丙午男の独り言

50歳を過ぎた今、日々の暮らしで思ったことを気張らず気楽に。

国宝@アーティゾン美術館+五島美術館

2021年10月16日 18時28分49秒 | 芸術
9月にアーティゾン美術館(旧ブリヂストン)で因陀羅の水墨画、10月に五島美術館で源氏物語絵巻、をそれぞれ鑑賞。
アーティゾンは、近代の絵画がたくさん展示されている展覧会の中で、薄暗い部屋に石橋財団コレクションとして展示されていました。注意していないと素通りしてしまいそうでしたが、あまり注目されていないのか、じっくり見ることができてよかったです。
五島美術館の源氏物語絵巻は、なかなか見る機会がなかったのですが、ようやくの対面でした。
加えて、近くで美味しい蕎麦屋を見つけて満足でした。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(472) 禅機図断簡丹 霞焼仏図(因陀羅筆、石橋財団)・・因陀羅の禅機図は5点あるのですが、あと見ていないのは畠山美術館のものだけだと思います。
(473) 紫式部日記絵巻(五島本第一、第二、第三段・五島美術館)・・3段全部見られました。
(-) 古林清茂墨跡 選別偈(五島美術館)・・以前に一度、東京国立博物館で見たことあり。

次は、東博の特別展です。

国宝いろいろ@大倉・東博・三菱

2021年08月12日 17時15分46秒 | 芸術
あまり遠出もできないので、近場の展覧会に用心しながら出かけています。

まずは大倉集古館で、随身庭騎絵巻。他の特別展示に紛れて?の展示で、これだけ目当てだとちょっと高いのですが、やむを得ず。
これで大倉は制覇です。
次は東京国立博物館の「聖徳太子と法隆寺」の後期。前期とかぶるものも多いですが、新規が2点見られるので行ってきました。
それから「三菱の至宝展」の後期。こちらも上に同じですが、新規1点で、静嘉堂文庫と東洋文庫の国宝は制覇です。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(468) 随身庭騎絵巻(大倉集古館)・・鎌倉時代の絵巻物ですが、きれいに残っているものですね。
(-) 山水屏風(京都・神護寺)・・東博の国宝室での展示。
(469) 四騎獅子狩文錦(奈良・法隆寺)・・唐時代のもの。軍隊の旗にしたらしい。
(470) 上宮聖徳法王帝説(京都・知恩院)・・聖徳太子の伝記
(471) 毛詩(東洋文庫)・・四書五経の「詩経」を毛さんが書写したから毛詩
(-) 史記・秦本紀(東洋文庫)・・前期は夏本紀
(-) 源氏物語関屋澪標図屏風(俵屋宗達・東洋文庫)・・・前期は澪標図、後期は関屋図
(-) 和漢朗詠集・太田切(東洋文庫)・・・前期は上巻、後期は下巻

都内で見られるものがだんだん少なくなってきました。
京都や奈良をゆっくりと巡ってみたいです。

法隆寺&聖林寺の国宝@東博

2021年07月24日 05時52分45秒 | 芸術
特別展を2つハシゴして、常設展を含めて東博三昧の一日でした。
・聖林寺十一面観音
・聖徳太子と法隆寺
コロナ禍&オリンピックで、もう少し人出が少ないかと思っていたら、そうでもなかったです。
連休、夏休み、出かけたくなりますよね。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(457) 平治物語絵詞(六波羅行幸巻・東京国立博物館)・・国宝室で初見。鎌倉か室町時代の絵巻ですが、色彩や紙質が非常に綺麗で驚き。
(458) 十一面堪能菩薩立像(奈良・聖林寺)・・天海祐希の音声ガイド中の、白洲正子、土門拳がこの仏像について残した言葉が良かった。現地で見るとまた違うんでしょうね。
(459) 地蔵菩薩立像(奈良・法隆寺)・・所蔵は法隆寺ですが、もともと三輪神社のあたりから移されたということで、聖林寺展で出品
(-) 法隆寺献納宝物複数(東京国立博物館)・・いつも法隆寺宝物館に展示してある品々を展示
(460) 天寿国繍帳残闕(奈良・中宮寺)・・残闕とはいえ、1m四方くらいの大きさはあって、刺繍がきれいに残っている
(461) 行信僧都坐像(法隆寺)
(462) 聖徳太子および侍者像(法隆寺)・・・侍者4体の表情がユニーク
(463) 卓(法隆寺)・・・螺鈿細工がきれい
(464) 薬師如来坐像(銅造・法隆寺)・・・台座と併設展示
(-) 四天王立像(法隆寺)・・広目天(2度め)と多聞天(初見)
(465) 金堂天蓋付属・鳳凰、天人、飾り金具(法隆寺)・・金堂本体は見たことないので、一応ここでカウント
(466) 伝橘夫人念持仏厨子(法隆寺)
(467) 阿弥陀如来および両脇侍像(法隆寺)・・・上の厨子内に安置

