Konemyのベル

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二月の通過者-合格の後日談-

2021年10月17日 17時50分00秒 | 日記
おはようございます。

Konemy述べる時間です。

今回は心を削って述べさせて戴きます。

先日から日本テレビ2021年10月期土曜ドラマで

『二月の勝者-絶対合格の教室-』が始まりました。

原作は2021年10月時点で累計発行部数は200万部を突破している

『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて

2018年1号から連載されている高瀬志帆さんによる漫画。

東京・吉祥寺の中学受験塾、桜花ゼミナール吉祥寺校を舞台にした

中学受験の実態をリアルに描く物語。

述べる前に私自身の話を挟みます。

この前提がないと目線が明確になりませんので。

知られている話か分かりませんが

私自身、中学受験経験者です。

出身は首都圏にある私学の中高一貫校。

この記事を書く為に母校の偏差値を調べ直しましたが

私の卒業後に驚くべき降下をしていました。

笑えません。

私が受験した当時、中学入試大手の一つ

四谷大塚が公開している偏差値的には

80%合格偏差値が50前半でした。

受験生の中でド平均という

可もなく不可もなくといったところ。

一応、入学した生徒の多くは一流校の滑り止め入学といった

扱い的には二流中学でした。

超一流中学に通う多くの人同様に小学4年生から超高額の塾費用をかけた子供から

独学勉強で入ってきた猛者までいました。

まぁ、その辺の経歴はお互い詮索しない

暗黙のルールが存在していたように思います。

私はどちらでもない

中学入試を扱ってはいるが大手ではない個別塾に通ってました。

周りは小・中・高校の落ちこぼれ。

授業についていけず、わざわざ追加で金を払って勉強している人達が多かった。

記憶にある限り

塾内に同じ中学受験をするライバル・仲間は一人もいませんでした。

まぁ、同じ小学校に開成中学・栄光学園等々に行った人がいましたが。

なので、『二月の勝者-絶対合格の教室-』で扱っている

レベル別クラス分け・講義形式の塾は良く分かりません。

ようやく本題です。

今回は中学受験のお話を。

多少、私の経験上の持論を混ぜながら

中学受験経験者が語る「中学受験」を読んでもらえれば、と。

本題に本格的に入る前に余談を。

私は受験勉強中に小説を書いていました。

軽くです、軽く。

それを中学生当時、形にしました。

主人公は中学入試に挑戦し、落ちて、堕ちて。

描いたのは『堕落した少年』

ネットに投稿してあります。

是非、お探し下さいませ。

さて、本格的に本題入りです。

中学受験の合格に必要なものとして

劇中にこんな言葉があります。

『父親の経済力と母親の狂気』

ここで経験者は語ります。

正に!

と。

思い出して下さい、小学生の自分を。

「自分」なんてありましたか。

サッカー選手になりたい。
ケーキ屋さんになりたい。

自分の将来についてそんな事を語るのが小学生というものです。

一部の例外を除いて中学受験は親のエゴだと私は思っています。

もっと言えば、母親のエゴですかね。

これはイメージ、あくまでも個人的感想です。

そのエゴの為に子どもをどうやって操るか。

どうやって合格出来るだけの勉強をさせるか。

「狂気」です。

親という立場を最大限に利用した精神攻撃。

中学受験の勉強を「生きる為の唯一の手段」とさせる。

良い成績を取る事を「生き続ける免罪符」とさせる。

いずれ合格する事を「自己の存在価値」とさせる。

「狂気」です。

そして、この狂気を現実にするのが「金」

勉強には金が掛かるんです。

小学4年生からなら塾代だけで約300万円。

小学6年生からでも約100万円。

子どもの勉学に投資する事になります。

こんな金を掛けずとも

中学校は義務教育ですから、はした金で通えます。

更には子どものケアの為に

オプションとして節目節目で

豪華な食事。

息抜きの旅行。

高めのご褒美。

日々の生活がやっとの家庭にはなかなか実現不可能な話。

ここで「経済力」が必要になってきます。

学校行事を最高学年として楽しみつつ

日常では周りの遊びの勧誘を断り

毎日、朝早くから夜遅くまで勉強。

それも学校で勉強している内容とは全く違う内容。

学校も家もストレスの対象。

子どもが耐えられればそれで良し。

しかし、耐えられなければ投資資金が水の泡。

家庭崩壊。将来暗転。堕落人生。

ここまで、中学入試の負の面ばかり述べて参りましたが

それは私が「二月の勝者」などではなく

「二月の通過者」だからです。

先に述べた通り、私の出身は首都圏にある偏差値50程度の

私学の中高一貫校。

高校の偏差値は外部入学者が57程度ですから

内部進学者は60超えてましたかね。

たったその程度です。

地元の中学に通い、地元一番の高校に合格出来れば

偏差値60以上の高校に入学出来ます。

高校入試は団体戦です。

同級生が仲間であり、ライバル。

学校の先生も制度も味方。

親も友も学校も

まるで敵だらけの中学入試とは違います。

高校入試は経験がないのでなんとも言えませんが

大学入試を基準にして考えれば

中学入試なんかよりもずっと負担が少なく受かりやすい。

「二月の勝者」とはそれすなわち。

一流・超一流の入試を制した者。

偏差値70代の超一流中学

とまでは言わないものの

少なくとも偏差値60を超える一流中学に行かなければ

正直、学力面での中学入試のメリットはないと私は考えます。

ただ、ここまで負の面をダラダラ述べておいてアレですが

私は中学受験した事を後悔していませんし

むしろ受験させてくれた両親に感謝しています。

まぁ、受験生当時の感情は置いておいて。

最近、「親ガチャ」なんて言葉が流行していますが

私が当てたのは星6・HRの親だと思います。

そんな言葉をもじって。

私の両親が回した「子ガチャ」

課金したにも関わらず、残念ながら星4・HNが出てしまったようです。

申し訳ない。

最後に。

果たして、これを読むかどうか分かりませんが

中学受験生を抱えている親。

そして、子どもに中学受験させようと考えている親の方へ。

味方でいてあげて下さい。

あなた方の愛は正直伝わらないかも知れません。

私も当時は両親が敵に思えていました。

「あなたの為だから」

「受験」という戦争の地に立つ子どもは

親からのその言葉は脅しの様にしか思えなくなってしまいます。

ですから、是非とも子どもに少しだけ責任を投げて欲しい。

「あなたの人生だから」と。

『正直、学力面での中学入試のメリットはない』と先ほど述べましたが

小学生の頃から模試で、入試で戦う経験。

合格の果てに味わう地元以外の学校での経験。

不合格の後に味わう挫折の経験。

その経験が良く働くか、悪く働くか分かりません。

でも、決断に多少でも自己の判断があれば

少なからずその決断による経験は良い方向に働くと信じています。

子どもに少し責任を投げて

「あなたの人生だから」と。

いつも以上に長くなりました。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

              それでは bye! Konemy


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