ターシャ・テューダーの
マザー・グース。
小さな頃に聞いていた
マザーグースの歌が
忘れられなくて、
機会があるごとに
いろんなマザーグースの本を
読んでみた。
そして、
一番私にしっくりくる
マザーグースが
これ。
ターシャはイギリス人ではなく、
アメリカ人。
今でも19世紀の生活様式を
楽しみ生きている
絵本作家。
または
園芸家、
アンティークドレス収集家、
ドールハウス作家、
糸紡ぎもすれば
染色もし、
やぎも飼えば
野菜も育てる。
いつも素足で暮らしている。
慈しみぶかく描かれる
子供たちのぷっくらと赤いほっぺ、
動植物たちのユーモアあふれる動き。
ついその世界へ吸い込まれてしまう。
彼女の挿絵は
彼女の実生活から
生まれてくる。
それに加えて
生活道具の描写が
大人にも楽しく、
より想像がふくらむ。
そして、
底抜けに明るく
すがすがしい
マザーグースに仕上がっているのは
彼女の人柄なのかも知れない。
日本語訳は
山田詩子さんという人で、
この日本語訳もすばらしい!
言語ではうまく韻を踏んでいても、
日本語に直すと
とたんに古めかしく
いかつく
退屈になってしまうこともあるけれど、
この訳では、
子供たちも最後まで楽しんでいた。
まるで自然に、
それでいて
意味を損なわずに、
軽やかに、
これは一級品!
チーン。
参考までに
彼女の私生活を
美しい写真で彩った
ターシャ・テューダーの世界
-ニューイングランドの四季-
これもアンティークの
写真集としても楽しめていいかも。