3月に入ってから、いろいろと荒れてますね。昨日の津波報道事件もそうですが、2ちゃんねるが韓国のサイバー攻撃(テロ?)を受けてアクセスできないのも、大きな事件といえますね。
2chサーバのデータセンター、「サイバーテロ」として米機関に調査依頼へ
わたしなんぞ「とりあえずチェック」のレベルでしかないのですが、全く見られないというのはなんとはなしにイライラするものです。すでに攻撃はブロックされているようで、ボチボチなんとか繋がるようになっているようですね。少し安心しています。
それだけでなく、なんやらPlayStation Networkでも一部の初期型で動作がおかしくなる不具合がでたとか。
PlayStation Networkの障害が解消 原因はうるう年の誤認識
こんな混乱期にトラブル出さなくても・・・と思うのですが、この3月は何か世界的におかしくなる相でもあるのでしょうか。
そんな不安にさせる状況の中で、nVIDIAが新Atom向けIONを発表しましたので、こっちに焦点を当ててみましょう。
NVIDIA、単体GPU化したネットブック向けグラフィックス「ION」
IONと言えば旧AtomのCPUの非力さをチップセット内蔵GPUで補うというユニークな発想で、主にベアボーンやMini-ITXマザーで人気を得たプラットフォームです。が、GPUをCPUに内蔵してしまった新Atomでは使えない問題が出ていました。そこをnVIDIAはPCI-Expressx1で繋ぐGPUを用意することで、前のものと同等の環境を用意する道を選んだようです。ただ、旧IONと同じGeForce9400M相当ということですし、帯域は狭くなるわけですから、少なくとも大幅な機能アップとはならないようです。
新AtomのシステムそのままにGPUを追加するだけ、という環境のため、その分値段が高くなる懸念はありますが、これは旧Atomも同じことでした。むしろ「チップセットを買わずにAtomだけ買う場合でもIntelは同じ値段を要求する」とか「AtomのCPUだけ欲しい顧客でもチップセットとセット販売でしかIntelは売ってくれないので、チップは捨てているのでは」などと陰口を叩かれるほどIONシステムはIntelシステムと比べて高いものでしたので、問題はないかと。ただ、陰口が本当だったとしても、ビデオメモリがメモリのシェアリングではなく、最大512MBの別メモリを必要とする分、また値段は高くなる可能性があります。変わりにパフォーマンスは多少上がるかも知れません。帯域の問題を考えてもチャラに出来る機能アップと言えるでしょうか。
ただ、本当にこの新IONは旧ION同様の期待に応えられるのでしょうか? 難しい気がします。その根拠は、この一部分
"ディスプレイ出力はCPU直結のものを利用し、DirectX、DXVA、CUDAのAPIが使われる時だけ動的にIONのGPUがオンになる"
なぜnVIDIAは完全な単体GPUとしなかったのでしょうか。それはネットブックで使う際の消費電力を抑えるためと推測されます。が、旧Atom環境でIONを搭載したネットブックはどれだけあったでしょうか? ドスパラのものとレノボのものがあったくらいだと記憶しています。しかも、両者ともネットブックとしては大型な作りで、同じ使い方を求めていないものでした。先にも書きましたが、IONは主に単体Mini-ITXを利用した単体マザーやベアボーンキットとして受け入れられるケースがほとんどだったように思うのです。その目的は、低発熱でそこそこの性能を持つデスクトップパソコンとしての利用、特にテレビにつなげての動画再生用、所謂リビングパソコンと呼ばれる分野での需要が多かったように思うのです。省電力が欲しいだけだったり、サーバーに使うのが目的ならIONより安い純Intelシステムで十分なはずですし、小さくてそこそこ使えるパソコンだけなら他にもっと強力なシステムを組む選択肢はありますから。
しかし、テレビに繋ぐのなら、HDMIは今や必須と言えます。旧IONマザーは大抵HDMIが付いていました。今のところ、新AtomのマザーにはHDMIの付いたものはありません。それどころか、今時普通にデスクトップパソコンを使う上でも必要と思われるDVI端子すら付いていません。アナログRGB端子だけです。何かで「IntelはAtomをノート以外でのデジタル接続を認めていない」と聞いたことがあります。新IONも新Atomの内蔵GPUにかぶさる形(なんか昔のPowerVRのような3D専用チップみたいですね)を取るのなら、この制限を越えられないのではないでしょうか? BDの再生がまともに出来ないIONに、どれほど魅力があるかは疑問です。ネットブックは、あと少しお金を出し、サイズを少しだけ妥協すれば上にCULVノートが控えているため、さらに値段の差が縮む新IONの出番は微妙です。また、HDMI端子の制限を回避できたとしても、Mini-ITXで使うのなら、交換ではなく増設の形になる単体GPUとビデオメモリのスペースを確保しなければならず、デザインが大変になるパターンも考えられます。
今のままでは、少なくともメーカーレベルではIONの採用は控えられる可能性が十分あります。少なくともHDMI端子が付けられない限り、デザイン面の苦労をしてでもIONを採用する価値があると判断するメーカーは、少ないと思うのですが、どうでしょう。実機の早い登場を待ちたいところですが、今のままでは自然消滅になりかねません。
追記:と、この時点では思ったのですが、どうやら新IONは"ディスプレイ出力はCPU直結のものを利用し、DirectX、DXVA、CUDAのAPIが使われる時だけ動的にIONのGPUがオンになる”ようにも出来る、というだけで、完全な単体としても利用できるようです。
【CeBIT 2010レポート】【GeForce/Tesla編】各社ブースでGeForce GTX 480のデモ
~PCI Express x1接続のIONカードも
つまり、ネットブックで使うときはこの機能を有効にし、リビング用PCのマザーを作るときは単体で利用してHDMIを使い、という使い分けが出来そうですね。ネットブック向けとしてはいろいろ微妙な価格になりそうですので、今回もMini-ITX向けがメインとなりそうです。あまり意味の無いエントリーでした。トホホ。
そういえば、地図が入りっぱなしということで話題になったアニメ"ハガレン"ですが、TBS・MBSでは再放送するそうです、深夜で。深夜だけに都心部以外は期待できないかも知れませんが、よほど苦情が殺到したんでしょうね。
http://www.mbs.jp/hagaren/
なお、明日よりまたまた東京へ行きますので、更新がアレなものばかりになります。ご了承ください。
2chサーバのデータセンター、「サイバーテロ」として米機関に調査依頼へ
わたしなんぞ「とりあえずチェック」のレベルでしかないのですが、全く見られないというのはなんとはなしにイライラするものです。すでに攻撃はブロックされているようで、ボチボチなんとか繋がるようになっているようですね。少し安心しています。
それだけでなく、なんやらPlayStation Networkでも一部の初期型で動作がおかしくなる不具合がでたとか。
PlayStation Networkの障害が解消 原因はうるう年の誤認識
こんな混乱期にトラブル出さなくても・・・と思うのですが、この3月は何か世界的におかしくなる相でもあるのでしょうか。
そんな不安にさせる状況の中で、nVIDIAが新Atom向けIONを発表しましたので、こっちに焦点を当ててみましょう。
NVIDIA、単体GPU化したネットブック向けグラフィックス「ION」
IONと言えば旧AtomのCPUの非力さをチップセット内蔵GPUで補うというユニークな発想で、主にベアボーンやMini-ITXマザーで人気を得たプラットフォームです。が、GPUをCPUに内蔵してしまった新Atomでは使えない問題が出ていました。そこをnVIDIAはPCI-Expressx1で繋ぐGPUを用意することで、前のものと同等の環境を用意する道を選んだようです。ただ、旧IONと同じGeForce9400M相当ということですし、帯域は狭くなるわけですから、少なくとも大幅な機能アップとはならないようです。
新AtomのシステムそのままにGPUを追加するだけ、という環境のため、その分値段が高くなる懸念はありますが、これは旧Atomも同じことでした。むしろ「チップセットを買わずにAtomだけ買う場合でもIntelは同じ値段を要求する」とか「AtomのCPUだけ欲しい顧客でもチップセットとセット販売でしかIntelは売ってくれないので、チップは捨てているのでは」などと陰口を叩かれるほどIONシステムはIntelシステムと比べて高いものでしたので、問題はないかと。ただ、陰口が本当だったとしても、ビデオメモリがメモリのシェアリングではなく、最大512MBの別メモリを必要とする分、また値段は高くなる可能性があります。変わりにパフォーマンスは多少上がるかも知れません。帯域の問題を考えてもチャラに出来る機能アップと言えるでしょうか。
ただ、本当にこの新IONは旧ION同様の期待に応えられるのでしょうか? 難しい気がします。その根拠は、この一部分
"ディスプレイ出力はCPU直結のものを利用し、DirectX、DXVA、CUDAのAPIが使われる時だけ動的にIONのGPUがオンになる"
なぜnVIDIAは完全な単体GPUとしなかったのでしょうか。それはネットブックで使う際の消費電力を抑えるためと推測されます。が、旧Atom環境でIONを搭載したネットブックはどれだけあったでしょうか? ドスパラのものとレノボのものがあったくらいだと記憶しています。しかも、両者ともネットブックとしては大型な作りで、同じ使い方を求めていないものでした。先にも書きましたが、IONは主に単体Mini-ITXを利用した単体マザーやベアボーンキットとして受け入れられるケースがほとんどだったように思うのです。その目的は、低発熱でそこそこの性能を持つデスクトップパソコンとしての利用、特にテレビにつなげての動画再生用、所謂リビングパソコンと呼ばれる分野での需要が多かったように思うのです。省電力が欲しいだけだったり、サーバーに使うのが目的ならIONより安い純Intelシステムで十分なはずですし、小さくてそこそこ使えるパソコンだけなら他にもっと強力なシステムを組む選択肢はありますから。
