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カンフー・パンダのトレーニング日記

ウェイトトレーニングのログ。新しく発売されたサプリメントを使っての人体実験、中国武術などの格闘技関係の話。

今月の人体実験(MD/バルクスポーツ)

2014-03-13 16:17:09 | 人体実験
 久しぶりの人体実験です。人体実験もネタが尽きてきていたので、ここしばらくやってなかったんですが、ちょいと生活環境も変わってきたこともあって、人体実験をやってみることにしました。
 
 
 ということでMDです。これまでは、一般男性よりも炭水化物の摂取は少ない目だとは思うんですけど、このたび、食生活を改善して、炭水化物を思い切り減らしました。炭水化物ダイエットをやろうという記は全くないというか、ダイエット自体にあまり興味はないんですが、食生活を変えてみた鱈炭水化物の摂取量が以前よりも少なくなっていたので、ここは何とか炭水化物を補った方が、ワークアウトにも良いパフォーマンスが発揮できるのではないかとの考えの方が近いです




 MDは(Multi Dextrin)です。デキストリン(Dextrin)はいわゆる多糖類で、デンプンとマルトース(麦芽糖)の中間に当たります。水に対する溶解性は、重合度によって異なり、重合度が高くなるに従って溶解度は低下していき、難溶性デキストリンと呼ばれたりします。生体内では、アミラーゼによりマルトース(麦芽糖)に分解され、最終的にグルコース(ブドウ糖)に分解されます。
 
 MDは、比較的水に対する溶解度が良いようなので、重合度はそれほど高くないのでしょう。メーカーによると中鎖グルコースポリマーと説明されています。
 
 カンフー・パンダの記憶では、高校の生物の時代に、人間が消化吸収できるのは二糖類までであると習ったような気がするので、多糖類であるデキストリンが最終的にグルコースにまで分解されて吸収されるというのは違和感があったりしますが、カンフー・パンダの記憶違いだったんでしょうか?。
 
 それはともかく、強度にもよるとは思いますが、ワークアウト中は50~60グラム/時くらいの炭水化物が必要となるようです。ウェイトトレーニングは、比較的短時間で終わるので、これまでの食生活、これまでのトレーニング強度であれば、トレーニング中に炭水化物を摂取する必要はないだろうと思っていたのですが、炭水化物を制限する食生活になってしまったので、トレーニング中、トレーニング後の炭水化物摂取を怠ると、トレーニングのパフォーマンスダウン、トレーニング後の回復の遅れとなって出てくるような気がしたわけです。
 
 現在の、カンフー・パンダのトレーニング中のドリンクですが、BCAAの1.2%水溶液です。90分くらいのトレーニングで、2リットル使いますから、BCAAを24グラム使ってる感じになります。ここにMDも入れてやろうと思っていますMDだけで10%くらいの水溶液にすれば良いらしいですから10グラムと言うことですかね。
 
 あと、ポスト・ワークアウト用のドリンクを用意することにします。
 
 ・MD        20グラム
 ・グルタミン     5グラム
 ・BCAA       12グラム
 ・ホエイプロテイン 25グラム
 
 でしょうか?。それほどアナボリックは期待していませんが、疲労回復に期待したいです。

11月の人体実験(BIG EATER/KENTAI)

2013-10-29 11:29:20 | 人体実験
 今回の人体実験は、新製品だと思うんですが、KENTAI(健康体力研究所)のBIG EATERです。




 カンフー・パンダは、どうも胃が弱いらしく、普段の食事量なども一般的な男性の摂取量よりはかなり少ないです。しかも、ハードなワークアウトをしたときなどは、吐き気によって運動が継続できなくなるという状態になります。そこで、ハードなワークアウトや有酸素運動が予想されるときには、Bulk SportsのDygeZymeを使用しています。



 
 DigeZymeは、栄養素の吸収に必要な消化酵素として、アミラーゼ(澱粉分解酵素)、中性プロテアーゼ(蛋白質分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)、セルラーゼ(セルロース分解酵素)、ラクターゼ(ラクトース乳糖分解酵素)が含まれています。食後の胃もたれを防止するためにも使っていますが、ワークアウト中の吐き気を押さえるためにも使っている訳です。


