かえるところ

田舎のおうちで何をしよう。ひとまず家族でリフォームし、私は野菜を作ってみよう。

楽器屋

2005-10-20 22:48:40 | つれづれ
楽器屋に行った。
楽器屋の店主は
やっぱり
楽器屋の店主だった。

日に焼けていないきれいな肌、
華のある立ち居振る舞い、
ギターを弾き続けてきたような爪、
加えて営業トーク。

いとこに借りていた一五一会の弦が切れたので
(いとこさんごめんなさい)
弦を変えてもらおうと思って楽器屋へ。

前日に他店で問い合わせたところ、
そう値段も張らないことが分かり、
たぶん、同じような値段で張り替えてくれるだろうと
家からより近い、この楽器屋を選んだ。

ところが
お客様、こちらの弦はとても音色が美しゅうございます。
と値段の高い弦をすすめられ、
お客様、張替え代はそれなりに頂きます。
と。

他のお店では弦は940円で、張替え代は一弦につき100円だったよ。
と言うと、
では、弦の値段は940円に値引きさせていただきます。
どうせなら、いい音を楽しんでいただきたいから。
張替え代は従来の値段で頂きます。
と。

私が店の前に車を止めたときに感じた、
店主への第一印象。
なんとなく、おもしろいと思ったので、
この買い物を楽しもうと思った。

そして、古家のぼろピアノのことを思い出して、
ぼろピアノを再生したいと申し出た。

お客様、お見積もりは無料ですから。

ということで一度ピアノを見てもらうことに。

なかなかの商売人の、もとミュージシャン。

ちょっとくらいぼったくられても、
おもしろいお店で買い物するのがおもしろい。

だいたい、長靴にぼさぼさ頭の寝ぼけ顔の、
どう見たって580円くらいの弦がお似合いの客(私)に、
高級な美しい音色の弦をすすめる自体、おもしろい。

帰ってから分かったのだけど、
その楽器屋の店主は、
私の高校時代の同級生のお父さんだった。