丙午男の独り言

50歳を過ぎた今、日々の暮らしで思ったことを気張らず気楽に。

年末年始の落語

2020年01月18日 22時08分37秒 | 落語
去年から今年にかけて、結構通いました。

12/3 雲助冬の噺十話@鈴本 五街道雲助の「宿屋の富」
 春風亭一之輔「加賀の千代」、隅田川馬石「時そば」など。

12/12 春風亭一之輔独演会@池上本門寺、「加賀の千代」「夢金」「干物箱」の三題。
 毎年やっているらしいですが、お寺の講堂での独演会。住職の洒落混じりの挨拶が笑えた。

12/18 立川談春独演会「阿吽」@昭和女子大人見記念講堂
 談春、初めてでした。「明烏」と「芝浜」、聴き応えありました。

12/19 立川志の輔 志の輔落語〜歓喜の歌〜@池袋ブリリアホール
 志の輔さんは2回め。チケット取れないだけのことはありますね。

12/27 暮の鈴本掛け取り三昧
 春風亭一之輔がトリで「睨み返し」。古今亭文菊の「湯屋番」が秀逸。

1/2 正月興業第一部@鈴本 トリが柳亭市馬、柳家権太楼、春風亭一之輔も出演。
 演目、何だっけかな?

1/8 同じく第三部、トリは柳家三三で「転宅」、春風亭一朝の「宗論」、古今亭菊之丞の「長短」も良かった。
 柳家小三治登場するも、歌を披露して落語なし。

1/18 鈴本正月二之席
 トリが春風亭一之輔「初天神」、面白かった。橘家文蔵「道灌」、文菊「湯屋番」、一朝「鮑熨斗」

やはり時代は一之輔、という印象ですね。
2月にも独演会の機会があるので今から楽しみです。

出雲と大和@東博

2020年01月18日 09時17分34秒 | 芸術
1/15開幕の特別展「出雲と大和」に早速行ってきました。金曜日の夜。
夜間延長を存分に活用して、6時位から9時前まで、混雑もさほどではなく十分に鑑賞できました。
日本書紀成立1300年を記念しての企画だそうですが、国譲りの神話に書かれているような古代の出雲の国から大和政権に権力が移っていく流れが、祭祀に使われた品々の変遷から、今までよりも理解できた気がします。出雲を、神々が司る超現実の世界「幽」として権威を保ったまま、現実世界「顕」の政治を司る大和の支配権も並立させるための根拠が、日本書紀なのかなと思いました。
展示品それぞれを見るだけでなく、そういった歴史の流れを感じられる、良い企画でした。
複数の国宝も見ることができて満足です。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(418) 七支刀(奈良・石上神宮) ・・・思ったより小ぶりでしたが、形がしっかり保たれていて、表面に掘られた文字も部分的に読めました。私にとって観賞価値の高い国宝でした。
(419) 日本書紀・神代巻・下(奈良・天理大学附属図書館蔵)
(420) 島根県荒神谷遺跡出土品(銅剣・銅鐸・銅矛)(島根県古代出雲歴史博物館)・・・数の多さに圧倒されます。よくこうやって残っていたなと思います。
(-) 島根県加茂岩倉遺跡出土銅鐸(島根県古代出雲歴史博物館)・・・2014年以来2回め。
(-) 袈裟襷文銅鐸(伝讃岐国出土)(東京国立博物館)・・・これも何度か見ていますが、上記と並べて見比べると、また違った印象がありました。表面の文様が面白い。
(-) 奈良県藤ノ木古墳出土品(装鞍金具などの馬具多数)(橿原考古学研究所附属博物館)・・・2014年以来2回目。見事な金細工です。
(-) 延喜式(九條家本・巻八、巻十)(東京国立博物館)
(421) 播磨国風土記(奈良・天理大学附属図書館蔵)・・・日本書紀と合わせて、なかなか見る機会がないと思われるので、ありがたかったです。
(422) 木造四天王立像(広目天、多聞天)(奈良・唐招提寺)・・・これもありがたい機会。
あとは常設の国宝室で
(-) 渓陰小築図(京都・南禅寺金地院)・・・3回目。水墨画の掛け軸で、割と好み。

東博の友の会にも入ったので、今年もちょくちょく訪れたいと思います。

国宝・文選集注

2020年01月11日 22時34分11秒 | 芸術
東洋文庫で「北斎展」と同時に展示されていた「文選集注」を見てきました。書跡は、古いとか歴史的に貴重とかがその価値だったりするので、これは素晴らしい!という感動はありませんが、でもまあ国宝ですから。
いつも東洋文庫はそんなに混んでいないのですが、今日は北斎人気か、結構人が入っていました。
その後は、上野に行って東京国立博物館で、常設展と、高御座・御帳台を見てきました。高御座は、昼過ぎは50分待ちでしたが、夕方列が殆どなくなったところで開場に入りました。良い場所で写真を取りたい人たちの群れに辟易しましたが、この目で見ることができて良かったです。
他にも、新規はありませんでしたが、新年恒例の松林図屏風など、国宝がいくつか見られました。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(417) 文選集注(巻68)(東洋文庫)
(-) 松林図屏風(東京国立博物館)
(-) 元永本古今和歌集(下帖)(東京国立博物館)
(-) 法華経・浅草寺経(巻第一、第八)(東京国立博物館)
(-) 秋草文壺(慶應義塾)
(-) 木造十一面観音菩薩立像(奈良・室生寺)
(-) 木造釈迦如来座像(奈良・室生寺)・・・秋の特別展以来、ずっと公開中

それと、書跡。書画の企画展で「文徴明とその時代」というのも見てきたのですが、そのリストで、これまで見ていない「徽宗文集序巻」を、台東区立書道博物館で見られることがわかったので、今度行ってみようかと。
次のトーハクは、特別展「出雲と大和」が楽しみです。国宝もいくつか出展されますが、中でも石上神宮の七支刀が一番の目当てです。
それから、国宝の総数ですが、去年の新指定で1116になったと思っていたのですが、1120であることがわかりました。そういえば、5月に旧開智学校が指定されたし、他にも追加指定があったか数え間違いか。とにかく、文化庁のサイトに1120と書いてあったので、それで間違いないです。