丙午男の独り言

50歳を過ぎた今、日々の暮らしで思ったことを気張らず気楽に。

読了:私たちはどこまで資本主義に従うのか

2016年04月30日 07時03分22秒 | 読書
私たちはどこまで資本主義に従うのか~市場経済には「第3の柱」が必要である(ヘンリー・ミンツバーグ著)
著者はカナダの著名な経営学者で、経営思想界のアカデミー賞といわれるThinkers 50で、3人目のLifetime Achievement Awardを受賞しているそうです。
私でも名前は聞いたことがある人です。
短期利益を過剰に追求する現代資本主義の行き過ぎを日ごろ感じていたので、タイトルに惹かれて読んでみました。
政府、企業に続く「第3の柱」としての「多元セクター」(例えばNGOとか)が必要だという主張はさておき、アングロサクソン型資本主義が、世界のバランスを崩している、というのは全くその通りだと思いました。終わりの部分に日本に関する言及があり、日本は日本らしさを追求した方が良いのでは、と指摘していましたが、先日の「日本語で科学する」ともつながって、腑に落ちました。
会社なんてそんなに儲けなくたって、生き延びていければいいじゃん、と思っている身には、しっくりくる部分が多い本でした。
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新指定国宝

2016年04月23日 18時52分44秒 | 芸術
東京国立博物館で平成28年新指定国宝・重要文化財の展示をやっていましたので、金曜の夜に見に行きました。
4/19-5/8と割と短期間です。
国宝4点、重要文化財48点が一度に、しかも年間パスで見られるのはお得です。
おススメです。

新指定国宝は、
紙本金地着色洛中洛外図(岩佐勝以筆)・・・見ごたえあり。ミュージアムシアターでVR上演もやっているので、今度見に行こう。
木造叡尊座像・像内納入品(西大寺)
黒韋威胴丸(春日大社)
称名寺聖教・金沢文庫文書

あとは、
十二天像(風天)(西大寺)

GWにもう一回行きたいです。
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読了:日本語の科学が世界を変える

2016年04月23日 06時34分03秒 | 読書
「日本語の科学が世界を変える」、科学ジャーナリストの松尾義之さんという方が書いた本です。
日本語で科学的思考を行うことの重要性を説いています。後半は、日本人科学者がいかに大きな貢献をしてきたか、に偏った感じでしたが、前半で語られている、著者が言わんとしていることには、強く共感しました。
新しい発見が生まれるとき、何らかの自然現象を不思議に感じたり、突然ひらめいたりすることがきっかけになると思いますが、その感性は、その人が持っている世界観とか宗教観に基づいていて、それは当然生まれ育った国の環境に強く依存するはずです。日本人の世界観や宗教観は、欧米とはかなり違うでしょうから、同じものを見たときに気づくことも違うでしょう。日本語はそういった世界観と一緒に形作られてきたものであるので、日本人の世界観に基づく気づきやひらめきは、日本語に置き換えられ思考されるのが自然です。たぶんほかの言語ではうまく言語化できない。ということは、日本語で思考することは、英語とは違った発明発見につながる可能性が大いにある、という論調でした。違うことができるのは賛同、ですが、筆者が言うように、それで勝負できる、かは分かりません。過去の日本人によるすばらしい発明発見がその証拠だ、というのが本の後半ですね。
勝てるかどうかはわかりませんが、同じことをマネしてやっても勝てないでしょうから、日本人独自の思考を大切にして、グローバルに勝負してみましょう。

最近、哲学とか宗教の本に興味が湧いてよく読んでいますが、日本人の思考傾向がわかると、会社の組織強化にもつながるかもしれないと、改めて思いました。
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小三治と愉快な仲間たち

2016年04月10日 20時51分42秒 | 落語
4月10日、「柳家小三治と愉快な仲間たち」@なかのZEROホールへ行ってきました。
小三治人気は大したものですね。どこへ行ってもチケットは完売満席。さすがは人間国宝。

でもこの日は、ホールの音響がよろしくなくて、せっかくの噺がよく聞き取れなかった。
こんなのは初めて。
トリが小三治師匠の落語「お化け長屋」でしたが、なんか勿体なかったなぁ。

ちなみに会の構成は、
柳家三之助:堀の内
柳家はん治:妻の旅行
柳家さん八:小さん一代
大喜利:司会・小里ん、三三、ろべえ、さん八、はん治、〆治
マジック:花島世津子
で、小三治。

もうちょっと落語を聞きたかったですが、だったら寄席へ行けば良いのか。
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読了:哲学のメガネ

2016年04月07日 21時32分01秒 | 読書
哲学のメガネ-哲学の眼で〈世界〉を見るための7つの授業(三好由紀彦・著)
はじめは、哲学の眼で見ると、赤信号が他人も同じ赤に見えているかどうかは証明できない、といういわゆる哲学問答のようなことから始まって、どうかなと思いましたが、死後の世界があると「賭け」た方が、道徳を教えるのに都合が良いとか、ほとんどの宗教の根幹をなしているとか、なかなか奥深い考え方だと感じました。でも、「死」を経験した人間はいない、科学が進歩することで死後の世界は否定されて、道徳や宗教の拠り所が失われてしまう、だから我々は新しい世界観を持つべきだ、と展開されていき、予想していた「哲学本」とは違った読後感が残りました。確かに〈世界〉を違った目で見ることができるようになります。
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