録画人間の末路 -

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全ユーザーの99.9%に関係ないTMPEGnc MPEG Smart Renderer 6が止まる場合の調整方法

2023-01-18 22:12:56 | 意味なしレビュー
だいぶ前に長年使い続けてきたTMPEGnc MPEG Smart Renderer 4がWindows11の22H2で使えなくなったことをキッカケに6に買い替えたことを書きました。なんだかんだでH.265が扱えるのは便利です。多重化もアスペクト比変更もできるので後で調整もできますし。

しかし、実は困ったことも起きていました。この6を一番使いたかったCore i7 12700機で動作させると、もちろんちゃんと起動するんですがサーチバーをスライドさせると止まってしまうという現象が起こっていたのです。シークバーをスライドさせず、クリックのみで呼び出したり、下部のスライド部分を操作して頭出しすることで代用はできましたが、これでは快適な動作とは言えず、結局それでは使わずにRyzen 7 7700x機で使っていました。こっちは問題がありません。ちなみにCore i7 11700機でも12700と同じでシークバーのサーチ時に止まる現象が起こっていたので、てっきりIntel HD Graphicの不具合だと思い、ディスプレイドライバが新しくなるたびにインストールしなおして試していたのですが解決せず、半ばあきらめていました。

しかし、先日ちょっとした不具合が起きた時にその原因が判明しました。実はIntel HD Graphicは全然悪くなかったようです。先日12700のOSが壊れて一から入れなおした際に試しに6をまった入れてみたところ、なんと無事にシークバーによるスライドができたではありませんか。喜んで残りの環境整備をすませたところ再び止まるように・・・。動いた時の環境と動かなくなった環境の違い、かつこの手のソフトに関係がありそうなもの・・・としてさしてあってもディスプレイとはつなげていないRADEONをデバイスマネージャーから無効にして再度6を実行してみたところ、シークバーをふくめて完璧に動作しました。つまり原因はRADEONだったのです。前に動いたときはRADEONのドライバがまだ当たっていないだけでした。原因がわかったのでいろいろ試してみたのですが

Intel接続+RADEON非接続=動作しない
RADEON接続+Intel非接続=動作する
Intelメイン接続+RADEONサブ接続=動作する
RADEONメイン接続+Intelサブ接続=動作する

とこうなりました。おそらく6がシークバーを使う際にRADEONが刺さっていればそこを優先してディスプレイ出力をしようとする、という動作を行うようになっているのでしょう。なのにつながってないから止まってしまう、ということだと思います。
普通はIntel機でもRADEONをさしてあればRADEONで出力を行いますからこうした不具合は起こりません。が、稀にわたしのように内蔵を使いたがり、かつRADEONをFluid Motion Videoの出力のためだけに挿す、という面倒くさいつなげ方をしているやつだけ余計な事をしている分こうした問題が起こりやすくなるわけです。知っている人は知っていますが、GCN世代のRADEON特有の動画再生機能であるFluid Motion Videoは対応のRADEONが刺さってさえいればそこからディスプレイ出力を行わなくても動作させることができます。なのでもう古くてエンコード作業にも使えなくなったRADEONをFluid Motion Videoレンダリング専用として活用できるわけです。内蔵GPUを使っているにも関わらずいまや貴重な拡張スロットを一つ使ってしまう欠点はありますが・・・。わたしがマザーモードの拡張スロットの数にこだわる大きな理由がこのFluid Motion Videoにあります。

なので解決方法は二つ。一つは出力をRADEONにしてかつIntel HDをエンコード専用チップとして活用する方法。もう一つはRADEON側にもディスプレイを接続する方法です。別にディスプレイをもう一つ用意しなくても、普段使っているディスプレイの余っている入力端子とつなげればいいのです。デフォルトだとマルチディスプレイ化してカーソルやウィンドが映っていないディスプレイ側に飛んでしまうので不便ですが、クローン出力に切り替えてしまえば問題なしです。今までより少し消費電力は増えてしまうでしょうが、実用性の方が大事ですのでそこは目をつぶりましょう。
Intel HD+RADEONではこの現象が起こりましたが、Ryzen 7 7700xの内蔵+RADEONグラボだと止まったりはしません。どっちもRADEONですからね。出力が内蔵ではなくGeForceやIntelArcだったりしてもこの現象が起こる可能性もありますが、持ってないのでわかりません。さしてあるだけグラボがRADEONでもRDNAだとまた違うかも知れませんが、RDNAはFluid Motion Video非対応のGPUなので挿すだけ活用する意味はないかと。

と、いうわけでおそらく全ユーザーの99.9%、あるいはそれ以上の確率で起こる環境を持っていないTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6での問題点とその解決方法でした。7700xでのカットはAuthorで十分だな。
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