【怖い話】白粉の匂い

某巨大掲示板オカルト板で今年も夏の風物詩百物語が開催され、ほぼリアルタイムでスレを追っかけたり朗読ラジオ聴いたり寝落ちして次の日改めてスレを追っかけたとか……充分に堪能したのでありますが。
スレ追っかけてる内に、あれもしかして？って思う事を思い出したのですよ。うん。
そんな怖いと言うより不思議な話。



もう何十年も前、時代は昭和。
中学生の頃、塾に通っていた。
年配の夫婦が中心の塾だったと思うが、大学受験で集中合宿をするような当時の自分には大きいのか小さいのかよくわからない規模の塾だった。
とある日。
授業後に先生(年配の奥さんの方)と話していたら異様な程ハッキリ白粉の匂いがした。
先生にファンデーションは白粉使ってるの？それとも香水の匂い？って聞いてみたんだけど、お粉も香水も使ってないよファンデーションかな？っていわれた。
失礼だけど、先生は年配の女性だったし白粉使ってそうなイメージを持っていたんでしつこく聞いたんだけど使っているのはパウダーファンデーションだよと。
逆に先生の方が気味悪がってきたので、きっとそんな匂いのする化粧品もあるよねって話を畳んで這々の体で逃げ出した。
……でもそんな匂いがしたのは、その日だけだった。
それ以降はそんな匂いもしなかったのでファンデーション代えたのかと納得してたんだけど……大人になってから考えてみたらファンデーションの匂いとは違う事に気付いてしまった。
つまり。
先生が纏っていたのは何の匂いだったのか？じゃなくて、白粉の匂いをさせた誰かが傍にいたんじゃないの？と言う可能性に行き当たって、今更ながらにおおオカルト案件じゃ!!とテンションあげてしまったと言う(笑)そんな話。