LZHファイルの使用は危険！作者が使用中止を呼びかけ

　メールでファイルを添付して送信したりするときに、圧縮ファイルをよく利用するが、我々に馴染みの深い圧縮ファイルの一つにLZHがあるが、今後は使われなくなりそうだ。

　というのも、LZH対応の有名フリーソフト「UNLHA32.DLL」の作者Micco氏自身の公式サイトで、LZH形式が抱える脆弱性を解決できないことから、ソフトの開発中止を宣言した。さらに「企業・団体ではLZH形式を利用しないように」と呼びかけた。

　圧縮ファイルの中にウィルスが含まれていた場合、ウィルス対策ソフトを導入していれば検出されるが、ＬＺＨ形式の場合見逃されるケースが多い。それはＬＺＨが日本人によって開発されたもので、ほとんど日本国内でしか使われないためだ。ZIPなど海外でもよく使われているメジャーな形式なら、ウイルス対策ソフト側で対策が講じられているが、LZH形式ではソフト側が未対応のケースが多いという。

　作者は、JVN（Japan Vulnerability Notes）などに対して度々この脆弱性に対して注意を喚起したものの、対策は講じられなかった。今後も解決される見込みがなく、LZHの利用中止を呼びかけるに至ったという。特に企業や団体がLZH形式を利用することはセキュリティー上、危険であるとしている。

　信用のできないサイトからダウンロードしたＬＺＨファイルをむやみに解凍しない等の基本を守っていえば、必要以上に神経質になることもないだろう。

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