意外と初見の品が多かったです。法隆寺の方は後期も貴重な国宝展示があるので、ちょっとお高いですが行く予定です。

三菱の至宝展(前)

2021年07月06日 21時11分01秒 | 芸術
静嘉堂文庫と東洋文庫の国宝を全部揃えて出してくれるありがたい展覧会です。
先週金曜日に20:00までやっているということだったので出かけてみたら、館内不具合とかで急に休館でした。
気を取り直して、今日再訪しました。
夕方からでそれほど時間がなかったですが、お客さんも多くなく、ゆったりと十分鑑賞できました。
展示品は多くはないですが、国宝、重文がたくさんあって、見応えありでした。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(451) 手掻包永(太刀銘包永・静嘉堂文庫)・・刀、だな
(452) 風雨山水図(伝馬遠筆・静嘉堂文庫)・・渋い水墨画
(453) 趙子昂書(与中峰明本尺牘・静嘉堂文庫)・・美術品としての価値はよく分からないな
(454) 源氏物語関屋澪標図屏風(俵屋宗達筆。静嘉堂文庫)・・今回は澪標図
(455) 和漢朗詠抄 太田切(静嘉堂文庫)・・紙が美しいです
(-) 曜変天目茶碗(静嘉堂文庫)・・何度見ても見飽きないですね
(456) 古文尚書(東洋文庫)・・この辺の漢文は割と好み
(-) 文選集注(東洋文庫)
(-) 史記 夏本紀(東洋文庫)・・・秦本紀は見たことがありますが、こちらは初見
(-) 春秋経伝集解(東洋文庫)

後期展示も出かける予定です。それで、三菱の至宝は完遂。

古今和歌集序@大倉集古館

2021年06月05日 14時18分30秒 | 芸術
「彩られた紙」という大倉集古館の企画展で、初見の国宝が見られることを知りました。
緊急事態宣言でしばらく休館でしたが、ようやく解除されて、会期ギリギリで間に合いました。
大倉集古館は初めて行きましたが、こじんまりしていて落ち着いた雰囲気でゆっくり観覧できました。
他にも博物館や美術館が軒並み再開していて、見に行きたいところがたくさんで、スケジュール調整が大変です。
今日はついでに、日枝神社へも足を伸ばして、国宝の刀剣も見てきました。
無料の宝物館に飾ってあって、知らない人は国宝とは気づかないですね。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(449) 古今和歌集序(大倉集古館)・・「紙」の企画展の目玉だけあって、使われている紙は手の混んだ美しいものでした。
(-) 普賢菩薩騎象像(大倉集古館)・・現地で、しかもかなりじっくりと見られたのが良かったです。東博などでは人だかりでゆっくり見られないので。
(450) 太刀 銘則宗(日枝神社)・・造作もなく展示されていて、ありがたみが感じにくかったですが、でも国宝です。

次の大倉集古館の企画展でも、まだ見ていない国宝が展示されるようです。
できれば再訪しようと思います。

蕪村@府中市美術館

2021年04月29日 15時35分38秒 | 芸術
ここで初見の国宝が見られるとは幸運でした。
与謝蕪村の味のある絵画は、国宝や重文以外も見応え、というか心を和ませる独特の雰囲気があって、とても良かったです。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(448) 十宜図(川端康成記念会)・・十枚一式のうち宜夏図という夏の風物を愛でる絵。池大雅の十便図との競作だそうです。

連休中に静嘉堂文庫の国宝群を見に行こうと目論んでいましたが、コロナ禍で中止となってしまいました。
残念。

鳥獣戯画

2021年04月29日 15時28分24秒 | 芸術
東京国立博物館の鳥獣戯画展、緊急事態宣言が出る前にかろうじて行くことができました。
4巻全てを一度に見られる機会、加えて断簡や写本も多くの展示があり、行けて良かったです。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(447) 明恵上人歌集(京都国立博物館)
(-) 鳥獣戯画(高山寺)
(-) 華厳宗祖師絵伝 義湘絵 巻第二、第三(高山寺)・・・これまで元曉絵は見たことがありましたが、義湘絵は初

