物と、TCAサイクルを通ってミトコンドリア内で細胞のエネルギ源となる物に分かれます。TCAサイクルというのはトリカルボン酸(Tri-Carboxlic Acid)回路の略です。ここで消費されなければ、ミトコンドリアを出てクエン酸となり、アセチルCoAを経由して脂肪酸となります。ここで、アセチルCoA内の酵素であるATPクエン酸リアーゼがクエン酸を分解する訳なんですが、HCAはクエン酸よりもATPクエン酸リアーゼと結合しやすいという特徴を持っています。これにより、糖質の過剰摂取による脂肪の蓄積を抑制するというわけです。
 
 ヒハツは、いわゆる胡椒です。ロングペッパーとも呼ばれているようです。新陳代謝を高める働きがあり、ダイエット効果があるようです。脂肪燃焼に効果的なわけですね。
 
 カフェインは説明しなくても良いでしょう。