 さて、今回人体実験に使うBIG EATERなんですが、紅蓮財務配合による特殊酵素でしょうかを促進し、プロバイオテクス配合で、食事からの栄養分を無駄なく吸収して筋肉作りをサポートするものらしいです。
 

(参考)
KENTAI

(結果発表)RoxyLean(BPI)

2013-08-30 15:13:29 | 人体実験
 結果が十分に体感できている訳ではないんですが、使用を開始してから一ヶ月が経ちましたので、中間報告です。




 さて、『RoxyLean(BPI)』なんですが、おさらいをしておくと成分は下記の通りです。元々は英語でしたので、知らない単語は、多分こう発音するんだろうということでカタカナを当てています。
 
・チアミン(ビタミンB-チアミン二硫化物)
・ナイアシン(ニコチン酸アミド)
・ロクシー独占ブレンド
 カフェイン(無水カフェイン)
 シトラスリモナム(植物全体)
 アダトダ・ウァシカ(葉)
 ヨヒンベ(樹皮)
 ヒドラスチス・カナデンシス(根)
 ヤナギアルバ(サリチン、根)
 スクテラリアバイカレンシス(根)
 インド蛇木(根茎)
 
 ロクシー独自ブレンドとして複数のハーブが上げられている訳なんですが、それらがどのような効果を狙ったものなのかはよく分かりません。何となく、交感神経を優位な状態に保つことにより、脂肪燃焼を促すためのシグナルやホルモンなどを分泌させることが目標となっているような気がします。
 
 
 で、効果の方ですが、よく分かりません。正直なところ…。体重は1kg減なんですが、1kgなんて日常当たり前で上下するのと、厳密に条件を設定して計測した訳ではないので、参考にもならない数値です。
 
 RoxyLean is based on the most popular weight loss suppliment. It is extremely strong and not for everyone.
 
 と書かれていたりしたので、かなり期待したんですが、ちょっと期待はずれな感じでした。個人輸入をしていることもあって、運送費を上乗せすると価格が50%アップくらいになってしまうので、コスト対性能比で不満を感じるのかもしれません。ビジュアル的には、三角筋のフロントとリアの間のカットが深くなったように感じないではないです。


(参考)
08月の人体実験(RoxyLean(BPI))

(追加)08月の人体実験(エクストラサバイブ/グリコ)

2013-08-04 13:20:35 | 人体実験
 現在、アメリカ製のダイエット用サプリメントで人体実験中です。




 日本では肥満と判定される程度でも、アメリカ人と比較すると全くスリムと思えることは良くあります。それだけに、アメリカ製のダイエット用サプリメントは日本製のものよりもバリエーションも豊富ですし、効き目も強烈なんじゃないかと思われるようなものが沢山あります。いろいろ試してみたいという思いはあるんですが、何と言っても個人輸入になってしまいますし、運送費が高いので、そう頻繁に人体実験を行う訳には行きません。
 
 とりあえず"RoxyLean"の成分をいろいろと調べてみたんですが、カフェインはいわゆる興奮剤みたいなもんです。ヨヒンベなんかは、α受容体拮抗薬のようです。拮抗薬という言い方は分かりにくいんですが、要はα受容体の働きを遮断する、働きを阻害するという効果がある訳です。鬱状態の時にはα受容体の機能がアップしているという報告があるので、ヨヒンベが抗鬱剤として用いられる訳です。
 
 "RoxyLean"を使った人体実験を行う際に、万一、サプリメントが効き過ぎて寝付きが悪くなったりしたらイヤだったので、保険としてアダプトゲン的なサプリメントは必要だろうと思ってました。お気に入りは『ZMax(ハレオ)』だったんですが、成分のアシュワガンダが医薬品指定されたとかで、日本国内ではサプリメントとしては販売できなくなってしまったようです。テアニンやロディオラロゼアを配合したサプリメントは試してみたんですが、どれもあまり効果を体感できずにいました。
 
 それなら、初心に戻ってアルギニンと亜鉛のスタックでも試してみるかなと思い立ちました。カンフー・パンダは、ミネラルの単独摂取があまり好きではないです。たとえば、亜鉛の過剰摂取は銅の吸収を阻害するので、亜鉛を配合するのであれば、保険として銅も若干量の配合をしてほしかったりはする訳です。