しかし、会期途中で開催中止になってしまったのはとても残念。

国宝@刀剣博物館

2021年01月31日 07時20分06秒 | 芸術
両国にある刀剣博物館で、国宝の刀剣が複数展示される特別展があることを知り、初めて行ってきました。
国技館の前を通って、安田庭園という史跡の先にありました。
昨今の例に違わず予約制でしたが、会場は一部屋のみで、それなりの人数が入っていました。
そしてやはり圧倒的に女性優勢。男性1割、更に私のように一人できているとなると、5%にも満たない感じでした。
皆さんじっくり熱心に鑑賞してなかなか列が進まないほどで、中には丁寧にスケッチをしている人もいました。
しかし、これだけ刀ばかりをまとめてみたのは初めてでしたが、一振りごとに表情が違うのが良くわかってなかなか見応えがありました。
全部で50本位ありましたかね。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(442) 刀 金象嵌銘 正宗本阿(花押)/本多中務所持(名物 中務正宗)(文化庁)
(-) 短刀 無銘貞宗(名物 寺沢貞宗)(文化庁)・・・これは二度目
(443) 刀 金象嵌銘 天正十三十二月日江本阿弥磨上之(花押)/所持稲葉勘右衛門尉(名物 稲葉江)(岩国美術館)・・・なかなか見る機会ないかも。
(444) 短刀 無銘正宗(名物九鬼正宗)(岡山・林原美術館)・・・同上。これは美しい短刀でした。
(445) 短刀 銘 来国光(名物 有楽来国光)(東建コーポレーション)・・・これも良かったですが、どっちが好きかというと、九鬼正宗かな。
(446) 太刀 銘 助包(大阪・個人蔵)・・・これも見られて幸運。

刀剣は個人蔵というのが多いですね。

この日ははしごして東京国立博物館にも行ってきました。
こちらは既鑑賞品ばかりでしたが、多くの展示があり、かつ好みの作品がゆっくり見られて良かったです。例えば、
(-) 片輪車蒔絵螺鈿手箱
(-) 瀟湘臥遊図巻・・・これは好みの最上位。何度見ても良い。
(-) 千手観音像

これから予定されている特別展、中止になったりしないことを祈ります。


日向正宗@三井記念美術館

2020年12月20日 08時34分25秒 | 芸術
三井記念美術館の所蔵品で唯一まだ見ていなかった「日向正宗」の展示があったので、見に行ってきました。
同じ日にすぐ近くで落語会もあったので、一石二鳥。
これで、根津美術館に続き三井記念美術館の国宝も制覇です。

(441) 短刀 無名正宗 名物日向正宗
(-) 短刀 無名貞宗 名物徳善院貞宗・・・二回目。

最近、国宝を気前良く展示してくれる美術館が多い気がします。
そうしないとお客さんが来ないからかな?

根津美術館の国宝

2020年12月20日 08時08分37秒 | 芸術
根津美術館の創立80周年記念ということで、国宝・重文をずらっと並べてくれる特別展がありました。
これまでもなかなか展示されなかった国宝が一気に見られるので、2度の展示替えがある中で、前期と後期の2回行ってきました。
後期ではなく中期に行くと、鑑賞したことのある「燕子花図屏風」も含めて8つの国宝すべてを見ることができたのですが、油断していたら予約で一杯になっていました。有名な「燕子花図屏風」の人気のせいかもしれません。
それでも、今回で根津美術館所蔵の国宝は全制覇です。
ちなみに、燕子花と入れ替わりで展示されていた、円山応挙の藤花図屏風(重文)がなかなか良かったので、結果的には不満なしです。

今回鑑賞した主な国宝は以下の通り(数字は通算の国宝鑑賞数。(−)は既鑑賞。)
(435) 漁村夕照図・・・好みの水墨画
(436) 鶉図・・・渋い
(437) 那智滝図・・・念願の初対面でした
(438) 根本百一羯磨(巻第六)
(439) 無量義経
(440) 観普賢経・・・今は2つセットで国宝指定されているようです。
(-) 布袋蒋摩訶図・・・二回目。

ついでに目の前の、前から気になっていた天ぷら屋さんで美味しい天丼をいただけたのも収穫でした。