『恋侍駅』ではないです、クチオくん
昨日は、マラソン大会でした
役者たちは、一緒に走ったみたいです。
順位が続いていました。
クチオくんに続き、モカとくろすけからも感想のメールが届き、
役者に転送しました。
暖かい感想ありがとうございました。
『恋待駅』の出発点は、9年前の台本会議で、
23期部長のモカが提出してくれたプロットです。
駅のホームを舞台にするものでしたが、
登場人物たちが既に死んでいる話だったと思うのですが、
当時ちょうど福知山線の脱線事故で多数の犠牲者が出たばかりだったので、
ちょっと時期的に芝居で扱うのは難しいだろうと判断しました。
このことは、モカもちゃんと覚えていました。
そしてその年は、たいらさんの『八百万レンタル(有)』を上演しました。
それ以来、ホームを舞台にした芝居を上演したいと考えていました。
今回、台本を書くにあたって最初に思いついたセリフが、
「線路に下りちゃダメですよ」という駅員のセリフで、
このセリフを成立させるために、レールを敷かなければならなくなりました。
レール、枕木など作るのはずいぶん苦労しました。
地区大会が終わってからの点字ブロック作りも苦労しました。
でも、たくさんの人に大道具を褒めてもらえて、とても嬉しかったです。
たった5人の部員で作るには、ちょっと無茶なプランでしたが、
褒められたので報われた思いです。
特にだっちゅーかとまっちは、夏休みに土日以外はほぼ毎日登校して(まっちが1日休んだだけ)、
大道具を作りを支えてくれました。
台本を書くにあたって、次に妄想癖のある以理也という登場人物を考えました。
妄想癖は、役を演じたもってりあにもありそうな気がしたので。
春にやった『センチメンタル・アマレット・ポジティブ』では、もってりあのシローくんの恋は実らなかったし、
新人公演でやった『ポリエンヌReborn』でももってりあの以理也の恋は実らなかったので、
今回の芝居では恋が成就する結末にしようと思っていました。
しかし、結末をどうするかは最後まで難航しました。
以理也くんと駅員さんが互いに相手に対して恋心を抱くようには、どうしても思えなかったからです。
だから「友だちになってください」というセリフになったのです。
それに最初の台本は、以理也くんが編んだマフラーを2人で巻いた後、
駅員さんと以理也くんが2人で線路の上を歩いて去っていくというエンディングでした。
駅員さんだけでなく以理也くんも既に亡くなっている存在にしようとしていたのです。
8月末に駅員さんだけが去って、叔母さんがやってくるという今の形に変わりました。
地区大会が終わったあとに、駅員さんの死ももっとあいまいな形に書き変えましたが、
その案は、役者たちに認められずボツになりました。
長くなったので、続きます。