丙午男の独り言

50歳を過ぎた今、日々の暮らしで思ったことを気張らず気楽に。

国宝・万声@松濤美術館

2019年11月11日 20時59分11秒 | 芸術
平日に休みをとって、東京国立博物館と渋谷にある松濤美術館をはしごしてきました。
東博では、先週はちょっとしか見られなかった、法隆寺宝物館での聖徳太子絵伝の8K画像を堪能してきました。平日の朝なのに正倉院展は70分待ちでしたが、法龍寺館は人もまばらで、時間をかけてデジタルの拡大画像をたっぷり見ることができました。
他にも、馮子振の墨跡、水墨画「瀟湘臥遊図巻」、「猿図軸」を、再度じっくり鑑賞できました。

昼にやぶそばで、牡蠣南蛮で腹ごしらえをしたあと、渋谷の松濤美術館へ。目当ては青磁の陶器「万声」と歌仙歌合という墨書、2点の国宝でした。
大阪の久保惣記念美術館の収蔵品の展覧会でしたので、東京で見られるのは貴重な機会です。
こじんまりした美術館でしたが、それほど混んでおらず、こちらもゆっくりと見ることができました。
「万声」名品と言われるだけある良い陶磁器でした。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(415) 青磁 鳳凰耳花生 銘「万声」(大阪・久保惣記念美術館)
(416) 歌仙歌合(大阪・久保惣記念美術館)
(-) 瀟湘臥遊図巻(東京国立博物館)
(-) 群書治要巻二十六(東京国立博物館)
(-) 聖徳太子絵伝(東京国立博物館)
(-) 延喜式 巻七(東京国立博物館)

国宝・正福寺地蔵堂

2019年11月04日 06時52分09秒 | 芸術
東京で国宝に指定されている建造物は、赤坂離宮と、東村山にある正福寺地蔵堂の2つです。
なにかの折りに行ってみたいと思っていましたが、今回、毎年11月3日に行われる地蔵まつりでお堂の内部も公開されるということで、ブラッと行ってみました。
お祭り自体も、地元もこじんまりとしたもので、地蔵堂も、厳重に管理していると行った風情は全く無く、ちょっと拍子抜けしてしまうような感じでした。
しかし建物は、円覚寺舎利殿と同じ様式の美しい、立派なものでした。内部も、床の土間、柱の土台石、天井の垂木など、よく見るととても見ごたえのある建築物だと思いました。
身近にこんな価値のある建造物のある地元の方々は羨ましいですね。(いつもあるとそんなありがたみは感じないのかもしれませんが)

その前々日には、東京国立博物館へ行ってきました。特別展の正倉院展は、夕方遅い時間だったにもかかわらず入場待ち状態でしたが、私の目当ては、東洋館の水墨画と書でした。
馮子振の墨跡が初見、あと私の好きな水墨画「瀟湘臥遊図巻」、国宝ではないですが「猿図軸」を、じっくり鑑賞できました。
あとは、法隆寺宝物館で聖徳太子絵伝の展示と、4K画像で細部を拡大して見られるような企画をやっていて、随分賑わっていました。ちょっと混んでいたので、私は実物をサラッと見るに留めましたが、肉眼ではなかなか見えない部分までよく見えるようで、面白そうでした。
他にも、室生寺の国宝仏像がまだ展示されていたりして、特別展なしでも十分堪能できました。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(413) 正福寺地蔵堂(東京・東村山)
(414) 無隠元晦あて法語(馮子振筆・東京国立博物館)
(-) 瀟湘臥遊図巻(東京国立博物館)
(-) 群書治要巻二十六(東京国立博物館)
(-) 聖徳太子絵伝(東京国立博物館)
(-) 月輪牡丹蒔絵経箱(京都・西大寺)
(-) 木造十一面観音立像(奈良・室生寺)
(-) 木造釈迦如来坐像(奈良・室生寺)