 そんなときに偶然見つけたのが、『エクストラ・サバイブ(グリコ)』です。グリコの社名の由来はグリコーゲンだという話は横に置くとして、グリコは結構ユニークなサプリメントを作ってくれています。『ジョイントプラス(グリコ)』は、名前の通りで関節系のサプリメントなんですが、定番のコンドロイチン、グルコサミンに加えてコラーゲン・ペプチドが配合されています。コンドロイチン、グルコサミンで軟骨を、コラーゲン・ペプチドで腱や靱帯を手当てしようと言うことだと思います。実際に、捻挫などをした場合に回復期間が短縮できたとする報告は上がっているようです。
 
 今回使ったのは、『エキストラ・サバイブ(グリコ)』なんですが、何と、まだグリコのホームページに掲載されていません。このあたりもグリコのユニークなところかもしれませんが…。




 成分としては、亜鉛の他に、ビタミンB群、アルギニン、肝臓エキス、発酵黒ニンニクエキス、マムシ粉末と書かれています。肝臓エキス、発酵黒ニンニクエキス、マムシ粉末というのは、原材料名であって成分じゃないように思うんですが…。とにかく、当初の目的であるアルギニンと亜鉛は配合されているので、購入してみました。
 
 良く効くような気がします。初日から、夜が長くなったような気がします。寝て、気がついたら朝だったという感じではなく、まだ寝ていてもいいだろうかと考えるくらいです。まだまだ寝ていられるという感じで、時間の経つのが遅い感じです。日中も、アクティブに活動できているような気がするので、睡眠の質は改善されているんだろうと思います。
 


(参考)
08月の人体実験(RoxyLean(BPI))
グリコ(パワー・プロダクション)

08月の人体実験(RoxyLean(BPI))

2013-07-30 13:42:29 | 人体実験
 8月のダイエット系サプリメントを使っての人体実験です。ダイエット系サプリメントは、いくつかに分類できるんですが、今回も代謝を促進することによりカロリー消費量を高め、ウェイトロスにつなげるサーモジェニック系のサプリメントだと思われます。思われますとかいたのは、成分が馴染みのないものばかりなので、効能書きを見て多分そうなんだろうと判断している訳です。国内製品だと『イグナイト(ハレオ)』『ファイナル・バーン(ファインラボ)』『エクストラ・ファット・バーン(グリコ)』あたりが有名どころではないかと思います。
 
 今回試してみるのは『ロクシーリーン(BPI)』です。BPI社は2009年創業の、まだ若いメーカーらしいんですが、社内に研究所を持っており、数多くのサプリメントを開発、販売しているようです。




 成分ですが、下記のようになっています。本来は英語だったので、発音的には違っているものがあるかもしれません。
 
 
・チアミン(ビタミンB-チアミン二硫化物)
・ナイアシン(ニコチン酸アミド)
・ロクシー独占ブレンド
 カフェイン(無水カフェイン)
 シトラスリモナム(植物全体)
 アダトダ・ウァシカ(葉)
 ヨヒンベ(樹皮)
 ヒドラスチス・カナデンシス(根)
 ヤナギアルバ(サリチン、根)
 スクテラリアバイカレンシス(根)
 インド蛇木(根茎)
 
 チアミンもナイアシンもビタミンBの仲間ですから特に説明は省きます。ロクシー独自ブレンドの中のカフェインは誰でも知っていると思うので、これも説明は省きます。
 
 シトラスリモナムなんですが、英文では"Lemon(Cistus Limon)"と書かれています。"Citrus limonum"という表記も見つけました。ハンドウォッシュなどに使われているようですが、どうゆう効能があるのかは見つけられませんでした。

 ヨヒンベについては、日本国内では劇薬指定されているようです。従って、国内ではヨヒンベを配合したサプリメントは販売できないということになると思います。ヨヒンベから抽出したヨヒンビンは、α受容体拮抗として使用されるようです。

 ヒドラスチス・カナデンシスについては分かりませんでした。画像は見つかるのですが、ハーブとしてどのような効能があるのかが記載されているページを見つけることは出来ませんでした。
 
 ヤナギアルバもよく分かりませんでした。ヤナギ(柳)の樹皮から抽出するようで、保湿効果はあるようなんですが、ダイエットにどのように関与するのかは分かりませんでした。
 
