我が家では、私と子供たちが購入したCDと、私の収蔵しているレコードとカセット・テープからCD化にしたものを合計すると数百枚になります。それをCDラックにて保管してしているのですが、リビングや寝室等で聞く場合その都度保管場所へ行かなければならないので大変不便でした。
HDDとネットワーク機能がひとつに収まったNAS(Network Attached Storage)がリーズナブルになってきたことから、一箇所のHDDへ家族全員の音楽データを集めれば、各部屋のPCで全て聞くことができます、また、様々な検索もできます。携帯型音楽プレーヤーへの転送もどこでも可能になるわけです。
やり方は、NASのフォルダーをネットワークドライブに登録します。
◆1.iTunesの場合はiTunes設定メニューから[iTunes Media] フォルダーの場所に設定することでパソコンの内蔵HDDと同様に音楽データをiPhone・iPodへ転送可能になります。※ (私はiTunesという名前のフォルダーにしています)
◆2.WindowsMediaPlayerの場合はツールメニューのオプションの「音楽の取り込み」の「取り込んだ音楽を保存する場所」にNASのフォルダーを設定します。(私はWMAという名前のフォルダにしています)
これらは家庭内のすべてのPCで行います。
私が実際にやっているやり方は、まず買ったCDをWindowsMediaPlayerで読み込ませます。WMAファイルとしてNASに(WMAフォルダに)保存されます。私はアルバム単位で聞くことが多いので再生するのもWindowsMediaPlayerを利用しています。また、Blackberryに転送するのにもWindowsMediaPlayerを利用しています(iTunesより使い勝手がいいので)。
iPodに転送したい曲は事前にiTunesでWMAファイルを読み込ませれば自動的にNAS上のiTunes共有フォルダへ変換保存されます、あとは同期するだけです。もちろんiTunesしか利用しない人は、CDをiTunesに読み込ませればこんな面倒なことはいりませんけど・・・
iTunesの良いところは、楽曲のプロパティで歌詞データを設定しておけば、iPodtouchで再生中に歌詞を見ることができます。歌を練習したい時には大変便利です。
CDによっては自動的に曲名等のデータが自動的に設定されませんので(古いCDだとほとんどそうです)WMAファイルのプロパティでアルバム名・曲名・アーティスト名・ジャケット写真等を手打ちで(もしくはC&Pで)設定してから再度読み込ませればWindowsMediaPlayerに反映されます。そうしておけばiTunesで読み込ませてもすべて自動的にそれらのデータが反映されるので手間が一回ですみます。
そんな作業をしていて感じることですがCDによって曲名等のデータの誤りが結構あります、ひどいものでは2枚組のCDでDISC2の曲名がDISC1と全く同一のものがあったりしました。あと同じアーティストのアルバムでアーティスト名の表現に統一性がないのが気になります。例えば「Beatles」であったり「ビートルズ」であったりします。アーティスト名でソートしたときに別々のアーティストに仕分けられてしまいます。この辺を発売元はもっと気を使って欲しいものです。
ともかくNASで音楽データを管理すると一大ライブラリが出来上がるので楽曲やアーティスト別の検索などができますし、どの部屋でもすぐに聞けるのがうれしいです(NASの「Webアクセス」機能を使えば外出先でもアクセスできます)。
これはお奨めです。まだあまりCDとか持ってないという人も、数が少ないうちからやっておけば後々楽ですよ。
「DTCP-IP」機能が付いていてスカパーHDが録画できるタイプもありますが、ややお値段が高くなるのと、音楽データと映像データは一緒にしないほうがいいと思うので(事実我が家では別にしています)音楽用ならこれで十分です。
※iTunesの仕様上、iTunesで購入した音楽は1ユーザーにつき5台までのパソコン及びNASで認証によって共有が可能です。