先日購入してその性能検証結果を当ブログで報告したCore i7 11700、当然テストして終わりではなくその後も普通に使い続けているのですが、実は動作がかなりもっさりしていました。特にスタンバイから復帰したときは、とても通常PCとして使いたくないほど遅くなることが常でした。もちろん性能検証の時は一つのテストごとに必ず再起動を行ってからテストを行うようにしてますのでテスト結果にはその遅さは反映されていません。が、普段使うときはスタンバイから復帰させてそのまま使う・・・が常なので、非常に不便だったのです。この旨を今まで書かなかったのは、何故これほど遅いのか、たとえ再起動させても通常の動作がなんとなくもっさりしているのは何かしら原因があるのではないか、あるとしたらそれは何か、をはっきりさせてから書きたかったからなんですが、うまくいかなかったのです。ひょっとしら、やはりド外れを引いたんじゃないか、わたしのセットだけ特別遅いだけなんじゃないか、という疑惑がぬぐい切れなかったからなんです。それがはっきりしないうちに公表するのは、フェアじゃないな、と。自分の環境だけたまたま悪かったのに酷評して貶す、というのは違うと思っておりますので。動画エンコードを使ったテストはその影響とはまた違う手ごたえを感じていたので書いたのです。
ところが、先日からそのCore i7 11700PCがいつの間にかそのもっさりがなくなり、キビキビと動くようになっていました。スタンバイから復帰時も遅くなる現象がなくなっており、まともに使えるようになってます。何があったんでしょうか。BIOSは前回の検証時にアップデートしてから更新はしていません。中身もいじっては元に戻しているので大きな設定変更はないはずです。やったアップデートといえばWindwos10そのもののアップデート、特に21H1へのアップデートがちょっとあやしいくらいです。これ、普通にアップデート→再起動ではなぜかうまくいかず、アップデート→電源オフ→起動を繰り返してようやくアップデートに成功したくらい苦労させられたので、アップデートが遅れたんですよね(前回検証はそれでも21H1正式公開より前ですので、問題はないはずです)。Windows10そのものがRocket Lake-Sに最適化されたのか、それとも新しいドライバが同梱されていたのかわかりませんが、快適になったのはいいことです。
これだけ別物のように動くようになったんだから、動画エンコードの速度も上がっているんじゃね? と思うのは当然のこと。試してみましょう。と、言っても過去検証ほど大規模詳細にはやりません。今回も手抜きです。
Handbrake 1.3.3
H.264/AVC(x264)
フレームレート Same・Constant
ビットレート 1Pass 4000Kbps
Profile VerySlow
後はデフォルトのまま
元データ MPEG2-TS 1440x1080 約49分
といういつもの条件のみで、速度測定を行います。Core i7 11700のパフォーマンスにおいて重要な要素となるTDPにおいては「設定変更なし(65W)」と「Dual Tau Boost +85W」をそれぞれと、前に最高速度だった
MSR PL1 95W
MSR PL2 224W
MSR TAU 448s
MMIO PL1 125W
MMIO PL2 224W
MMIO TAU 448s
をそれぞれ実行します(最高設定を以下は95Wと表記します)。前回の調査と比べてみました。
MSR PL2 224W
MSR TAU 448s
MMIO PL1 125W
MMIO PL2 224W
MMIO TAU 448s
をそれぞれ実行します(最高設定を以下は95Wと表記します)。前回の調査と比べてみました。
65W
前回57分36秒→今回51分01秒
80W
前回51分39秒→今回50分48秒
95W
前回49分11秒→今回47分23秒
あきらかに誤差の範囲を超えた、別物の動作が行われています! 80Wはちょっと伸びが少な目に見えますが、これは細部もいじった95Wと違ってデフォルトのTDPしか変更していないからでしょう。OSそのものかドライバかわかりませんが、Rocket Lake-Sの最適化がなにかしら行われたのは確かだと思われます。ちなみにRyzen 7 PRO 4750GでもWindows10を21H1にアップデートしたうえで同じ条件で実行してみました。
前回45分37秒→46分35秒
こっちはなぜか落ちてます。これも誤差の範囲とは言い難いレベルですが、何かあったのでしょうか。最近暑くなってきたからかも知れませんが・・・。Coreが最適化によって高速化し、Ryzenは逆に低下したことで、Coreを目一杯チューンし、かつクロックを考慮に入れれば、Zen2と互角、あるいはそれ以上といってもいいレベルまでは来ました。しかし、こうなるまで時間がかかった、ということはかつてWintelなどと呼ばれるほど強かったIntelとMicrosoftの連携の力が弱くなっている、ということなんでしょうね。今後新CPUは発売直後だけでなく、OSの大型アップデート後も併せて二回検証しないと正確な情報を出せない時代になっていきそうです。まぁIntelはともかくAMDは発売直後にはわたしには買えない時代が続いているんでそっちを慌てる必要はないんですが。
今回、Intel公式のツールであるIntel Extreme Tuning Utilityというのを使ってみたんです。これを使えばいちいちBIOSにいかなくてもCPUの設定ができるようなので。もちろんCore i7 11700ではTDPとかくらいしか設定できないわけですが、だからこそこれで十分では? とやってみたのですが・・・。
デフォ→ツールで80W化
51分30秒
ツールでTDP上げたら遅くなりました。と、いうよりアップデート前の古い動作に戻った感じです。Intel Extreme Tuning Utilityというツールは、単に設定を指定通りにするだけでなく、アルゴリズムもソフト側がのっとって動作するタイプのツールみたいですね。最新の動作設定が反映されてないのでこうなったと思われます。いずれアップデートによって最新アルゴリズムの動作を反映したバージョンになると思いますが、今のところは使わないほうがいいでしょう。
こちらは今回の更新1つ前から負荷もないのに発熱量が増えファンが五月蠅くなる呪いにまた かかりまして打つ手が無い所 今日SSDに交換してメモリー増量 CPUグリス塗り替えなどやっては見たのですがファンは五月蠅いまま 動作はそれなりに軽くなりましたけどスマホほどにはならないですね
今回のWin10納得できなかったので買換えは先延ばしです 私は使い慣れたノートパソコンで十分かな かなり低性能ですけどねw
…、 あれ? SSDに交換したので何となくWindowsセキュリティでフルスキャンして たった今終了したのですが 温度は70度とほぼ変わらないのですがファンが2600回転に下がり急に静かに 訳わかんないですが良くなりました 今回の更新は謎ばかりですね
ファンがうるさくなったのは、最近暑くなってきたからじゃないですかね。あとは何か熱を吸収する台の上で使うとか。
ラックトップ向けの設定らしくパフォーマンスを本来のPL1 PL2 、時間、の設定より制限するそうな感じ?
私も良く分らない・・・海外のフォーラムで調べると無効にした方が良いとの事でした
素直な挙動をさせるならPL1・PL2・タイムの項目のみ設定した方がいいという結論ですね。
後はコア電圧を-0.050v~-0.100v位下げるのもおススメです
アンコアの電圧はそのままデフォルトで問題ないです
スウィートスポットはこれを参考に
https://pbs.twimg.com/media/E8b6BM1X0AUjF7z?format=png&
なのでPL1制限下だとその分のCPUに使えるTDPが減るのでグラフの伸び率と管理人さんのPL80Wの伸び率が大体リンクしてます。
単純TAUを有効にするとパフォーマンスがかえって落ちるのは確かですね。一応以前の環境ではそれでも有効にした方が早くなる設定にしたつもりです。今回の記事は過去の設定をそのまま使うことに意義があると思い、特に有効無効の確認はしませんでした。
確かに過去の設定のままに意義があるはおっしゃる通りですね
良い11700ライフを~
どうもです。基本定格で使ってますが、Windows11になって最適化が進むのが楽しみです。