今回の東日本大震災で被災した工場の製品(部品)出荷が止まり、部品の供給が断たれたため世界中で自動車などの生産が一部ストップしたりしたことは報道されているので、皆さんもご存じでしょう。ある意味で日本が工業製品の中核技術を握っていることが証明されたわけであるが、モバイルガジェット好きに関係するスマートフォンも実はそうであったのだ! iPhoneを筆頭にGalaxy、Xperia等、日本で人気の高いのが海外製のスマートフォン、日本はスマートフォンの分野ではいまひとつ・・・・ なんていうのは、最終製品を見た場合の話し。
スマートフォン製造に欠かせない、回路基板向けの超薄型銅箔。実は日本の三井金属が世界のシェアのほとんどを握っておりほぼ独占状態になっている。特に上尾事業所(埼玉県上尾市)で生産する銅箔は厚さが5マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル以下と極めて薄いのが特徴です。その上尾事業所も東日本大震災で電力の安定確保が不透明になったため、1カ月間生産を停止していました。顧客の在庫は底をつきかけており、他製品での代替が難しく、スマートフォンなどの生産に世界規模で支障が出かねない状況にありました。
4月から生産を開始しましたが、今年の夏の電力事情を考え生産工程の一部を海外に移す模様です。移管先は自動車などの回路基板で使われる従来型の電解銅箔を生産するマレーシア、台湾、米国の3工場から顧客の了解を得て選ぶようです。
そうなって来ると一番の心配は、技術が流出してしまわないかということ。せっかく世界に誇れる技術も、電力がないばっかりに海外展開せざるを得なくなり、技術の流出、日本の地位低下、さらに日本経済の低迷といった負のスパイラルに陥ってほしくないものです。
日本の高い技術力が表面化してうれしい反面、喜んでばかりいられない状況!なんだか複雑な心境ですね。 電気がなければ技術も経済も発展しないってことですね。我々にできることは、少しでも無駄な電力消費を押さえて、できるだけ産業界に使ってもらうってことですかね。節電しましょう。
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