しかし、テレビに繋ぐのなら、HDMIは今や必須と言えます。旧IONマザーは大抵HDMIが付いていました。今のところ、新AtomのマザーにはHDMIの付いたものはありません。それどころか、今時普通にデスクトップパソコンを使う上でも必要と思われるDVI端子すら付いていません。アナログRGB端子だけです。何かで「IntelはAtomをノート以外でのデジタル接続を認めていない」と聞いたことがあります。新IONも新Atomの内蔵GPUにかぶさる形(なんか昔のPowerVRのような3D専用チップみたいですね)を取るのなら、この制限を越えられないのではないでしょうか? BDの再生がまともに出来ないIONに、どれほど魅力があるかは疑問です。ネットブックは、あと少しお金を出し、サイズを少しだけ妥協すれば上にCULVノートが控えているため、さらに値段の差が縮む新IONの出番は微妙です。また、HDMI端子の制限を回避できたとしても、Mini-ITXで使うのなら、交換ではなく増設の形になる単体GPUとビデオメモリのスペースを確保しなければならず、デザインが大変になるパターンも考えられます。
今のままでは、少なくともメーカーレベルではIONの採用は控えられる可能性が十分あります。少なくともHDMI端子が付けられない限り、デザイン面の苦労をしてでもIONを採用する価値があると判断するメーカーは、少ないと思うのですが、どうでしょう。実機の早い登場を待ちたいところですが、今のままでは自然消滅になりかねません。
追記:と、この時点では思ったのですが、どうやら新IONは"ディスプレイ出力はCPU直結のものを利用し、DirectX、DXVA、CUDAのAPIが使われる時だけ動的にIONのGPUがオンになる”ようにも出来る、というだけで、完全な単体としても利用できるようです。
【CeBIT 2010レポート】【GeForce/Tesla編】各社ブースでGeForce GTX 480のデモ
~PCI Express x1接続のIONカードも
つまり、ネットブックで使うときはこの機能を有効にし、リビング用PCのマザーを作るときは単体で利用してHDMIを使い、という使い分けが出来そうですね。ネットブック向けとしてはいろいろ微妙な価格になりそうですので、今回もMini-ITX向けがメインとなりそうです。あまり意味の無いエントリーでした。トホホ。
そういえば、地図が入りっぱなしということで話題になったアニメ"ハガレン"ですが、TBS・MBSでは再放送するそうです、深夜で。深夜だけに都心部以外は期待できないかも知れませんが、よほど苦情が殺到したんでしょうね。
http://www.mbs.jp/hagaren/
なお、明日よりまたまた東京へ行きますので、更新がアレなものばかりになります。ご了承ください。
どうやら、HDMIとDVIの出力が出来そうですね。
相変わらず光学ドライブは非搭載ですし、HARDドライブ 0GBとなっているのでHDDもナシっぽいです…追加投資考えると、それこそCULVに手が届くので値段が気になります。
そう考えると、OSと光学ドライブ込みのASUSのEeeBox PC EB1501が5万円なのは、結構安いかもしれません。
D510+ION2、OSアリ、BDドライブが6万程度なら結構ヒットしそうです。
その代わり、マザー製作メーカーにがんばって貰って、デジタル出力を表に引っ張ってもらうしかないんでしょう
この辺りIntelが独占する為に悪知恵を働かせた結果ですので、一利用者にはどうにも出来ない現実があります
2は特に、国内局所人気の録画系特化PCでは”枯れた””軽い”OSが使われるので、初期にビデオドライバ周りでトラブルを出せば、様子見定着になりそうです。
なお、ION2のHDMI自体は、既にAcerの「Aspire One 532G」が付けると公開しています。多分、ハイパワー設定時のみ使える形になるのでしょう。
他方、Intel側は既にH57,H55のMini-ITXマザーを1.5万円前後で出していますから、揉める緑より、先に出す(値段・アイドル電力大差無い、市場から消えない、パワー上限大な)青に乗り換えちゃいなさいと仕掛ける予定なのでしょう。
最近NASを組むのにIONを買うか専用NASにするか少し考えたのですがどちらも一長一短ですね
>ゆいさん
ZOTAC、早いですね、対応が。
CULVにAtom+IONが勝てるのは、基本的にHD動画の再生画質ということになりますので、BD搭載のネットトップは流行るかも知れません。
>2010-03-03 14:58:18さん
