Konemyのベル

『毎日を特別なものにする為』
その日の総括、思う事、省察……
ここは「のべる」場です。

味方って何? じゃあ誰だよ敵は。

2019年09月02日 22時45分37秒 | 日記
おはようございます。

今回はある文豪の残した言葉を借用しようかと。

『こんな夢を見た』。

前談として

私が普段見る夢は現実味を帯びている。

普段の生活の中で

夢か現実か区別のつかないほどの再現度。

たまに夢の中での出来事を口にしてしまい

好奇な目を向けられる。

さて、夢の話をしよう。

私は誰かと誰かと一緒に旅をしていた。

何かを求める旅では無い。

何かから逃げる為の旅。

各地には味方がいて

逃げる場所も充分ある。

追っ手と戦う術もある。

何故逃げているのかは分からない。

追っ手が何者なのかも当初は分からない。

私たち三人組は

飛行機でも電車でも車でもなく

徒歩で移動していた。

しかし

地点と別地点を一歩で跨ぐように移動している。

俗に分かりやすく言ってしまえば「瞬間移動」である。

厳密に言えば違うから「跨ぎ」という言葉を使う。

「跨ぎ」で見渡す限りの平野、枯れた山岳、雪山の森を転々とした。

最後に辿り着いたのは

生態を公衆に見せ

かたわら保護を加えると称し

捕らえてきた多くのモノに対し

狭い空間での生活を余儀なくし、

飼い殺しにする人間中心の娯楽施設

に、とても似た場所であった。

人工的醜い自然と共存する檻。

何故そこへ逃げ込んだのか分からない。

そして

どこからか「跨ぎ」で移動してきた我々に

後ろから迫ってきたのは

小さな鳥だった。

その見た目は雀のようで

とても逃げるほど恐ろしいもののように思えなかった。

刹那、姿を変える。

襲いかかるように飛んできた鳥は

体表の色を維持したまま人の形をとった。

どういった感情だったか覚えていない。

下等な表現を使うならば

「殺される」と思ったのだろう。

しかし、この世界に"死"の概念は存在しなかった。

何故なら

私は"死"に対して特別な感情を抱かないからだ。

むしろ、"痛み"に対しての方が特別な感情を抱く。

この世の極刑は"死"ではなく"痛み"である。

だから、分からないなりに推測すると

私はこの時、こう思ったのだ。

「傷つけられる」と。

追っ手と戦う術はいつの間にか失われ

私の手には部屋掃きほうきが握られていた。

相手の背丈、体格、表情の詳細は捉えられず。

ただし、それは人間と形容するが最も相応しいかたち。

獣でも化け物でもない、人間であった。

相手の動作を部屋掃きほうきで受けようとして

私は目覚めた。

壁に腕を強打したのだ。

壁が凹むほどの勢いで。

夢は夢でした。

ホッと一息。

そして、私は感じた。

「味方って何?じゃあ誰だよ、敵は。」

他人は誰しも敵である。

敵は誰か。それは人間である。

人の敵は人。

ミシシッピ号の船長が言っていた。

「恐ろしいのは文明です。」

獣や化け物は恐怖の対象であれ、敵でない。

人間が本当に恐れるべきは人間なのだ。

「味方って何?じゃあ誰だよ、敵は。」

味方は己自身。敵は他の人間である。

それでは bye! Konemy

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