手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

手話通訳の現場から/役所

2016-03-12 06:03:28 | 手話
(1)会場確認
  地元の役場なら、知っていて当たり前だが、「○×役場 ▽●町出張所」なんて名称の場所だったら、全く違う場所
だったりするので、注意する。

(2)申請者確認
  役場に用事があるろう者が申請者である場合がほとんどだが、ごくまれに、役場側からの申請である場合がある。
こういう場合は、次のケースが想定される。
① 役場側が定期的に行っている行事などの説明会等で、ろう者が来てもいいように、役場側が手話通訳者の派遣申込を行うケース。
② ろう者は「手話通訳者は必要ない」と考えているケースがある。しかし、相手側の聴者は不安なので、手話通訳者派遣申込をするケースがある。

(3)申請者に関する準備
   ろう者からの申請の場合、相手のろう者が知っている人なら、どのような内容なのか想定し、シュミレーションを
  行う。
   どうやるか。
   相手が目の前にいる、と強く思う。そして、相手と手話で話すのだ。
   シャドー・ボクシングというものがある。ボクシングの練習方法の一つで、相手が目の前にいる、と強く思って、
その相手とボクシングをするのだ。
 突飛なことを言うようだが、手話は格闘技に似ているところがある。相手との呼応がとても大切やしね。

   役場側からの申請である場合、事前資料または事前情報がもらえるケースが多い。資料を入手すると共に、情報収
集する。

(4)同行通訳者の確認・打ち合わせ
   窓口での通訳の場合、手話通訳者は一人であり、打ち合わせの手間はいらない。
   ただし、上述の①のようなケースでは、2~3名の手話通訳者が派遣される。