デジタル出力はなんとかなりそうですけど、新AtomがION封じという話は本当なんですかねぇ。チップセットのライセンス問題でもめたとは言え。
>Teruさん
基本的にDirectXの関係もあってnVIDIA側もOSにWin7を使うのは望むところだと思いますので、そこら辺は問題にならないかと思います。わたしの当初の予想と違い、ION単体での出力も出来そうですので、メーカー製ノートPCはWin7でも、ベアボーンなどはユーザーの責任でXPなども使えるようになるでしょう。ただ、もう売ってないですけど。
>emanonさん
エントリー用のグラボとして出るかも知れません、参考出品されていたみたいですし。
NASならIONより、Intel純正システムのAtomの方が省電力でいいのでは。再生プレイヤー兼用NASなら断然IONシステムですけど。
ノースとの統合案は元々ありましたけど、サウスとノースの間にION入れようとしたら「そこはこの場合契約に含まれてないから使ったら提訴する」って釘刺されてますし
IONを封じる気がなければそんな釘自体刺す必要もないわけですから
このあたりの小型マザーには拡張性と言う欠点がありますが,実はPCI-E x16のカードを変換してx1に差すことのできる製品があります.無論動作保証はない製品ですがライン延長による遅延が問題ない環境であれば動作させられます.しかし残念なことに製品によっては物理的制約でロープロファイルカードしか使えないとかやはり信号ライン延長に不具合があったりします.
そしてここからが本番で,実はこの手の製品は何のことはないただ単にx1だけ結線して延長するだけのものなんです.と言うことはですね普通のx16のカードのカードエッジを切断しx1だけ残せば動作するのでは?と言うことでやっちゃった人は結構居たりします.
実際カード側でx1をサポートしていればまず動きます.と言うかx1サポートが明記されてなくても大抵は動きます.
それから性能に関してですが全然問題ないレベルで動作します.元々PCI-EにしてもCFにしても帯域不足による拡張ではありますが,これは将来を見越してのことで実際は帯域を使い切るような事はなく,ボトルネックを解消する程度の効果しかないんですね.同じ製品でx16とx1の動作は1/16になったりすることはなく,殆どの製品で8割くらいの性能が出ます.
何かと使いどころが無かったりするx1スロットですが,実はx16製品の殆どを使うことができるのでMini-ITXマザーであってもカードエッジを切断する根性さえあれば結構使える製品があります.現在はチューナーカードと言っても殆どがUSB接続ですのでPIC+PCI-Ex1のような製品でも割と高性能なカードを差せますよ.
そして、サブブランド名(IONの2とか)は付けないそうです。
ttp://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100303_352375.html
そのサブブランド無きIONの位置づけを象徴しているのが、「内部演算器の数は16と8という2つのSKUが用意」という点です。
そんな僅差が肝心であり、「OEMメーカー筋の情報によればSP16のSKUは十数W程度」
これに対し、Atom D510でTDP 13w、NM10で2.1wだそうです。
つまり、Atomのお供に位置づける限り、既存GPUにおいつく事は電力的に許されず、外付けGPU向けソフト(CUDA,PureVideo等)への互換提供(がNetBookで縮小するのを防ぐ)の域をIONは超えられないとnVidia自身が位置づけている事になります。
この点、TDPの数wで大騒ぎするのは超小型PCか、国内の趣味的自作くらいと踏んでいるのでしょう。次代GeForce上位GF100では(試作を見る限り)速度には代えられないと逆に水冷推奨になるかもしれませんし。
メインのGeForceがRADEONに押されっぱなしの上、新製品がなかなか出ませんしね。だからこそ、現状の製品で展開できて、AMDが絶対に入ってこないIONの市場は手放したくないのでしょうけど、厳しいですね。
>通りすがりの三十路さん
Intelは昔から心が狭いからなぁ(^^;)
一緒にIntel製チップも売れるのならそれでいいじゃん、と、わたしらなら考えちゃうところですが、そう思わないのがIntelのIntelたるところでしょうか。
>2010-03-04 14:51:12さん
AOPENかどこかで切り込み入りのPCI-Ex1のスロットがあるベアボーンを出しましたっけ。電気信号の互換性はあるようなんですが、「大抵動く」とは言い切れないかと。少なくとも、もっと安定して動きそうな、逆のパターン、つまりx16にx1のボードを挿すと、動かないパターンが少なくありませんし。
>Teruさん
なんか逆ですね。IONはテクノロジーに興味ありそうな人が好んで使う印象があるのですが。
旧型のAtomもそうですけど、実際にはベアボーンやMini-ITXによる小型デスクトップ機に使われることが多いのでは・・・と思うので、そこまで気にされないのでは。