goo blog サービス終了のお知らせ 

熊本レポート

文字の裏に事件あり

火の国が阿保に思える大晦日 と詠みたくなる低精度の上天草市政に観た熊本県の物憂い自治行政 第一弾

2015-12-28 | ブログ

 火の国が     阿保に思える     大晦日

 社会の多種多様化、また喧操なる社会がそうさせるのか政治家、公務員、それにマスコミにも面倒くさがりやが増えてきた。反市民、反社会的な悪が放置、棚上げ、隠蔽などによって市民社会に損失を発生させているのはプロ意識の欠如した、怠け者の彼らに原因はある。取るに足らない、些細な出来事として切り捨て、見過ごす中で社会の仕組みは崩壊し、巨悪の安眠までも許す構造を生んでいるのは明らかに彼らだ。
 反安保も反TPP、反原発に血眼になるのも否定はしないが、足下が濁り、澱んでは貿易、防衛論議もそれは空論。そういう趣旨で、犬猫にまで雑巾掛けをさせたい年末ではあるが、それだけに貴重な時をお借りしたいと、天草からの憤怒の声を三尺下に頭を伏せて届けることにした。

 

 上天草市議会は12月の定例議会の中で(17日)、同市から提案された同市竜ヶ岳町樋島投筆2690-7及び2690-8(図A黄色部分・合計245㎡)と、そこに隣接する国有地(同図青色部分・約470㎡)との交換を賛成多数で可決(詳細は後述)。
 同交換用地について説明すると、黄色部分の地権者は相続において同市議会議員(3期)のK氏。だが、同地は20年以上も前から地域住民の公衆用道路として使用されていて、その地域住民の認知度、年数からして同所有権は法的に微妙な形にある。
 また、一方の青色部分である国有地については、1年前まで(その後については後述)地域住民が海岸への通路として利用してきた経由にあるが、災害時での避難路となることも確か。
 そこで可決された用地の交換だが、それが公衆用道路としての市有地化がその前提だったと仮定すると、有償の買収はともかく、それは理解はされる。ところが、それが国有地との交換で処理するとなると、やはり不可解で疑問が残る。
 それでは、「なぜに交換(該当両地)の運びとなったか」という背景だが、それをK氏、いやK市議会議員による「交換約束」(後述)の履行に迫られて執行(関係者談)となると、それは誰の目にも不可解、不自然。
 その「公と私との約束(用地交換)に基づいた実行」という点だが、「海岸を埋め立てた(国有地発生)際の約束というが当時、Kはまだ小学生。その口約束に何の裏付けがあるのか」(K市議の実兄談)と、その存在を一笑して端っから否定する。
 すなわち、上天草市は地域住民の要望によって用地交換を図ったわけではなく、公衆用道路の市有地化が念頭にあったわけでもなく、一議員の要請に従って用地交換を決定して、議会はそれを承認、可決した。
 また同議決前、該当地住民と上天草市(赤瀬用地課長)との話し合いの中で、同市側から「占有権」という言葉が登場している。住民サイドの「公衆用道路の市有地化問題と、国有地との交換問題とは異質」という見解に対して、そこで飛び出した言い分と推察されるが、その「占有権」とは今回、その交換用地とされる国有地でのK市議会議員による建造物。
 後で詳しく説明することになるが、該当の国有地にK市議会議員はクラゲ加工場を建設した経由にある。その残骸が放置されていて、笑い話にもならないが、それが「占有権」である。
 説明するまでもなく国有地とは、「国民の共有資産」である。詳細は後述することになるが、その国有地において国民の承諾しない状態(住民が後で違法性を指摘)、共有価値の認められない状態において代理管理の熊本県(土木部・農林水産部)、また天草市(建築許可)、そして同県健康福祉部(操業許可)は、国有地でのK市議会議員によるクラゲ加工場の建設(実際は賃貸利益契約)を認め、操業を許可したのだ。同工場は住民の「違法指摘」で閉鎖されたが、天草市側の語る「占有権」とは彼ら自治行政との共同作業によって持たされた産物。
 例えは悪いが、「盗まれた自転車を発見した時、自分の自転車であっても勝手に持ち帰ってはならない」として、司法手続きによらない自救行為は例外を除き禁止とされる。この解釈からの上天草市の「占有権」である。しかし、「占有権」を持ち出した同市は、表現は悪いが共犯者ではなくとも先述の通り明らかに幇助犯。住民の「違法」という指摘がなければ、いまもクラゲ加工場は国有地の上で操業を続けていたわけで、また県知事や市長が初耳と否定しても同工場の建設前に担当職員が、該当のK市議会議員と何回か接触していて、占有権が浮上すれば同時にこの「幇助」も出て来るのは当然。
 国有地に違法的な営利事業所の建設となると、大方の市民は話の核心まで読めてくると思われるが、違法を無視した熊本県、また今回の議会でも同事案を「賛成、可決」した上天草市議会を考えると、自治政治とは果たして何なのかと出てくるのは危惧である。残念ながら他の地方自治も大方が似たり寄ったりという事例もあって、そういう意味で「占有権」の存在となった関係者の違法的な幇助行為が、なぜに生まれたのか、そこまで語る必要性があるのではないかと除夜の鐘が待機する・・・(年末第二弾へ続く)