 スクラテアバイカレンシスもよく分からなかったんですが、ノルアドレナリン刺激化合物と同様な働きがあるようです。エフェドリン、麻黄、シネフリン、カフェインなどです。クルクミン(ウコン)、緑茶、ジンジャーなども同様に効果を持つようです。

 インド蛇木もよく分からなかったんですが、鎮静効果があったりするようです。


 『18歳未満は使用しないように、シネフリン、カフェインを含む他のサプリメントや食品などと一緒に摂取しないようにと書かれています。心臓、肝臓、腎臓、甲状腺に疾患がある場合、糖尿病、高血圧、目眩などがある場合も使用しないように書かれています。
 
 あと、抗うつ剤、モノアミノ酸酵素阻害薬、アスピリン、非ステロイド性抗炎症剤、フェネレフリン、エフェドリンを処方されている場合は、医師に相談してから使用する旨の注意書きがあります。万人向けのサプリメントではないようです。
 

(参考)
アダトダ・ヴァシカ
ヨヒンベ
インド蛇木

(結果発表)RoxyLean(BPI)

(結果発表)PheNOm(ハレオ)

2013-07-26 11:07:20 | 人体実験
 ハレオの新製品『PheNOm』を、発売開始と同時に購入して試してみました。前回、『クレアボル・ブラックオプス』の時は、サプリメント・ショップに買いに走ったらすでに売り切れていて寂しい思いをしたので、今回は何としても入手したかったという、男のロマンに近い思いもありましたが…。


 
 
 アルギニン、シトルリンが配合されたNOサプリメントです。最近なにかとNOは話題で、パーキンソン病にもシトルリンが効果があるのではないかという研究が行われている様です。
 
 一応、NOについて説明しますと、一酸化窒素のことです。1/4文字がないので正しい表記ではないのですがNO2だと二酸化窒素です。医療の現場で大いに注目されていて、血管内皮は一酸化炭素をシグナルとして周囲の平滑筋を弛緩させ、それにより動脈を拡張させて血流量を増やすことが分かっています。これが、ニトログリセリン、亜硝酸アミル、一硝化イソオルブビドなどの亜硝酸誘導体が心臓病の治療に用いられる根拠でもあります。これらの化合物は、一酸化窒素に変化し、心臓の冠動脈を拡張させて血液供給を増やす働きがある訳です。最近では、血管平滑筋の弛緩以外にも、血小板凝集の抑制、サイトカイン分泌の抑制の作用があり、抗動脈硬化作用があるとされています。

 もう一つの主要成分であるオルニチンは、オルニチンサイクルを形成するもので、老廃物等の排出をスムーズに行うためのものではないかと推測されます。
 
 フルーツ果皮エキスというのは、リンゴとブドウのポリフェノール・ブレンドらしいですが、どちらも強力な抗酸化作用があることが分かっています。バイオペリンは、アミノ酸を筋肉に送り届ける効率をアップさせるものですね。多分…。
 

 で、トレーニングが楽です。特に、スクワットとかワンハンド・ローのような複数の筋肉を協調して使う、強度の高いトレーニングで効果が体感できます。こうしたトレーニングを行う際には、息が荒れてしまって、セット間のインターバルは呼吸を整えるためだけに存在するみたいな感じになってしまうことが良くあるんですが、『PheNOm』を使うと、そのあたりが改善されます。『UP!』のような、銀杏葉エキスが配合されたサプリメントでも、同様に呼吸は楽になるんですが、体感は、『PheNOm』が上回るように思います。
 
 かなり以前になるんですが、それまで水だったトレーニング中の水分補給を水とともにBCAAを摂るようになったときの感覚とよく似ています。BCAAはトレーニング中のエネルギ補給の意味で使う訳なんですが、それよりもトレーニング終了時のクリアな感覚に驚いたものです。そのクリアな感覚が、トレーニング中も体感できるといった感じです。
 
 これまで、プレ・ワークアウト・サプリメントと言えば『ハイパードライブ(ハレオ)』だったんですが、これからは『PheNOm(ハレオ)』ですかね。スタックも考えたんですが、どちらにもアルギニン、シトルリンが配合されているので、無駄が多くなりそうです。腸管からのアミノ酸の吸収は、4系統くらいあるらしいんですが、トレーニング前に一気に摂取しても、一気に吸収される訳ではないらしいので…。
 
