シャープがAppleのiPhone向けを中心とした中小型液晶パネルの生産ラインを亀山第1工場(三重県亀山市)に新設する方向で検討していることが17日わかった。Appleが投資額の大半を実質的に負担する方向で調整している。
スマートフォン人気を受け、中小型液晶パネルは需要が拡大しているうえ、製品の大半をAppleが引き取るため、リスクは少なく、ライン新設に踏み切る。
シャープがラインを新設する亀山第1工場は、液晶テレビ用パネルの生産設備を中国の電機メーカに売却し、建屋だけが残っており、その用途を検討していた。
シャープは、円高などを受け、コスト削減による競争力強化のため、海外で需要のある現地に拠点をもうける戦略を進めているが、さらなる成長が見込め、安定的な供給元があることから国内を選んだ。
東芝もApple向けを中心とした新工場を石川県に建設する計画を持っている。
Appleは調達ルートを拡大し、さらに攻勢をかける構えで、「Apple特需」が国内投資や雇用拡大に大きく貢献している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます