地デジ難視対策衛星放送対象ホワイトリスト ブラックリスト公開

昨日の日付になってますが、例のホワイトリストこと地デジ難視対策衛星放送対象リストが第3版になってます。ここに登録された世帯は、衛星放送経由で東京キー局の地上波番組をSDながら視聴できる権利が得られる～系列局のない局は視聴出来ないようにする、なんてバカバカしい但し書きもついてますが～とあって、人によっては結構重要です。

地デジ難視対策衛星放送対象リスト（ホワイトリスト）　最終更新2010年8月10日（第3版）

今まではなぜかEXCEL方式のみの公開で、重いわ互換性は低いわで、必要もないのにOpenOfficeのソフトなどをインストールするしか閲覧手段がなかったデータ集ですが、今回からPDF形式が加わったので比較的軽くデータを閲覧することができるようになりました。それに伴い、「デジタル放送難視聴地区」、「改修困難共聴」、「デジタル放送混信地区」、「特別な対策地区」の最低4ページになっており、情報量が増しています。が、前回までのリストを引き継いでいるのは、「デジタル放送難視聴地区」のみです。
そして、これを見てよく分かるのは、各県の役人のやる気の差。この期に及んで一番重要な「デジタル放送難視聴地区」をまだ「該当地区なし」のまま放ってある府県が多数存在します。それだけでも問題がありますが、全項目「該当地区なし」となると、これらは完全に仕事をしていないと見なさなければなりません。やる気なし、の役人ぞろいの県のブラックリストを、ここに公開します。

新潟　長野　富山　石川　福井　愛知　三重　滋賀　京都　大阪　兵庫　奈良　島根　香川　熊本　大分　鹿児島

一応全部見直した(PDFかるーい)ので、ぬけは無いと思います。これらと比べると、関東のリストの充実していること。リストを見ると分かりますが、関東の都県で「該当地区なし」としたところは一県もありません。千葉県のように10pを超える大リストを作成した県すらあります。さらに、晒した県全部で「該当なし」なんてのはあり得ないでしょう。山間地区の多い県もありますし。
総務省は東京近辺だけの様子を見て日本と見なしているので関東だけ対策すればいいんでしょうが、切り捨てだけは勘弁して欲しいものです。別に、リストは絶えず増える必要ないと思うんですよ。対策が施されたら、該当から外してもいいと思うんです。それすら面倒なので、アナログ放送が終わるまで放っておく腹なのでしょうか。ただ、地方局としてはヘタにキー局の番組をみせて、後で地方局に移行してくれなくなるより、いっそ見ないでくれた方が都合がいいのかも知れません。


今日の午前中ですが、ピクセラの株価が大幅に下落したそうです。今日は日経平均株価も大幅下落しているので下がること自体は不思議ではないのですが、それでも下落率2位は下がりすぎです。

ピクセラ(6731)は東証1部下落率2位に

失礼ながら正直ピクセラが1部上場していたことの方が驚きです。同社はデジタル放送のPC用チューナーや外付けチューナー、テレビくらいしか製品を出していないイメージがあり、それほど規模の大きな会社とは思っていなかったからです。実際同社サイトの製品情報を見ても、そんな感じです。おそらくそれを補うほど他社へ相当のOEM供給を行っているのでしょう。
一般に株価が下落するときは、上がり材料が出尽くしたときです。例えば、ゲームの会社が期待大のゲームを発売した直後などは、下がります。株に投資する人間は大抵へそ曲がりなので、素人考えで「これから利益を大幅に上げるだろう」と考えるような出来事が起こったときは売り注文が大量に発生するわけです。もちろん利益が上がれば、徐々に回復していくのですが。
ピクセラにそれほどの出尽くした上がり材料があったとは思えません。GPSロガーとか、AVC録画出来るPIX-DT230-PE0とか面白そうな製品は続きましたが、売れてもせいぜい数万個でしょうから社運を左右するほどの製品とは思えません。それだけ市場からは地デジ中心の製品群はもう期待されていないということではないでしょうか。同社にはいろいろ思うところもありますので、ちょっと心配です。
こういう会社の製品こそ、穴が発見されてバカ売れしたら・・・と考えると面白いんですけどね。