 となると、『ハイパードライブ』ではなく、ロイシンとフォスファチジルセリンを『PheNOm』とスタックすると言うことを考えつく訳なんですが、HMBを使うならばロイシンは使わなくてもいいのかもしれないと思ったりする訳です。
 
 
(参考)
今月の人体実験(PheNOm/ハレオ)

(結果発表)OnPoint(USA HALEO)

2013-07-21 11:55:13 | 人体実験
 サーモジェニック系のダイエットサプリメントとして、『OnPoint(USA HALEO)』の人体実験を始めたのは、2013年05月21日ですから、すでに2ヶ月が経過した訳です。




On Point (USA HALEO)


 成分は下記の通りです。
 
 ・グリーンコーヒー豆エキス
 ・緑茶エキス
 ・EGCG
 ・カフェイン
 ・トウガラシエキス
 ・IriThin
 
 EGCGが見慣れないと思いますが、エピガロカテキンガラートです。正確には、エピガロカテキン-3-ガラートですが…。緑茶に多く含まれている成分なんですが、紅茶ではEGCGがテアルビジンに変換されているとのことで含まれていないようです。

 強力な抗酸化作用を有しているとされ、癌、シェーグレン症候群についての効果が示唆されたようです。またHIVの治療においても有益であるとの主張もあるようです。また、多くのサプリメントに配合されています。

 サーモジェニック系の、ダイエットサプリメントには、緑茶エキス、カフェイン、唐辛子、エキス、フォルスコリンなどが配合されていますので、前半の成分についてはよく見慣れたものと言うことも出来そうな気がするんですが、このサプリメントが他と違うところはIriThinが配合されていることだと思われます。IriThinは商標ですが、物質名で言うとPQQ(プロロキノリンキノン)です。ベンゼン環に結合している水素原子2個が、酸素原子に置き換えられた形ですので、オルト、パラ、メタの位置異性体が存在します。またキノン化合物の仲間としてはビタミンKやCoQ10などがあります。
 
 このPQQなんですが、ミトコンドリアの新生を刺激することが分かってきたようです。つまりPQQが体熱生産を高めてエネルギ代謝を促進するかもしれないということです。
 
 もう一つ、PQQはイリシンの分泌にも関与しているようです。イリシンは白色脂肪細胞を褐色化(browning)することが分かってきています。白色脂肪細胞は中性脂肪をため込む細胞であり、褐色脂肪細胞は体熱を生産するためにカロリーを消費するものです。従って、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変換することが出来れば、体脂肪の減少が期待できるという訳です。
 
 白色脂肪細胞の褐色化と言うことが、短期間で進行するはずはないと考えたので、今回の人体実験は2ヶ月間続けてみた訳なんですが、効果は期待できると思います。ただ、米国製のものを個人輸入する形になるので、輸送費が上乗せされて、かなり高い買い物になります。なので、価格対性能を考えると、ちらり辛いかなとは思います。国産品でも、素晴らしいサーモジェニック系ダイエットサプリメントはいろいろとありますので…。

(参考)
(今月の人体実験)On Point(USA HALEO)

今月の人体実験(PheNOm/ハレオ)

2013-06-16 22:13:03 | 人体実験
 つい先日、発売開始となった新しいサプリメントなんですが、PheNOm(フェノム)です。英語が得意な方であれば、これがphenomenon(現象、兆候)といった言葉から取られているであろうということは推測できると思います。




 サプリメントに詳しい方であれば、NOが大文字で書かれていることから、NO系のサプリメントであろうということも、容易に推測できるのではないかと思ったりしています。
 
 先にNOについて説明しますと、一酸化窒素のことです。1/4文字がないので正しい表記ではないのですがNO2だと二酸化窒素です。亜酸化窒素、三酸化二窒素とかいろいろある窒素酸化物の仲間はあるんですが、これらを合わせてNOx(ノックス)と呼んだりしていて、自動車の排気ガスに含まれています。これは光化学スモッグの原因となる大気汚染物質であり、排出総量が規制されています。
 
