丙午男の独り言

50歳を過ぎた今、日々の暮らしで思ったことを気張らず気楽に。

一之輔@鈴本

2018年04月29日 19時23分27秒 | 落語
定席のトリで一之輔さんを聴くのは初めてでした。
4/24の夜の部、結構並ぶのだろうと予想して、会場30分前に行きましたが、数名が並んでいるだけで拍子抜けしました。
天気が良くなかったせいかもしれませんが、結局最後まで席は割と空いていて、これならもっと気楽に来られるなと思いました。
前から2列目、買い込んだお酒とつまみを楽しみながら、ゆったり聴くことができました。

一之輔さんは「子別れ」。上手いですね。
他、春風亭朝之助「牛ほめ」、三遊亭歌奴「棒鱈」(何度か聴いた。十八番なのかな?)、古今亭志ん輔「宮戸川」、三遊亭天どん「再編家族」(面白かった)、春風亭一朝「短命」、橘家文蔵「夏どろ」、でした。
あと、音楽芸ののだゆきさん、いい味出してます。結構好き。

また行こう。

特別展「名作誕生」&新指定国宝

2018年04月22日 21時01分42秒 | 芸術
久しぶりの国宝@トーハクでした。

まずは特別展。
「つながる日本美術」という企画もので、個々の作品のつながりや、一連の作品群の時代を追った流れなどに沿って展示が組み立てられていました。
個人的には雪舟がいろいろな中国の水墨画化の筆致をまねて描いた水墨画が良かったです。
あとは、菱川師宣の見返り美人。これは、子供のころの切手収集で、あの絵柄を鮮明に記憶しているからですが、実物は重文にも指定されていないのですね。

続いて今年の新指定国宝。
5件追加で、国宝の数は1113件となりました。
詳細はリストに書きますが、三十三間堂の1001体の千手観音像がまとめて国宝指定されたのは何となくうれしいです。

鑑賞した国宝は以下の通り(番号はこれまでに見た累積の数、(-)は既に見たもの)
(340)薬師如来立像(奈良・元興寺)
(341)平家納経のうち観普賢経(広島・厳島神社)・・・十羅刹女の一人が描かれているのですが、「羅刹」のイメージではないな。
(-)普賢菩薩騎象像(東京・大倉集古館)・・・何度目か分かりませんが傑作のひとつだと思います。
(-)普賢菩薩像(東京国立博物館)・・・こちらは絵です。
(-)聖徳太子絵伝(東京国立博物館)・・・トーハクの法隆寺館でじっくり見たことのある作品。
(342)破墨山水図(雪舟筆、東京国立博物館)・・・今日のベスト。
(343)八橋蒔絵螺鈿硯箱(尾形光琳作、東京国立博物館)・・・硯箱や手箱の類は見応えがある。
(-)初音蒔絵硯箱(千代姫婚礼調度、愛知・徳川美術館)・・・現地でこの調度品の一部を見たことがありますが、この硯箱は初めてだと思います。
(-)松林図屏風(東京国立博物館)・・・言わずもがな。
(-)洛中洛外図屏風(舟木本、岩佐又兵衛筆、東京国立博物館)・・・一昨年の指定国宝。その時に飽きるほど見て以来の再開。
続いて新指定国宝
(344)紙本着色日月四季山水図六曲屏風(天野山金剛寺)・・・見事な屏風でした。
(345)木造千手観音立像(蓮華王院本堂安置、1001体、妙法院)・・・現地でも何度か見ていますが、国宝指定おめでとうございます!
(×)木造四天王立像(興福寺)・・・見たことがあるかもしれませんが、今回はパネル展示のみなのでカウントできず。
(346)紺紙金字大宝積経巻第三十二(高麗国金字大蔵経、京都国立博物館保管)・・・美しいお経でした。
(347)菅浦文書(1281通)および菅浦与大浦下庄堺絵図・・・貴重な古文書ということで。

名作誕生はもう一度行きます。

読了:悪の歴史(西洋編_上+中東編)

2018年04月07日 15時16分50秒 | 読書
悪の歴史シリーズで4冊目です。
日本編に比べるとスケールが大きいのは確かですが、ちょっと自分とは距離がありすぎて、「悪」の実感が湧きにくいと感じました。
西洋編は、半ばローマ史の人物事典という感じ、ハンムラビからユスティニアヌスまで、年代でいうと紀元後500年くらいまでです。
哲人皇帝マルクスアウレリウスの悪の側面くらいが、目を引いたところです。
中東編はムアーウィヤというウマイヤ朝の初代カリフ(600年ごろ)から近代トルコ建国の父・アタテュルクまでですが、このアタテュルクと、スレイマン大帝くらいしか知っている人は出てこず、中東史は如何に知識がないかを改めて知りました。
歴史を知っていればもう少し楽しめるのでしょうね。

残すはシリーズ2冊、西洋編_下、アジア編_下、です。