手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

手話通訳の現場から/学校

2016-03-16 05:37:12 | 手話
(1)会場確認
  最近では学校もホームページを持っているから、場所も、行き方も、簡単にわかる。

(2)申請者確認
  手話通訳者派遣申込が学校から出ているのか、ろう者個人から出ているのか、確認。
  
学校から出ている場合は、連絡担当者を確認して、事前に連絡する。可能であれば事前打ち合わせも行う。
  残念なことに、わしらの地域では事前打ち合わせは、申請者さんか学校側が要請している場合以外、認められていない。
  手話通訳者の意向は関係ないのである。

  個人からの申込である場合、可能であればご本人に事前に連絡する。ご本人が希望されるなら、事前打ち合わせを行う。
  残念なことに、わしらの地域では事前打ち合わせは当日、通訳開始直前の30分間しか認められていない。

(3)資料の入手・まとめ
  手話通訳者派遣申込が学校から出されている場合、資料がもらえることが多い。
  当日、多用されそうな単語を想定し、ピックアップしておく。

(6)同行手話通訳者の確認
  個人懇談のような15分程度で終わるものなら、通訳者は単独での派遣となる。
  学校行事のように数時間を要するものなら、3人前後の通訳者が派遣される。

(7)通訳直前打ち合わせ(当日)
  個人懇談なら、担任の先生と対象者(ろう者。ろう者が申請者とは限らないため、対象者と呼ぶ)とのコミュニケーションについて聞いておく。
  熱心な先生なら、日ごろからメールなどで対象者とやりとりをしているケースもある。どんな先生か。教育方針は?
  対象者の子供さんとの関係は?
  聞いておくべきことはたくさん、ある。このような事前打ち合わせにより、どのような話し合いになるかを想定しておき、頭の中でシュミレーションする。

  学校行事の場合、親子で共に何かを行う場合、手話通訳者は立ち位置に気をつける。
  手話通訳者は対象者のことだけを考えればよいのではない。
  周りの人たちへの心配りを忘れないこと。

  同行手話通訳者と、多用されそうな単語の手話表現について打ち合わせする。