 ところが、NO(一酸化窒素)は医療の現場で大いに注目されていて、血管内皮は一酸化炭素をシグナルとして周囲の平滑筋を弛緩させ、それにより動脈を拡張させて血流量を増やすことが分かっています。これが、ニトログリセリン、亜硝酸アミル、一硝化イソオルブビドなどの亜硝酸誘導体が心臓病の治療に用いられる根拠でもあります。これらの化合物は、一酸化窒素に変化し、心臓の冠動脈を拡張させて血液供給を増やす働きがある訳です。最近では、血管平滑筋の弛緩以外にも、血小板凝集の抑制、サイトカイン分泌の抑制の作用があり、抗動脈硬化作用があるとされています。
 。
 
 前知識はこれくらいにして、PheNOm(フェノム)の原料ですが、下記の通りです。
 ・アルギニン
 ・シトルリン
 ・オルニチン塩酸塩
 ・フルーツ果皮エキス
 ・ブドウ種子エキス
 ・ブラックジンジャーエキス
 ・バイオペリン

 アルギニンとシトルリンはアミノ酸です。アルギニンは、コンビニとかでも売られています。どうゆう目的で売られているかはコンビニなどで手にとって確かめてください。シトルリンは、体内でアルギニンを生成すると共に、尿素回路を構成する化合物の一つでもあります。生体内では、一酸化窒素は一酸化窒素合成酵素によりアルギニンと酸素から合成されます。従って、アルギニンやその前駆体として働くシトルリンを摂取することにより、体内の一酸化窒素濃度を上げることが出来、結果として血流量のアップを見込むことが出来るということになります。血流量のアップと言うことは、酸素や栄養素の運搬、疲労物質の除去に貢献するというわけです。
 
 オルニチンもアミノ酸で、シジミに多く含まれていたりします。二日酔いの日にはシジミエキスとか言われたりするわけですが、これは、肝臓の働きを助けて疲労回復に寄与するからです。
 
 次に、尿素回路というのがあるんですが、別名をオルニチン回路と呼ばれていて、これはアンモニアから尿素を生成する代謝回路です。蛋白質が代謝されるとアンモニアが生成されるんですが、これは毒性が強いので、毒性の低い尿素に変換した後に、尿として排出するわけです。この尿素回路には、オルニチンだけではなくシトルリン、アルギニン、アスパラギン酸なども関与しています。つまり、アルギニン、シトルリンはNO生成の目的だけではなく、アンモニアの無毒化にも大きく寄与しているものと思われます。
 
 フルーツ果皮エキス、ブドウ種子エキスはきわめて強い抗酸化作用を持っています。ブドウ種子エキスやバイオペリン(黒胡椒エキス)は、アミノ酸と同時に摂取すると、アミノ酸の筋肉への供給を増大させる働きがあることが分かっています。

 PheNOmのNOが大文字になっていることからも分かるとおり、血流増加を目指したサプリメントであることが分かります。トレーニングの指標というのは、バーンであり、その後の訪れるパンプであると個人的には思っていますので、どれくらいの効果をもたらしてくれるのかが、楽しみではあります。


(参考)
(結果発表)PheNOm(ハレオ)

(今月の人体実験)On Point(USA HALEO)

2013-05-21 11:01:03 | 人体実験
 ダイエット系のサプリメントには、脂肪や炭水化物の消化&吸収を阻害する成分を含むブロック系、基礎代謝を上昇させるサーモジェニック系を始めとして、中性脂肪をたたき出す成分を含んだものなどがあったりします。カンフー・パンダは、特にダイエットとか減量とかが必要なわけではないんですが、毎年の健康診断でBMIだけで判断されて、習慣的な運動を行うようにアドバイスされてしまったりするので、健康診断を目指してダイエットしたりすることがあります。とは言いつつ、GOTやGPTなどの肝臓計数値や、クレアチン燐酸などの腎臓計数値はどうしようもないので、問診時にちゃんと説明はするんですが…。
 
 さて今回は、『On Point(HALEO USA)』です。




 まずは成分ですが、
 
 ・グリーンコーヒー豆エキス
 ・緑茶エキス
 ・EGCG
 ・カフェイン
 ・トウガラシエキス
 ・IriThin


 です。『イグナイト(ハレオ)』の成分とは、抹茶エキス、カフェインなどがかぶっていますから、サーモジェニック系のダイエット・サプリメントだと考えて良いのでしょう。EGCGはカテキンです。
 
