丙午男の独り言

50歳を過ぎた今、日々の暮らしで思ったことを気張らず気楽に。

読了:鳥獣戯画

2018年01月28日 20時58分41秒 | 読書
磯﨑憲一郎という芥川賞作家が書いた本で、高山寺の国宝・鳥獣戯画に関係する小説なのかと思って手に取りました。
私小説というのか、おそらく作者本人の過去の記憶から、さらに意識を高山寺の開祖・明恵上人のころまで意識を飛ばして、その時々のエピソードを断片的につないだ感じの物語でした。
結局、言いたいこと、のようなものはなく、鳥獣戯画自体もほとんど関係なく、なんだかポワーっとした感じで最後まで行ってしまいました。
ちょうど作者が自分と同年代なので、そして高山寺も鳥獣戯画もよく知っているので、書いてあることは理解できるのですが、だからどうしたの?という感覚のままで終わりました。
アマゾンの書評も、評価真っ二つですね。
結局あなたは何が伝えたかったんですか?と直接作者に訊いてみたいです。ひょっとしたら全然読み解けていないのかもしれませんし。