 IriThinは商標なんですが、その実態はPQQ(ピロロキノリンキノン)で、納豆、パセリ、キウィフルーツ、緑茶などに含まれています。名前の通りキノン化合物です。有機化学が得意な人ならすぐに分かると思うんですが、キノンは、ベンゼン環に結合する2つの水素原子が2つの酸素原子に置き換えられたような構造をしています。2つのケトン構造をもつと言い換えた方が分かりやすいでしょうか?。当然、オルト、メタ、パラの位置異性体が存在します。キノン化合物の仲間としてはビタミンKやCoQ10があります。
 
 PQQは、PGC-1aと呼ばれる転写共役因子の発現を増加させることで、ミトコンドリアの新生を刺激することが分かってきたようです。つまり、PGC-1aを通じて、PQQが体熱生産を高め、エネルギ代謝を促進するかもしれないということです。

 更に、イリシンの分泌にもPQQが関わっていることが分かってきました。つまり、PGC-1aの発現が増加すると、イリシンが生産されるということです。加えて、イリシンが白色脂肪細胞を褐色化(browning)することが分かってきました。白色脂肪細胞は脂肪を貯め込む細胞であり、褐色脂肪細胞は体熱を生産するためにカロリーを消費します。白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変えることが出来れば、体脂肪の減少が期待できるという訳です。
 
 どうやらこのPQQの配合が『OnPoint(USA HALEO)』のキモなんだと思いますが、白色脂肪細胞の褐色化が、それほど急激に進むとは思えないので、ある程度長期間にわたって使用する必要があるのかもしれません。

(参考)
(結果発表)OnPoint(USA HALEO)

(今月の人体実験)テアニン(バルクスポーツ)

2013-05-19 12:41:59 | 人体実験
 ハードなワークアウトを行った日は、精神的に高ぶってしまい、なかなか寝付けないということがあったりします。結果、翌日は朝から眠いという状態になってしまったりするので、カンフー・パンダは、リラックス系のサプリメントをよく使っています。以前は、アシュワガンダが配合されたサプリメントを使っていたんですが、アシュワガンダが医薬品指定されてしまったとかで、サプリメントとしては使えなくなってしまったようで、入手できなくなってしまいました。漢方薬を使ってもいいんですが、そうしたものに頼るよりも以前に、食事療法とか生活改善とかを先行してやりたいので、現在ではロディオラロゼアとテストフェン(フェヌグリーク)を使っていたりはします。
 
 今回、テストフェンを購入するつもりだったのですが、何を考えたかテアニンを購入してしまいました。科学者としては信じられないミスではあります。化学薬品は、よく似た名前にものが沢山あって、たとえばフェリシアンカリウムとフェロシアンカリウムなんかです。鉄(Fe)が二価か三価かだけの違いなんですが…。
 
 さて、テアニン(L-Theanine)ですが、茶に含まれるアミノ酸の一種で、グルタミン酸の誘導体です。グルタミン酸といえば、調味料で有名なグルタミン酸ナトリウムが想起されますけど、混同してはいけません。アスリートでも、グルタミンとグルタミン酸を混同していたりする人がいます。ある程度、化学に関する知識がないとしかたがない思います。

 ちなみにグルタミン酸はアミノ酸の一種で、正式名称は2-アミノペンタン二酸。一方のグルタミンもアミノ酸の一種なんですが、正式名称は2-アミノ-4-カルバモイルブタン酸で、グルタミン酸のヒドロキシ基がアミノ基に置き換わったものです。アスリートに人気のあるサプリメントの一つで、糖を貯蔵する筋肉の能力を高めたり、ワークアウトにより生じる筋肉痛や筋肉疲労を和らげる重炭酸塩の分泌を促します。また、グルタミンが免疫機能を高めることが分かっています。
 
 
 今回は、テアニンの話なので、グルタミンの話はこのあたりまでにします。テアニンはグルタミンの誘導体で、茶の旨味成分です。テアニンの摂取により、α波の発生が確認されており、抗ストレスに対する同様の効果が確認されているようです。ラットを使った実験では、学習能力、記憶能力の向上が見られることも示されています。脳神経細胞の保護、抗癌作用も有しているようです。





 テアニン(バルクスポーツ)には、推奨摂取量である1カプセルあたりに200mgのテアニンが配合されています。不安傾向の高い人でも200mgのテアニン摂取でリラックス効果が認められているようです。